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新たな世界で最高の人生記録!  作者: 勇敢なるスライム
第1章 幼少期
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七十九話  vsシャルリア  後編

魔術を使ってもいい、これはかなりのアドバンテージだ。

剣術はかじった程度だが魔術なら普段から使ったり応用したりと対ラウド用に実践的な使い方も日々研究している。


剣術に置いても魔力は絶対的な力だ。

一件使わないように見えるが剣士は皆魔力で身体能力を強化して戦っている。

ラウドもシャルリアちゃんも強い理由はそれだ。

高速移動も体制を崩した状態で動くのも魔力を使って身体能力を強化しているから出来る荒業。


そして今の俺はまだそのレベルに達していない。

つまり俺は常人と同じぐらいしか動けない。

だから今まで剣道で鍛えてきた技術と経験で対抗し、魔術で翻弄する。

これが今の俺に出来る最大限の力だ。


開始の合図と同時にシャルリアちゃんが構える。

構えているのは中段構え、つまり次に上段と下段のどちらかに切り替えて来るはずだ。

「今回は俺が木剣を落としても試合を続けてくれ、本気で勝負がしたい」

「分かりました……魔術師なんて詠唱を唱える前に倒します」


2試合の両方が後手に回っているから今度は先手を取る。

シャルリアちゃんは魔力を使って加速する、その時はフィオラの魔術同様に体の周りを魔力が覆う。

つまりその瞬間に攻撃を仕掛けてくる。


俺は相手を良く見ながら自分の正面に剣を持ってくる中段構えの状態で突っ走る。

その時、シャルリアちゃんは目を閉じて深呼吸をしていた。

隙のように見えるがたぶん凄く集中しているのだろう。


警戒心を解かずにそのまま走った状態で魔力を左手に込める。

右手で木剣を握っているので左手しか魔術が使えない。


シャルリアちゃんの体が魔力で包まれた。

来る……今までの戦い方では正面から来ていたが横から来てもいいように警戒する。

シャルリアちゃんはさっき詠唱をする前に倒すと言っていた。

ほとんど詠唱しないからその誤算に付け込もう。


そして左手の込めた魔力を使う。

使う魔術は風属性 中級魔術 【強風(ハイウィンド)】突っ込んでくるシャルリアちゃんを一度後ろに吹き飛ばしてから魔術で攻撃する作戦だ。

できるだけ距離を取りたい。

口を動かして詠唱をしてい様に見せつける。

目前まで迫ってきているシャルリアちゃんに左手を向ける。

すると右足を踏み込んでステップを踏んで俺の横に現れた、すでに中段構えから上段構えになっていて攻撃する準備が整っている。

魔術士対策はされている、俺はハイウィンドを当てれないと思い、左手を自分の足元に向けた

強風(ハイウィンド)!」

俺の左手から子供一人を吹き飛ばせる程の強風が発生する。

俺は空中に押し上げられ、さっきまで俺が居た所には高速で木剣が振り下ろされる。

あそこに居たら一瞬で骨が粉砕玉砕されてただろ。

頬に汗が垂れ、ごくりと生唾を飲み込む。


俺は空中で真下に居るシャルリアちゃん……長いからシャルで行こう。

真下に居るシャル目掛けて魔術を再度魔術を使う。

使う魔術は土属性 中級魔術

土塊(ソイルボール)!」


左手から射出される土の塊がシャル目掛けて飛んでいく。

当たってくれると助かるんだが……そんな事は無く後ろにバックステップで避けられた。

俺はそれなりに高く上に飛んだので着地に備えて準備を……着地の準備って何したらいいんだ?

