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1話_この世界(じかん)から

早朝に流れるラジオ体操の音が、南風に運ばれて微かに届く。

その音にリズミカルな呼吸()を絡ませ、河川敷を駆け抜けて行く夏疾風。

いやはや。人生の折り返しと言うのに未だ衰えないその脚力は、正に天性の素質。


なのかしらね?そんな大した才能ではないわよ?


語り手にもさり気なく答えを返してくれる余裕さえある君。

ゆっくりとペースを落とし、少しばかり深呼吸。

さっきまで乾いていた額も、じわじわと湿り出した。


「しっかし、今日も暑いわね」


空を見上げ笑顔で呟く君。

その100メートル頭上を、スズメたちが通過する。

その光景に少し口元がゆるむ。

が、次の瞬間。

呆れ顔になり、若干しょぼん口になった。

なぜか?それは語るより続きを読んでいただくとしよう。


「おねーちゃーん」


スズメが通過して数秒。突然、いや必然に、上空100メートルから姿を現した少女。

当然、重力に逆らえず落下。

しかし彼女は当たり前のように笑顔で君に向かってくる。

君もまた、彼女を助けようとはしない。

この状況なら、慌てふためき、両手を彼女に伸ばす場面ではあるだろう。

だが。ただ落下を、呆れ顔としょぼん口で彼女を迎える君。

このままでは地面に激突してしまう。その時。


「よっと」


彼女の左掌が光り出し、地面に見えない何かが現れ、彼女の身体が止まる。

そして、体制を整えて君の前に立つ彼女。


「おっはよ、みあおねーちゃん」

「アペリラ。あまり派手な登場は、他の人に迷惑をかけるからやめなさい」

「えへへ。ごめんなさい。それより今日だね、おにーちゃんが来るのって」

「え?あ、そうね。急いで帰って掃除しなくちゃよね」

「ならボクが部屋の時間を綺麗な時まで戻そうか?」

「遠慮しとくわ。ズルはよくないしね」

「そっか。ならボクも後で手伝うよ」


常人には意味不明であり、理解不能の会話。

しかし、彼女たちはこれが普通。


「さて、じゃあ行くね」

「あ。帰りに商店街を通るなら、"懐かしい人"に逢うかもね」

「懐かしい人?あ。さてはまた"見て来たの?"」

「まぁいいじゃない。まだまだ未完成なんだし、練習だよ」

「あのねアペリラ。その新しい能力だけは」

「わかってるから」


何か忠告をしようとしたようですが、いつもの説教は嫌だと言わんばかりに、口を挟んだ彼女(アペリラ)

諦めて口を閉じ、彼女に右手をあげて走り出す(みあ)

それでも互いに笑顔で別れ、微かに聞こえていたラジオ体操の音も、いつの間にか遠退いて、

暖く爽やかな夏の風が、河川敷を吹き抜けていたのでありました。


・・・

・・


早朝の商店街。活気づくには少々早い時間帯。

その大人しい歩道を、ゆっくりと走り抜けて行く私。


ったくアペリラったら、また未来(さきよみ)を使って。

ま、悪い事、、、良い事、、、でもないけれど。

そんな事を聞かされたら気になるわよね、普通。


誰なのよ?懐かしい人って?


私は脳内で出会った人を検索したわ。

でもヒットした人物は数年前に会った面々────


しよに 『やっぱ姉さんにはかなわないや』 姉さんじゃないけどね。

しのでしょ 『小さいって言うなや』 大き過ぎるのも問題なのよ。

あとはさわっち 『隣りに変態がいるって言ったら理解してくれました』 失礼よね、いいじゃない。女同士なんだし触ったって。


とりあえず女の友達はこれくらいでしょ。

後は男の友達となると、、、いないわね。

だって、アキトは居候、あー、今は家を出てるわね。ハクトは最近も会ってるし、それにこれから来るアイツはおのずと除外でしょ?


────他は幼い頃の友達とか?うーん、全く思い浮かばないわ。

改めて考えると、私って友達少ないわね。てかこの場合は、私の人生に関わって来た存在って事になるのだろうけれど。


私は右手にスマホを持ち、アルバムアプリを起動させる。

ながら運転、じゃなくて、ながら走行しながら思い出の画像をめくる。

あ。よい子はマネしちゃだめよ!

よそ見走行なんかしているとね、早朝のお約束イベントで、曲がり角でパンをくわえた美少女が、ものすごい勢いで突進して来る事に気づけなくなっちゃうわよ。って、わぁぁぁ!?


