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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
16章 潜入!聖翼騎士団(ホーリーウィングス)♡
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解読

それは複雑な暗号であり、時間と忍耐が必要だったが、彼女らは情報の一部を解読することに成功した。


それらは数枚のメモにまとめられた。


ソフィアとリリアンは興奮を抑えきれず、暗号の最後のピースの解読も後回しにしてメモにまとめられた文章を読んだ。


そこにはこう書かれていた。


### 以下、メモの内容 ###


アランは、心の伴侶を氷室から連れ出した。


緊張して硬くなったその体に手を触れた。


指で優しく外装をなでてやり、軽めの接吻をした。


そして積極的に指を動かしその冷え切った体を温めた。


火照った指からたれ落ちるしずくをなめ上げる。


そしアランは最後の一枚を無理やり引きはがし、待ちきれないと言わんばかりに下に顔を近づけ、目の前にある藁をかき分けてめくった。


「綺麗だよ」とアランはそう声を掛けた。


焦っては駄目だと思いながらも、興奮を抑えきれずにめくった割れ目を強引に口づけをして蹂躙した。


やがてアランは、品がなくなるもの構わず汚した口を離し「素晴らしい、最高だ」と褒め称えた。


これがアランの納豆の食べ方。


### 以上、メモの内容 ###


ソフィア「……………………………」

リリアン「……………………………」


リリアン「…おヒイ様、こ、これは…納豆の部分が置き換わってしまうと…やばいのでは……………………」


ソフィア「…考えては駄目よリリアン!…これは、そう、罠よ!……我々をここで立ち止まらせるための罠よ!。……そうはさせない…次のメモを………」


二人は頬を火照らせて次のメモを読んだ。


次のメモにはこう書かれていた。


### 以下、メモの内容 ###


ベリルはカオルが嫌がるのも構わず襲い掛かった。


(ああ!嫌だ!)


カオルは敵わないと分っていたが、このまま彼の言いなりになるのはプライドが許さなかった。


カオルは衣服が着崩れするのも構わずにもがいた。


二人の体は既に汗にまみれて熱気に包まれていた。


抵抗している間に胸がはだけてしまった。


カオルの顔にベリルの頭が近づいてくる。


カオルは顔をそむけて必死に抵抗を続ける。


周りを見渡すと大勢の人がカオルとベリルの行方を見守っていた。


助けはない。自らの力で抵抗しなければこの体はベリルに好き放題されてしまう。


手を抑え込まれ、強引に股に手を入れられた。


くやしい。カオルは涙しながら最後の力をふり絞って抵抗を続けた。


しかし、カオルの体は既にベリルの思うがままにされてしまっていた。


「イッポン、それまで!」審判の一声でカオルの夏期ジュードー国際大会は幕を閉じた。


### 以上、メモの内容 ###


ソフィア「……………………………」

リリアン「……………………………」


リリアン「…おヒイ様、こ、この「幕」は本当に幕なんでしょうか?……」


ソフィア「考えては駄目よ!!!…余計に混乱してしまうわ!……これも罠よ!…クッ!…リリアンがここまで翻弄されてしまうだなんて、……聖翼騎士団ホーリーウイングスの我々二人は、こんなものに負けてられないわ!」


次のメモ、その次のメモも読み進めてみたが、皆同じような文章だった。


二人は頬どころか体を火照らせていた。


リリアン「…おヒイ様、この暗号は全部解読してしまうと…やばい文章しか残らないのでは……………………」


ソフィア「駄目よリリアン!…弱気になっていては相手の思うつぼよ!…最後のメモは!」


最後のメモには一言だけこう書かれていた。


### 以下、メモの内容 ###


ママの大外刈り


### 以上、メモの内容 ###


ソフィア「……………………………」

リリアン「……………………………」


二人は突っ伏した。


リリアン「…おヒイ様、わ、私はもうダメです。……この身は既に穢れてしまいました。……『大外刈り』に何かを期待してしまいました。」


ソフィア「リリアン…あたなだけではないわ。……ワタクシも『大外刈り』の真意を考え込んでしまいましたわ。」


二人の頭の中は既に桃色になってしまっていた。


その為、些細な事でもそっちの方へ繋げて考えてしまっていた。


リリアン「私は…おヒイ様に相応しくなくなってしまいました。…ここにはいられない!…さようなら!……」と駆け出そうとするリリアンを捕まえるソフィア


ソフィア「どこへ行こうというのリリアン!…あたな、一人だけその体のうずきを何とかしようとしているのではなくて?……させないわ!この物語をR18にさせるわけには行かないの!…あなたを一人にさせたりはしない!。」


リリアン「ひとりにさせてぇ!……」


しばらく時間を置いて落ち着いた二人は解読を諦めた。


このまま解読していては自分の身が穢れてしまう。そういう判断だった。


ちなみに本のタイトルは「マビノギオン偽典」だった。


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