新たな目標
ソフィアとリリアンは自分たちの部屋で、フレデリカの屋敷での摩訶不思議な出来事について話し合っていた。
ソフィア「本当に、何が起こっているのかしら…。最初は蛇食女の情報を追ってここに来たのに、いつの間にか私たち自身が不思議な存在たちと関わるようになってしまったわ。」
リリアンも同じように困惑した表情で頷いた。
リリアン「そうですねお姫様、最初は私たちの目的が明確だったのに、今では何が本当の目的なのかわからなくなってしまいました。」
ソフィアは考え込みながら続けました。
ソフィア「フレデリカ様やメルロ、そしてアクアやハチなど、私たちが出会った存在達が私たちに何かを伝えようとしているのかも知れません。もしかしたら、私たちは単に蛇食女の情報を探すだけではなく、新たな使命を与えられたのかも知れないわ。」
リリアンもソフィアの言葉に共感した。
リリアン「確かに、私たちがここで経験していることは何か大切な意味があるのかも知れません。ですが、お姫様、アクアやハチは異端と呼べる存在ではないでしょうか。そして私達はそれを見るだけでなく。触れてしまったんです。私達、異端審問にかけられてしまうのでは?」
ソフィアはリリアンの心配を理解し、考え込む表情を浮かべた。
ソフィア「確かに、私たちはアクアやハチといった異端な存在に接触してしまった事で、異端審問の対象になる可能性もありますね。」
リリアンも頷きながら、深く考え込む。
リリアン「異端審問は避けられないと思います。この報告は避けるべきではないでしょうか。」
ソフィア「それは教会を裏切る行為になってしいます。…この報告は先延ばしにしてなにか方法を考えましょうか。それに、昨日の出来事についても心残りがあります。」
リリアン「お姫様、心残りがとは。」
ソフィアは頷いて答える。
ソフィア「メルロが持っているあの本の事です。アレが気になって仕方がないのです。」
リリアン「あの本ですか?確かに、あの本はかなり特殊なもののようでしたね。しかし、私たちはまだその中身を知らない…でも、お姫様、あれって…。」
ソフィア「そうよ、あの本は」
二人は同時に答えた。
リリアン「かなりエッチな本ではないでしょうか?。」
ソフィア「かなりエッチな本ではないくて?。」
リリアン「お姫様、私、あの解読された暗号文に最後の最後で肩透かしを食らわされるのが悔しくてたまりません!」
リリアンは頭を抱えて天井を見上げた。
ソフィア「その気持ち分かります!、解読された暗号文が最後の最後に「ただの冗談でした。」と言わんばかりで、あれが腹立だしく、考えれば考えるほど諦めきれないのです。」
リリアン「でも、あの本はやはり何か特別なものを持っているのかも知れません。解読された暗号文が冗談だったとしても、中身に何か手がかりがあるのかも知れませんよ。」
ソフィアは考え込みながら、少し希望を抱いた。
ソフィア「そうね、リリアン。もしかしたら、私たちはまだあの本の真実を知ることができるかもしれないわ。」
リリアンもソフィアの言葉に共感した。
リリアン「では、私たちはあの本の真相を解明するために行動を起こしましょう。」
ソフィアは頷きながら、リリアンの提案に賛成した。
ソフィア「そうね、私たちは力を合わせてあの本の謎を解き明かすために行動しましょう。そして、それが私たちの使命に繋がっているのかもしれないわ。聖翼騎士団の名に懸けて!」
リリアン「聖翼騎士団の名に懸けて!」
二人は心を一つにし、新たな目標を持って調査を進める決意を固めました。