商店街の曲がり角。

よい子(読者)に向けて解説してあげてるつもりが、実践してしまうはめになろうとはね。

私の場合、パンはくわえてはいないけれど、大人が期待している美少女ではなく、美女とぶつかったわ。

ぶつかった勢いで2人のスマホが宙を舞う。

そして、互いが倒れた足下付近に、互いのスマホが転げて来たのよ。


「いたたー。あ、すみません、お怪我はないですか?」


立ち上がる前に先に謝罪をした私。


「お~。いい匂いがするお嬢さんやな。少し得した気分やわ」


な。なんなの?この私に近い発言をする(おんな)は?

見た目はやや細身で黒髪のロングヘア。でも出るとこは出てるわね。

それに関西弁。なんか"しよ"と"しの"を足した感じよね。

あ、誤解されたら困るから先に言っとくけどね。性格はぜんぜん違うわよ。

とりあえず面白そうだから、ノリに付き合ってみようかしら。


「いえいえ。そちら様も、歩くセクハラみたいな感じの体系。羨ましいですよ」

「はは。結構言うタイプやね君。こっちもスマホに夢中やったから気づかんかったわ。ごめんやで」

「私も同じようなものです。ちょっと画面に集中し過ぎました」

「ほ~。一体どんなサイトを見て興奮しとったんかいな。ほんのり頬が赤いで」

「ちょ。これはさっきまで走ってて、しかもこの暑さでしょ?てかそんなに赤くないですし」


彼女の暴言、もとい、発言で、自分のペースが乱れてるのがわかる。

こういった状況はあまりないのよね。いつもは私がからかう方なのだけれど。

ん?ちょっと待って、確か随分昔にこんな状況になった事があるような?


「ちょいスマホ拾うで。と言いつつチェックや」


そう言って、すかさず彼女は私のスマホを手に取り、画面をガン見したわ。

ま、別に変なサイトを見てるわけでもないし。そこに映ってるのは数年前の写真。

寂れた公園で、散りかけの桜を背景(バック)に、みんなで撮った1枚の写真。

そう。私らが、新たなスタートを迎えた時の写真だったのよ。


「ん?ここって●●公園やない?」

「え?知ってるんですか?」

「あ~今でも覚えとるで。バイト先が近くでな。もう随分と昔やけど、そこで一緒に働いてた恋愛下手な男女がおって、、、ってすまんすまん。おしゃべりが過ぎてもうたな」


私は少し驚いたけれど。バイトと言うフレーズを聞いて、溜め息をついたわ。

あの公園近くのバイト先と言えば、思い浮かぶのはたった1つ。

今はもうない所だけれど、私の友達が様々な思い出を作って来た場所。

私は部外者だけれども、忘れられない思い出があった場所。

そして私の目の前にいる人も、どうやらその場所にいた人物なのね。

さて、どう言うテンションで返事を返そうかしら?

ま、ここは何も知らないフリが妥当よね。


「いえいえ。ところで、あなたはその公園によく行ってました?」

「ん~や。うちは、バイト行く時によう通り過ぎてただけや。しっかし、こんな場所で遅めのお花見でもしとったんかいな?」

「はは。ま。そんなところです」


そう言いながら、私は彼女のスマホを手に取り立ち上がった。

私が立ち上がるのを確認した後、彼女も立ち上がり、お互いのスマホを交換しようと近寄る2人。


「ほい。勝手に見てごめんやで」

「いえ、別に構いませんけど、他の人にはやらない方がいいですよ?」


互いの手に持ち主のスマホが触れた時、彼女は柔らい笑顔と驚きの言葉を口にしたわ。


「はは、正論やな。以後気をつけるで。"みあちゃん"」

「な!?なぜそ」

彼女は私の口元で左掌を見せ、私の言葉を止めさせ話し出したわ。

「ほな説明するわな。さっきの画像に映っとった男女数名、この際ハッキリ言うたるわ。角刈りノッポの兄ちゃんと、桜色の髪をしたお嬢ちゃん、ほんで、2人仲良く並んでいる双子の子。ま~実際は他人同士で、少し胸が小さい子以外は、あんたも含めてうちは知っとるんよ。どや?この話し方に聞き覚えないか?」


い、色々と言いたい事はあったわ。

でもね。こうも的確に説明されちゃ、私が思い出してあげないと負けだと思うわけ。

確かに聞き覚えがあるし、あのバイトと私らを知っていると言う事。

いや、正確に言うならば。私は、直接この人と話した記憶なんてないのかもしれない。

でもどこかで残っているこの感覚。

私は数秒間の沈黙、でも目線は彼女から離さない。

思い出しなさい、もうここまで出てるはずでしょ?


「そんな怖い顔なんてせんでええ。忘れとったらそれでええんやって」

「生憎と、勝負には負けたくない性格でしてね」

「はは。相変わらずやな。しよちゃんもヒロくんも苦労しとったんやな」

「うっさいわね。ここに来て新たな新キャラ登場で、三角関係が四角になって、もしかして五角関係(どろぬま)とか言うんじゃないでしょうね?」

「お。そうやったらうちの1人勝ちになるで。ま~お遊びはそこまでや、可愛い後輩にそんな事せ~へんよ」


後輩?

