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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
16章 潜入!聖翼騎士団(ホーリーウィングス)♡
132/315

直接対話

※1 ここのBGMは 巨人の☆彡 OP を聞きながら読むとメルロの気持ちがよく理解できるかも知れません。


https://www.youtube.com/watch?v=txirE3a7rXo

二人はメルロの部屋のドアをノックした。


少しの間、沈黙が続きいたが、ドアが開く音が聞こえた。


メルロは二人を見つめながら、不思議そうな表情を浮かべた。


「なんでしょう、ソフィアさん、リリアンさん。何か用事ですか?」


ソフィアは穏やかな口調で話し始めた。


「メルロさん、貴方に相談したい事があるのです。ただ、ここでは話づらい事なのです。中にいれてはもらえないでしょうか?」


リリアンも続けた。


「私たちどうしても気になっている事があるんです。私達の話を聞いてはいただけないでしょうか?」


メルロはソフィアとリリアンの様子を見て、少し疑念を抱きながらも、彼女らの頼みを受け入れた。


「わかりました。入ってきてください。ただし、ここでは他の人には知られないように注意しましょう。」メルロは二人に向かって言った。


二人はメルロの部屋に入り、ドアを閉めました。


ソフィアは落ち着いた表情で話し始めた。


「メルロさん。実は私達、見てしまったんです。メルロさんが本とメモを見返しながら何かをしているところを。」


彼は一瞬の間、考え込んだ後、深呼吸をしてから言葉を返した。


「何のことでしょうか。なにかと見間違えたんではないでしょうか?」


とぼける気か、そうはさせない。


二人はより具体的に行動しはじめた。


リリアンは本棚をジロジロみた。


メルロはその様子に気が付き焦りの表情を浮かべた。


「リリアンさん、ど、どうしたんですか?本棚を見ているのは何かありますか?」メルロは困ったように尋ねました。


リリアンは勝手に本棚をあさり、目的の本を見つけて堂々とした態度で答えた。


「メルロさん、私たちは見てしまいました。本とメモを見返しながら何かをしている姿を。そして、その時の本はこれですね。?」


ソフィアは続けた。


「なにか調べものをなさっていたようですね。それが何なのかどうしても気になってここに来たのです。」


メルロは少し困った表情を浮かべながら、ソフィアとリリアンの言葉に耳を傾けた。


「本を見返しながら何かをしていたというのは確かです。しかし、それは僕の個人的な研究であり、関係のないことです。」


ソフィアは真剣な表情で言う。


「メルロさん、その研究とは…その、私達には教えてはいただけないのでしょうか。」


メルロは顔を赤らめた。


「…………その、関係ない事ですので。」


「エッチな事ですよね。」とリリアンがメルロに向かっていった。


メルロとソフィアは驚いた。


「……な、なぜそう思うのですか?」とメルロは焦った。


「『テツヤの身勝手な欲望を押し付けられて私は困惑していた。』」リリアンが口にする。


「!?な、なぜ!?その一文を知っているんですか?」メルロは慌てだした。


「…す、すみません。以前、こちらにお伺いした後、一度部屋に戻ったのですが、えぇっと、どうしても聞きたい事があったのを思い出しまして、こちらの部屋の前まで引き返していたのです。その時に聞いてしまいました。」とソフィアはリリアンの突然すぎるアドリブになんとかついていけるように続けた。


メルロは驚きと戸惑いを隠せず、困った表情を浮かべた。


あの時は本に隠された文章に解読した。


その文章にクララと自分を重ねて妄想に浸ろうとしたあの時の事を知られたメルロは、恥ずかしさに叫びだしそうだった。


そして何とかして話の流れを変えようと必死に考えた。


「その…『どうしても聞きたい事』とは何だったのでしょうか?」


「うっ!……」ソフィアはそこまで答えを用意していなかったため、言葉に詰まった。


「エッチな事は好きですか?」リリアンはメルロに言った。そして、顔を赤らめた。


「「!?」」メルロとソフィアが驚く。


「…その、私達、エッチな事が好きなんです…メルロさんの顔をみたら『この人好きそうだな』って思えたので、ふ、ふたりで、き、聞こうと思ったんです。」リリアンは自分で自分の言葉に動揺した。


メルロとソフィアは目を見開いて驚きの表情を浮かべた。この意外な展開に、どう対応すべきか戸惑っていた。


「ゴクリ、…そ、それを知って…」とメルロが慌て


「ど、どうしようというのです!?」ソフィアも慌てた。


「…さ、三人で、エッチな事について研究がしたい…です。」リリアンは自分で何を言い出したのかがわからなくなっていた。


(な、なにを言い出すのリリアン!?「バス●がしたいです。」みたいに言わないで!?)ソフィアは自分を道連れにして暴走を始める従者にパニックになり、心の中で叫んだ。


メルロは突然のカミングアウトに震えた。


「そ、それは、ぼ、僕とそういう行為をしたいという事でしょうか!?」メルロは鼻息を荒くしながら尋ねた。


「ふえぇ?そ、そこまでとは言ってません!あくまで知識として、神秘の探求をしたいだけですぅ。」リリアンは真っ赤になりながら身の危険を感じてそう答えた。


「…そ、そうでしたか、…しかし、僕は二人のお力にはなれません。…あれはチェスのお話だったんです。」メルロは何とか自分を落ち着かせながら言った。


メルロの言葉により、ソフィアは安堵の表情を浮かべた。


(な、なんとか方向性を変えられそう。)


「チェスのお話だったんですか?」とソフィアが尋ねました。


「それなら、私たちは誤解していました。すみません、メルロさん。私たちの推測は的外れでし


「そこなんです!。」とリリアンは、ソフィアが言い終わるのも待たずに食い気味で力強く言った。


「リリアン!?」ソフィアはリリアンの言葉に驚愕する。


「あそこまで行って寸止めって何かがおかしいです!、まだ、解けていない暗号があるんじゃないかと気になったんです!」とリリアンは言った。


その一言にメルロの瞳に希望の火が灯った。 ※1


「そ、それは、まだ解けていない部分を解けば『テツヤ』は『私』をめちゃくちゃにするかも知れないってことですか!?=3」


「その可能性は高いです!」リリアンは断言する。


その一言にメルロは天井を見上げて期待に胸を弾ませた。


やはりあの本はエッチな本。もう少しで望んだ文章が手に入る。


よかったぁ、『テツヤ』はへたれじゃなかった。


すると、カオルも実は女ジュードー家であり、ベリルとの夜の再戦を期待できるのか!?


どっちでもいい!今度こそイッポン決めてくれ!


アランも納豆とか他の発酵食品を食わずに生身の伴侶と…ゲフンゲフン!


期待が膨らんでいく。そして気が付いた。


自分の夢をかなえる為にはその対価にみあった苦労が必要なのだ。自分も男だ、コンジョーを見せる時!※根性がよくわかっていない。


そしてメルロは言った。


「分りました。」


ソフィア・リリアン「「!」」


「今日はもう遅いですから、明日から、協力させていただきます。ただし、他の人達には内密にお願いします。」メルロは仏のような穏やかな顔で言った。


「ありがとうございす!!、早速、あしたから三人でエッチな研究をしましょう!。」リリアンはメルロの協力を取り付けられた事に喜びを抑えきれなかった。


「リリアン!?、言い方!言い方に気を付けて! ChatGPTもびっくりします!」ソフィアは警告した。


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