あっこれやばいわ。

「痛ってぇー」

俺は両足で着地した後に足にかかる衝撃を涙目になりながら我慢する。

周りに聞こえないぐらいの音量で叫びつつ攻撃の手は緩めない。

シャルはバックステップで土塊を避けたので今は空中に居る。

その隙に左手をシャルに向けて魔術を使う。

使う魔術は風属性 中級魔術

強風(ハイウィンド)!」


空中に居るシャルは流石に防ぎきれず強風で後ろに吹き飛ぶ。

強風は上に持ち上げるとあまり上がらないが横にならかなり吹っ飛ぶ。

詳しい事は分からないがたぶん重力とかの関係だろう。

ハイウィンドを食らったシャルは少しだけ顔が曇ったが諦める素振りは全く見せない。

そしてすぐさま木剣の平を向けて来た、飛んできた魔術を防ぐ算段だろう。


俺はその場で木剣を離す。

そこで初めてシャルの表情が変わった、まじかコイツって顔している。

俺は左手をシャルの方に、木剣を離した右手をそのまま地面に手を付ける。

使う魔術は左手が水属性 中級魔術、右手が土属性 中級魔術

水塊(ウォーターボール)土壁(ソイルウォール)!」

俺は吹き飛んでいる最中のシャルの後ろに土壁を生成する。

シャルは飛んできている土塊に集中していて後ろの壁に気づいていない。


「ぐっ!?」

その直後に土壁に叩きつけられたシャルが強い衝撃を食らいながらも後ろを振り向く。

さっきまで無かった壁に気を取られて飛んできている水塊を諸に食らった。

威力の高い土塊や氷塊では無く水塊を使ったのは俺に勇気が無かったからだ。

水塊は衝撃こそ高いが当たると水がはじけるので骨が折れたりはしない。


その間に俺は落した木剣を地面に付けていた右手で拾いシャル目掛けて走っていた。

あの強敵なら必ずまだ戦える、そう思って俺はシャルが体勢を立て直す前に自分の後ろに()()()()に強風を使った。

これが俺が最近編み出し技の一つだ。

まぁ、世界では俺以外が見つけてると思うが父さんにたくさん質問をして自分で考えた技だ。


俺は後ろから勢いよく放たれた強風に押し出されるように前に飛び出した。

少しバランスを崩しつつも作戦通りシャルの前まで移動出来た。

その間に少しふら付きながらも木剣を手放さずにシャルが立ち上がった。

やっぱり強い……だからこそ勝ちたい。

最初は気乗りしなかったが今では楽しくて仕方ない。


俺は型も技術も何もない横薙ぎの一撃を放つ。

「そんな攻撃は……効かないッ!」

しかし俺の渾身の一撃がシャルの木剣をすり抜けた。

いや、すり抜けたと勘違いするレベルの技術。

一瞬呆気に取られたがこの技は初見じゃない、これはラウドが良く使う技神流の技だ。

技神流 才人の型【流水】


俺は上から振り下ろされた木剣目掛けて手の平を向ける。

使う魔術は水属性 中級魔術

氷塊(アイスボール)!」

重くて早く振り下ろされる木剣と高速で硬度な氷の塊がぶつかる。

二つがぶつかった瞬間、氷塊は弾けて崩れ、シャルの木剣は空中に弾き飛んだ。

シャルは試合中、始めて木剣を手放した。

俺はそのまま木剣を振り上げた、これで勝てると思った矢先にシャルが勢いよく俺の頭上にある木剣を切り上げ、その勢いのままもう一撃俺の腹に目掛けて蹴りを入れて来た。

「ガハッ!」

俺はその衝撃で後ろに軽く押し出され、その間にシャルは俺の木剣を受け止めた。

ここで引いたら確実に負ける。


俺はシャルが踏み込む前にハイウィンドでシャルを空中に押し出した。

これだけは使うつもりは無かったが一か八かだ。

俺は両手を地面に付けて魔力を最大限高める。

使う魔術は火属性 ()()()()

火柱(フライムピラー)!」

俺の最高火力にして最近になってようやく使えるようになった俺の知っている現段階の最強魔術だ。

空中にいるシャルの真下の地面が真っ赤に染まり火の柱が現れる……はずだった。

「軍霊刀ホムラ 【魔力断絶】」


エルトリスさんがいきなり現れ、刀に手を当てた刹那、空目掛けて昇って行った火の柱はシャルにぶつかる前に()()した。

そして落ちて来たシャルを受け止めた。


「試合終了、勝者ライラス君!」

刀から手を離したエルトリスさんは俺の手を持って上に上げた。

俺がシャルに勝てたという事だ……心の底から湧いてくる高揚感を表情に出ない様にする。

そうか……勝てたのか俺。


「何でですか師匠! 私はまだ戦えます! 今からもう一度やれば──」

「ライラス君、今の魔術もう一度使える?」

「は、はい!」


俺は言われた通り誰も居ない場所に同じ魔術を使う。

その時、エルトリスさんが近くに合った木を斬った。

早すぎて剣が見えなかったが斬れた木の一部を俺が火柱を使う予定の場所に放り投げた。

火柱(フレイムピラー)!」

深紅の炎の太い柱が空を駆け上がる様に現れた。

少し離れている俺ですら熱い。

魔術が消えてそこには投げ入れられた木の一部は跡形もなく無くなっていた。

「シャルはあれを食らってもまだ戦えた?」

「それは……」


俺もあれを人に使う予定は無かった、今回はエルトリスさんがどうにかすると言われて使った……実際、誰も怪我をしなくて何何事も無かった。

でもそれは結果論だ、あれが直撃していたらと思うと使った自分が怖くなった。

少しの吐き気と冷やせが出てくる。


シャルは下を向いて拳を強く握りしめていた。

少しの沈黙の後にシャルが村の方に走って行った。


「あっシャルリアちゃん!」

それをフィオラが走って追いかけた。

俺は……行かない方が良いだろう、俺も合わせる顔も掛ける言葉も浮かばない。


「やっぱりライラス君は強いね、ラウドが送ってきた手紙では聞いてはいたけど想像以上だよ。まさかシャルをホントに倒しちゃうなんて」

「どうして……彼女と僕を戦わせたかったんですか?」

一番の疑問だ、どうしてこんな辺境の村まで来て俺とシャルを戦わせたかったんだろう。

「シャルはね、今まで私以外に負けたことが無いんだよ。今まで戦って来た大人ですらね、そりゃ慢心しちゃってさ。一度もちゃんとした敗北を知らずに育っちゃうと初めて負けた時立ち直れないんだよ、私がそうだったんだけどね」

と少し悲しそうに話してくれた。


「それと、年下に負けるのはやっぱり悔しいだろ? その悔しさ知って欲しかったんだ。その悔しさを克服したらきっとシャルは人としても、剣士としても大きく成長する。自分勝手な理由でごめんね? いつかお礼するよ」

「僕は気にしてないので大丈夫ですよ、でもお礼はしっかり頂きます」

「あはは、遠慮のなさはラウドそっくりだね」


師弟関係は親子見たいに難しいみたいだ。

走ってい言ったシャルリアちゃんをフィオラならきっと励ましてくれるはずだ。

俺の友達を信じよう。


それと……

「疲れたー!!!」

俺はその場で崩れるように座り込んだ。

昼間の魔術の訓練といい、シャルリアちゃんの戦いといい体がボロボロだ。

今日はゆっくり休もう。

最後まで読んで頂きありがとうございます!

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次話の投稿、楽しみにしていてください!!!

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