って事は、私の目の前にいる人は友達の先輩?


『"懐かしい人"に逢うかもね』


あ。


「パイセン?"もっちゃん"パイセンですか?」


・・・

・・


「ただいま。アペリラ帰ってる?」


ぶーん


あれ?返事が返って来ないわね。

ま、いいわ。さっさと掃除しなくちゃよね。


ぶぅーぅぅん


ん?さっきから聞き覚えのある機会音がするわね。

確かこの音は、、、もしかして!?

私はその音を辿って、2階へと駆け上がって行ったわ。

すると目の前に、三角巾と桜餅のワンポイント柄が入ったエプロンを装着したアペリラが、慣れない手つきで掃除機をかけていたの。ちなみに、サイクロン式の掃除機よ。


「あー。おっそいよ!今まで何してたのさ?」


私を見つけたと同時に、掃除機のスイッチをOFFった彼女。

左手の人差し指を、正に人を指す動作で私を指差しながら叫ぶ。


「ごめんごめん。懐かしい人に会って少しお茶してたわ」

「お茶?こーひーの間違いじゃないの?」

「なかなか的確なツッコミよね。そうね、ついでにモーニングセットで食事もして来たわ」

「えー!?ずっこい。ボクなんてまだ何も食べてないのに。掃除だってズルしないでちゃんとしてたのに」

「だからごめんなさい。今日のご飯は好きな物にしてあげるから、ね?」

「またそうやって子供扱いするし。ボクはもう大人なんだよ?あ、でもなー、おねーちゃんのせっかくの好意だしなー。じゃあロコモコとポキとマラサダ」


なんだかんだで、アペリラもまだまだ子供よね。

さっきまで不機嫌だった態度と表情がウソみたいになくなり、目先の幸福に胸を膨らませているわ。

ま、実際の胸は小さめだけどね。

でもこっちも悪い事しちゃったし、頑張って作りますかね。

とは言え、やはりそっち(ハワイ)メインで攻めて来るわけね。すぐに買い物行って来なきゃ間に合わないわね。


「いいわ。ならアイツが来たらお昼ご飯に作ってあげる」

「やったー。でも朝ご飯も何かない?」

「コンビニで買ったパンと飲み物ならあるけど、これで許してくれる?」

「仕方ないなー。じゃあ、残りの掃除をー」

「はいはい。精一杯やらせていただきます」


彼女は、ウム。よろしい。と言う表情を私に魅せて、瞬間移動で1階へと降りた(消えた)わ。


「もう。日常生活での能力は禁止だって言ってるんだけど、、、瞬間移動だけは無意識でしてるのかしらね」


他人に迷惑をかけてはいないし、この世界の常識(ルール)も理解している。

だからそんなに怒る程でもないけれど、保護者的立場からすれば、教育も大切な役目だと私は思っているわ。

まーあれよ。あの子からしてみれば、"口うるさいおばさん"って感じになって来てるのかもしれないわね。


アペリラには特殊な能力がある。てか、そもそも地球人ではないの。

彼女と出会ったきっかけを説明すると長くなるし、この作品は前作の内容を引き継いだ設定なのよ。

だから時間がある読者さんは、前作を読んでいただけると嬉しいわね。

ついでに言うと、この作品から読み始めた読者さんは、少々前作のネタバレがある事をご了承下さいって事よね。


「さてと、さっさと終わらせて買い物して来るか」


・・・

・・


さてさて、おはようの時間帯のお話から時は飛び、おやすみの時間帯より物語を進めるとしよう。

ん?なになに?どうして時間を飛ばすと?

あいやしばらく。決して手抜きで進めているわけではないのです。

結論から言わせていただくと。この続きは後程、番外編(お約束(イベント)編)にて語るようですぞ。

ゆるい内容が、さらにグダグダになりそうだったのでと言う理由もあるようですが、とにかく今回は、作者さまが"また違う試み"を試している。そんな所でございましょうな。


さ、そんなこんなで夜。

寝室のベットに寝そべり、スマホ片手に何やら悩んでいる彼女がいる、と言うシーンからスタートですぞ。


・・・

・・


「うーん。どうしよっかな」


今朝、もっちゃん先輩からオンラインで遊べるゲームに誘われたわ。

でもね。実は私、こういった物には興味がないのよ。

だからお断りしようとしたのだけど────


『それやったらみんなも誘えばええやんか。仲のええ友達同士やったら気兼ねせんでええし、それにこの場所でなら、楽しく会話も出来るし、時間帯が合えばいつでも会えるしな』

