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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
16章 潜入!聖翼騎士団(ホーリーウィングス)♡
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解読再開

廊下にはソフィアとリリアンが再び顔と出していた。


帰ったと見せかけて、再び中の様子を探ろうという魂胆だ。


ソフィア(フフフフ、聖翼騎士団ホーリーウィングスの私達二人は。)


リリアン(そう簡単には引き下がれない。ですね。おヒイ様。フフ)


音を立てないようドアを少し開け中の様子をみる。


机に向かってメモに何かしらを書いていたメルロが、立ち上がって嬉しそうにメモをみている様子がみえた。


そして「あ、あ」と声の調子を確認し、咳払いをしてメモの内容を読み上げようとしていた。


ソフィア(…どうやらメルロは暗号文を解読したようですね。)


リリアン(…読み上げようとしてますね?写しを作る手間が省けます。)


そしてメルロはメモの内容を読み上げた。



### 以下、解読した文章 ###


テツヤの身勝手な欲望を押し付けられて私は困惑していた。


「もう、お母さんに言いつけるからね!」


無駄とわかっていながらも、私はささやかな抵抗をした。


「いいから、さっさとしようぜ!」とテツヤが迫ってくる。


今日、ウチにはテツヤと私の二人きり。


お母さんは暫く帰って来ない。


こうなるとテツヤは、自分の欲望が収まるまで、私を離してはくれない。


そう、私はテツヤの欲望のはけ口にされている。



ソフィア(…欲望の!)

リリアン(…はけ口!)



テツヤは暑いからと上着を脱いだ。


私も羽織っているものを脱いだ。


テツヤは私の前に座って手を差し出した。


私も嫌々手を伸ばす。


そしてお互いを探り合う。



ソフィア(…う、上を脱いで、さ、探り合う!)

リリアン(…これは間違いないですよ!エッチですよ!)



私は熱に浮かされ、息が荒くなるのを感じた。


「…こんな事、もうやめようよ。」


でも、テツヤは聞いてくれない。



ソフィア(…うん)

リリアン(…うん)



「ホラァ、あともうちょっとだ。」


テツヤは興奮し、笑いながら声を掛けてくる。


「イヤ!、こんなの!、ダメ!」



ソフィア(…うん!)

リリアン(…うん!)



最後の一突きでテツヤは喜びに震える。


「ンンンンン!……、フウッ」


「(*´Д`*)アア!嫌アア!!」その瞬間、私は泣きながら絶望を感じた。



ソフィア(…うぅん!!=3=3)

リリアン(…うぅん!!=3=3)



「おっしゃあ!勝ったあ!」


テツヤは私にチェックメイトした。


「もうやだ!私がチェス弱いの知ってるくせに、なんでいっつも勝負させるのよ!」


「だって、勝負って勝つと気持ちいいじゃん?」テツヤは冷たい水を飲み干す。


「もう、お水頂戴!?」


「勝ったやつが飲めるってルールじゃん♪」


テツヤはひどい。


私が暑いのに弱いの知ってるくせに日差しが強い場所ばかりを選ぶ。身勝手すぎる!


そう、私はテツヤの欲望のはけ口にされている!。


### 以上、解読した文章 ###


ソフィア(………………………)

リリアン(………………………)


 メルロ「ぬわぁぁぁぁぁぁぁ!、もう!、なにやってんだよ!?、テツヤッ!?」


ソフィア(ああぁぁぁぁぁぁぁ!、もう!、なにしてるんです!?、テツヤッ!?)

リリアン(かぁぁぁぁぁぁぁぁ!、もう!、なにやってるのよ!?、テツヤッ!?)


メルロは自分の寝床に寝転がり暴れた。


ソフィアは廊下で仰向けになり、頭を抱えた。

リリアンは壁を殴り続けた。


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