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新たな世界で最高の人生記録!  作者: 勇敢なるスライム
第1章 幼少期
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九十四話 わるいこと

 ライゼンさんと浴槽で軽い雑談を少ししてから一緒にお風呂を出た。

 体を拭いている時に少しライゼンさんの体を見た。

 筋肉質で体のいたるところに痛々しい傷跡があった。

 俺の父さんのラウドも同じように傷だらけだったから冒険者は皆こうなのかも知れない。


「ライラス君、早く拭かないと風邪を引くぞ」

 そう言いながらタオルを取って俺の頭を拭いてくれた。

 俺もう子供じゃないんだけど……いや、今は子供か。

 この優しさに甘えよう。


 体を拭いてからライゼンさんより人足先にパジャマを着た。

 服は家から持ってきていた。


 廊下を歩いている時にあたりをキョロキョロと物色していた。

 この世界は俺の家とフツーウ達の家、フィオラの家を見てきたがどの家もとても広い。

 多分だけど俺のいるクロット村はこの世界でも田舎の方なのだろう、土地が自由なのと村唯一の建築家が村人と仲が良いのもあってどの家も広いのだと思う。


 リビングに行くとフィオラのお母さんのマリーネさんがテーブルに座っていた。

 テーブルにはペコがスヤスヤと寝ていた。

 マリーネさんの手元にはコップがあってそこからはココアの良い匂いがしてきた。

 フィオラが甘いものが好きなのはマリーネさん譲りなんだろう。


「お風呂ありがとうございました」

「あら、ゆっくりできたかしら?」

「はい! とても良かったです」

「それは良かった、二人とも上で待っているよ。階段を登って一番近くの部屋がフィオラの部屋だよ、奥は私とライゼンの部屋だから入っちゃダメだよ」

「分かりました、ありがとうございます!」


 良かった、嫌われてるかと思って少し怖かったけど嫌われてはいなさそうだ。

 少し急な階段を登ってマリーネさんに言われた通り1番近くの部屋を目指す。

 ドアに近づくと二人の話し声が聞こえてきた。


「そう言えば、シャルって今何歳なの?」

「私は今年で7歳だね、そういうフィオラは何歳なの? 耳が長くて綺麗だからエルフなんでしょ? 実は長生きしているとか?」

「エルフだけど僕はまだ5歳だよ」


 エルフは長寿だって認識はこっちの世界でも有名なんだな。

 かく言う俺はというとドアの前で聞き耳を立てていた。

 二人は多分気にしないと思うけど話の途中で入るのちょっと気まずいんだよな。


「シャルが2つお姉さんだから呼び方変えた方が良いかな? シャルリアお姉ちゃん? シャルお姉ちゃん?」

 ぐっ!!! 可愛い、そういう趣味は無いが俺もお兄ちゃんって呼んでもらいたい。

 俺のお兄ちゃんポジを掻っ攫っていったフツーウ許すまじ。


「ぐっ!!! その呼び方はとても可愛いし私は嬉しいけどシャルでいいよ、私たち友達でしょ?」

「うん! 分かったよシャル!」


 二人がここまで仲良くなった経緯は分からないけど二人が仲良くなってくれて良かった。

 仲良くなった時って言えば俺とシャルが決闘した後かな?

 まぁなんでもいいか。


「ライラス遅いねー、パパと何話してるんだろう」

「確かに少し遅いですね……私ちょっと見てきます」

「僕も一緒に行くよ!」


 あ、やばい……隠れるか?いややましい事してたわけじゃ無いし大丈夫か。

 少し慌てふためいていると聞き耳を立てていたドアが開けられた。

「うわっ!」

 俺はいきなり開いたドアにビックリして盛大に転んで尻餅をついた。


「あれ? 大丈夫ですか!?」

「あ!ライラスだー! 大丈夫?」

 うぅ、ちょっと恥ずかしい。

 今来た風を装うつもりが二人の前で転けるなんて……これが女性の花園に聞き耳を立てた罰か。


「あはは、俺は大丈夫だよ」

 俺はシャルの手を借りて起こしてもらった。

「ライラスは今来た所ですか? 今ちょうど二人で迎えに行こうしてた所なんですけど……」

「いや、実は少し前に来たんだけど入るタイミングを失ったというかなんというか」

 あまり聞き耳を立てていたとは言えない。


「まぁ、これで三人集まりましたね」

「お泊まり会の開始だね!さぁさぁ、早く入って」

 俺はフィオラに手を引かれながら部屋に入った。


 ーーーー

「お泊まり会だー!」

「おー!」

「お、おー?」

 フィオラが俺とシャルの手をとって両手をあげて喜んでいた。

 俺はフィオラに合わせて取り敢えず乗ってみた。

 シャルも乗ってあげたけどいまいち分かっていないみたいだ。

 大丈夫、俺もあんまり分かってないから。


「お泊まり会とは具体的に何をするんですか? 一緒に寝るのとは何か違うのですか?」

 シャルがポツリと疑問をぶつけた。


「二人とも違うよ! 確かにたくさん遊んで一緒に寝たりもするけどお泊まり会はあと一つ凄いのがあるよ!」

「そのあと一つは何なんですか?」

()()()()()だよ!」

 よし、明日フツーウをボコボコにしよう、フィオラに何を吹き込んだかはボコボコにした後に聞こう。


「悪い事……ですか?」

「ふぃ、フィオラ。悪い事って具体的には何をするんだ? 悪い事はあんまり良くないっていうか気になるって言うか……」

 フィオラが不良になってしまったらどうしよう。

 いや、この可愛さで不良の格好しているフィオラもちょっと見てみたい気もする。

 シャルの方を見て助けを求める様に目で訴えかけたがシャルも困った顔をしていた。


「ふふふ、わるいことは……」

「悪い事は……」

「夜ふかしだよ!」


 よし、フツーウのボコボコの件は無かったことにしておいてやるか。

 いや、ボコボコはやりすぎだからボコぐらいにしておこう。

 てかボコって何だよ。


 緊張感が解けて安堵していると疲れたのか一人でボケとツッコミをするぐらいには疲弊していた。

「あれ? 二人ともどうしたの?」

 俺は膝から崩れ落ちてシャルは胸に手を当ててホッとしていた。


 フィオラにはずっとこのまま純真無垢で居てもらおう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次話の投稿、楽しみにしていてください!!!

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