『そ、そんなもんでしょうか?』

『せや。とりあえず、返事は今でなぁてええ。1度みんなと相談してから決めて~な』

『え?私が聞くんですか?』

『当たり前やん。うちはみんなのアドレス知らんし。あ、みあちゃんとは今日交換な』

『わ、私だってさすがに全員のアドレスなんて知りませんよ』

『ん?みあちゃんは一体どんだけの人数を集めようとしとるんや?』

『じゃあ、どれだけの人を集めたらいいんですか?こういうの本当にわからないんですよ』

『はは。別に強制やないから。人数制限もない。誰も興味ないならこの話しはなかった事にしてもええしな』

『ですが、パイセンは何か目的があって私を誘ったんじゃ?』

『……なんやみあちゃんらしいない発言やな。こういった事を言うのは"彼"か"彼女"くらいかと思ったけど』

『ま。私も成長しましたよ。色々とね。とりあえずこの話しは一旦預かりますね』


────あの後パイセンに、誘った目的を探ってはみたけれど。これと言った返答は聞けなかったし。

単純にみんなと楽しく遊びたいだけなのかしら?昔の私らみたいに繋がりを求めているとしたら?

悪い人ではないのは知ってる。だから断り辛いのも事実なの。

とりあえず、、、素直にみんなに聞いてみるしかないわね。


数分後。


「あ、もしもしパイセンですか?みあですけど」


どうせみんな忙しいから断るだろうと予想はしていたわ。だから、私だけでも先輩に付き合ってあげると決めたんだけれど。

意外にも、みんなの返事は"やってもいいよ"と言う答え。理由もほぼ同じで、"みんなとまた会いたい"だって。

ま、会うと言ってもゲームの中だろうけどね。

まーあれよ。以前の経験よりは現実的な事だと思うから、みんながやるなら私も楽しめるかも。

そんな感じで、日付が変わる前の今現在。正になうの状態で先輩と電話中の私。


「ほんまかいな。おおきにや、みあちゃん」

「いえ。で、早速ですけど。みんなにアプリを教えてあげようと思うのですが、いいですか?」


私はハンズフリーにしながら先輩から教えてもらったアプリのアイコンに目線を落としたわ。


「別にかまへんよ。でも今日は遅いから、始めるんは"明日の夜"からにしよっか」

「わかりました。じゃーみんなにも明日からと伝えておきます」


先輩の提案に納得し、私はアプリのアイコンには触れず、ハンズフリーを解除して、しばらく先輩と話したわ。


「ほい。んじゃ~おやすみやで」

「はい。失礼します」


通話を終えて時計を見る頃には、日付が変わっていたのよ。

さすがに今からみんなに伝えるのも悪いわね。

明日にでも、アプリと集まる時間帯を送っときましょうか……。


・・・

・・



それは、偶然出会った先輩から始まるオンラインゲーム。



「送信っと。これでまたみんなと繋がれるわね」



それぞれの元に届く1つのアプリケーション。

そのアイコンを見るや否や、みなは声をシンクロさせて呟いた。



「「「「「「BBQ?」」」」」」



アプリケーションのアイコンに描かれている3文字の略称。

して、そのタイトルの名は────Battle Bet Quest



職業を選び、ゲームを始めようとした時、眩しい光に包まれた。

そして目が覚めると────あなたたちは、ゲームのキャラになっていた。



さて、これから始まろうとしている長い1日。否、1年間の旅路。

Re:memberからNemesiaへと、過去の思い出から更なる思い出をファンタジーに進化させた前作。

その設定(流れ)を受け継ぎ、今回は完全ファンタジーに挑む挑戦者(さくしゃ)。もうこの1話ですでに限界を感じている模様。

さあ。各々方の新たな物語の幕開けといたしましょう。




Battle(ばー) Bet() Quest(きゅう) 1ミシシッピ_この世界(じかん)から ~




…………!?

ナニ?この感覚。

ボクと似てて違う能力(ちから)を感じる。


「ぇ?きゃっ!何なのよぉぉぉ」


2階からおねーちゃんの声が聴こえたボクは、急いで瞬間移動を試みた。


「どうしたの?おねー……いない」


確かに声はしたんだ。でもいない。

彼女(ひと)が自ら消えた?そんな事できっこないよね?ボクもそんな力使ってないし、頼まれたなら話しは別だけど。

ボクはひとまず深呼吸して、彼女の存在(いばしょ)を確認する事にしたんだ。


左掌に意識を集中させて、おねーちゃんの部屋の時間を"巻き戻した"


あれ?……どうして?……確かに数秒前まではこの部屋にいたんだ。


「ウソだ。朝まで戻ってもおねーちゃんがいない……」


これ以上は無意味だと思い、現在へと帰るボク。



「この世界(じかん)から────おねーちゃんが消えた────」

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