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新たな世界で最高の人生記録!  作者: 勇敢なるスライム
第1章 幼少期
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八十話 シャルリアを追いかけろ!

【フィオラ視点】


「シャルリアちゃんどこに言ったんだろう」

走って直ぐに追いかけたのに既に見失ってしまった。

何で追いかけたかは自分で絵も良く分からない。

シャルリアちゃんは走る前に泣いていた、きっと何か悲しい事があったんだろう。


ライラスの家から村の方に走って行ったから村に行ったのは合ってるはずなんだけど……。

とりあえず周りをキョロキョロと見回しながら中央区まで歩いて来た。


「あら、フィオラちゃんじゃない! 今日も可愛いねぇ、ほら採れたてのリンゴだよ」

「えへへ、いつもありがと」

果物屋のおばさんはいつも歩いているとリンゴをくれる。

おばさんのリンゴは甘くておいしいから大好きで良くライラスと一緒に食べるんだ。


「今日は店番しなくていいの?」

「フィオラちゃんのお友達のポチャも最近仕事を覚えて来てね、今は店番を任してるんだよ」

最初は三人が馴染めるか心配だったけど上手く馴染めてて良かったと一安心する。


「そうだ、僕と同じぐらいの身長でね、綺麗な金髪の女の子見なかった? この辺りを通ってるハズなんだけど」

「あぁ、金髪の女の子ならさっき見たよ! あっちの方に走ってい行ったよ」

おばさんが指さしたのは父さんが近づいちゃダメって言っていた確か何とかの森って名前だったはず。

初めてライラスと会ったのもあそこの森だったなと思い返す。

あそこは凄く危なくてとっても怖い場所。

ライラスとラウドさんが助けに来てくれなかったら今頃僕は居なかったかも知れなかった。

シャルリアちゃんは僕と違ってとっても強いけど……一人には出来ない!


「果物屋のおばさんありがとう! またパパと一緒に買いに行くね!」

「森には近づいちゃダメだよー」

僕はおばさんにシャルリアちゃんの事を聞くと直ぐに走って森に向かった。

おばさんが最後に何を言っていたかは走っていたので上手く聞こえなかった、また次に会った時に聞いておこう。

森には大人の人が見張っているから中には入れないだろうと思い、きっと森の入り口にある小屋に居ると思った。


フィオラは森の入り口まで走ってくるとそこで足を止めた。

森を見張っている見張りの人が一人だけ椅子に座って転寝をしていた。

もしかして、シャルちゃんは見張りの人が寝ているのに気づかずに森に入ったんだ。

シャルリアちゃんが危ない……でも入ったのがバレたら僕もシャルリアちゃんも怒られる。

少し悩んで出た考えが【バレずに森に入ってシャルリアちゃんと一緒に森を出る事】だった。

これは五歳の少女の考えた最善策だ。

ライラスなら困ってる人が居たらすぐに助けるんだ、僕も誰かの為に頑張ろう。

そう決心して、ゆっくりと見張りの人が座っている前を忍び足で歩く。

「んぁ……?」

椅子に座って寝ていた見張りの人が椅子から転げ落ちそうになって目を覚ました。

「んー」

僕は椅子近くの木の裏に隠れている。

口を押えて出来るだけ呼吸の音を聞かれないようにする。

一滴の汗が頬を垂れる。

「最近ホントに平和だな……ずっと続けばいいなぁ」

見張りのおじさんが独り言をつぶやきながらもう一度睡眠に入った。

少し待ってからまたゆっくりと森に向かって歩いて行った


シャルリアちゃんは何処に居るんだろう。

森の奥へ奥へと足を運ぶ。

すると少し開けた所の切り株の上に綺麗いで腰にまで伸びた金髪の少女が下を向いて座っていた。

その少女の瞳からは涙がポツリポつりと流れている。


「やっと見つけたよ、シャルリアちゃん!」

「あれ……何でここに居るって分かったの?」

シャルリアちゃんは涙を流しながら目の周りが赤く腫れていた。

ライラスと戦っていた時見たいに怖くなくなっていて僕と同じ年相応の女の子なんだと分かって嬉しい気持ちと安心した気持ちでいっぱいだった。


「僕も分かんないんだけど、シャルリアちゃんが走って行くの見てたら足が勝手に動いちゃったんだ」

「えーっと……君も分からないの?」

シャルリアちゃんが少し考えるのを見て名前が分からないんだと直ぐに分かった。


「僕はフィオラだよ!」

「えっと……じゃあフィオラちゃん!」

「うん! 隣座っても良い?」

断られるかも知れないと思うと少し怖かったけど勇気を出して聞いてみる。


「いいよ……」

断られなくて良かったと胸に手を当てて息を吐く。

切り株は二人がギリギリ座れる大きさだったのでシャルリアちゃんが少し横にズレてくれた。

シャルリアちゃんは涙は止まった様で黙って下を向くだけだった。

少し勇気を出して話してみようと心に決め両手を胸の前まで持ってきて拳を軽く握った。


「この森は危ないから一緒に戻ろ?」

「いや……戻りたくない」

シャルリアは下を向いたまま首を軽く横に振って答えた。

フィオラは断られそうな気はしていたが、いざ断られるとどうしていいか分からずに首を傾ける。

少しの間が開いた後にシャルリアは続けて話し始めた。


「私は師匠の弟子。師匠は最強で誰にも負けない、その弟子が弱かったら師匠に迷惑かけちゃう……だからもう師匠の所には戻らない」


シャルリアちゃんはそう言うとまた涙を流した。

「よ、よしよし。良い子良い子!」

「ふぇ!? ど、どうしたの?」

フィオラは泣いているシャルの頭を撫でていた。


「悲しい時はこうして頭を撫でて貰うと悲しく無いんだよ。パパもママもライラスも僕が泣いてると頭を撫でてくれるんだよ。僕、撫でて貰うの好きなんだ」

そう言いながらフィオラはシャルリアの頭をナデナデし続けた。


「どう? 悲しく無くなくなった?」

「私は悲しくて泣いてるんじゃ……うん。少し楽になった」

「それなら良かった! この森は危ないから早く戻ろ?」

「う、うん。分かった」

フィオラはシャルリアの手を握って森の出口に向かって歩いて行った。

シャルリアちゃんと仲良くなれると良いな。


最後まで読んで頂きありがとうございます!

次話の投稿、楽しみ緯待っていてください!!!


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