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新たな世界で最高の人生記録!  作者: 勇敢なるスライム
第1章 幼少期
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四十六話 尊い犠牲?

 王城の三階に上がると直ぐに騎士達が倒れていた。

 一人の勇敢な騎士が敵の情報を教えてくれたお陰でこっちから先手を打てるようになった。


 カイロウ・ダウアスを追いかけて三階フロアを突っ切って行ったが三階にいた騎士たちは皆確実と行っていいほどに瞬殺されていた。


 敵は合計三人、その内の一人のダウアスは剣術に魔術も使える優秀な貴族だけどやっぱり本業の私達に比べたら全然相手じゃないから警戒するのはダウアスの隣に居たっていう謎の二人。


 容姿は聞けなかったけどダウアスと一緒に移動してるはずだから多分直ぐに見つけれる。


「師匠、隣に居たっていう二人はやっぱり強いんですかね?」

「一人は殺しに関しては結構な技術持ってる暗殺者だろうね。もう一人は暗殺者じゃないと思うよ、たぶん面と向かって戦うなら暗殺者より厄介かもしれない」


 敵の二人の情報に確信を得ているエルトリスの発言に少し疑問を持ったシャルリアが聞いてくる。


「どうして敵が暗殺者かそうじゃないかが分かるんですか?」


 弟子が聞いてくれたので久しぶりに師匠らしいことが出来て顔に出さない程度に喜んで答えようとすると余計な横槍が飛んできた。


「兵士たちに付けられていた傷口は主に二種類に分かれていた、エルトリスはたぶんその傷口を見たんだろう。ほとんどの兵士達は急所を狙われた瞬殺、それも甲冑を着ている王国騎士達を瞬殺、甲冑の狭い隙間から急所を狙うなんて相当な手練れだろうね」


「たしかに甲冑には傷一つない状態の兵士たちがほとんどでした」


「もう一つの傷口は技術とは程遠い力任せに甲冑ごと叩き切られていた兵士が居た」

「私たちに情報を教えてくれた人ですね……」


「あぁ、そうだ。だが力こそあるがそいつの攻撃を食らった兵士たちは即死じゃなかった、そいつは殺しに関してはそこまでの技術は無いはずだ」


 少し、ほんの少しだけハンソンの事を見直して上げよう。

 観察力と洞察力はその辺の名のある冒険者より断然優れてる、それにいきなり襲撃されてからの対応も早かった、剣術も剣神流の上級ぐらいはある。

 なんで冒険者やってるんだろ普通に騎士や兵士にんればトップクラス狙えるレベルなのに。

 いくら優秀でもやっぱり私の師匠としてカッコいい見せ場を奪ったから好きになれない。


 そんな話いをしながら走っているとそろそろ四階に上がる階段が見えてくる頃だとハンソンは言った。

 ハンソンが階段のある廊下に行こうと曲がり角を曲がろうとした瞬間嫌な予感がしてハンソンの首根っこを持って力いっぱいに引っ張った。


「うわっ!いきなりどうし――」

 ハンソンが驚く暇すら与えずに怒号が鳴り響いた。

 さっきまでハンソンの居た所に質量のある何かが高速で飛んできた。


「シャル、警戒して!何かはわからないけど敵なのは確かだよ!」

「え?」


 しまった、いきなりの出来事でシャルの理解が追い付いていない。

「シャルリア!剣を構えろ!」

「はい!師匠!」


 今のが戦闘中だったりしたらやばかった。

 やっぱりもう少し剣術以外の特訓が必要だね。


 飛んできた何かは砂煙を上げながらも姿を現した。

 この廊下を支えていた()だ。

 この廊下にはいくつも柱が壁に半分だけ埋め込まれている。


 常人が何人係でも持てないような重さの物が高速で飛んできた。

 物凄い力がある人か魔力の扱いが上手い人のどちらか。

 前者ならダウアスと行動を共にしていた謎の男と条件が一致する。


 曲がり角の廊下の奥から足音がどんどん近づいてくる。


「今ので何人死んだかのう」

 曲がり角から姿を現したのは体のいくつかに軽い鎧を付け、全身張り詰めそうな筋肉をしている大男。

 二メートルぐらいの伸長に顎には黒いひげを生やしている。


 いきなり攻撃してきたって事は謎の男の一人で間違いないみたいだ。

 でもこっちが攻めてるのは相手に築かれていないはずだから近くを通った人を手当たり次第に攻撃してるのか。


「ほぅ、今のを避けたか。見てから避けたのか?それとも攻撃されるのを知ってて避けたのか?」


「さぁ、どっちでしょうね?」

「まぁ、どっちでも良いわい。どちらにせよ近くに来た奴は殺すように言われてるしな」


 やっぱり手当たり次第攻撃してた、なら一人の可能性が高い。


「エルトリス、シャルリアちゃん、先に行きなコイツなら俺一人でも倒せるね」

 ハンソンが腰にある剣に手を当て前髪をサラサラ掻き撫でながら何かとんでもないことを言い始めた。


「だめですよハンソンさん危険です! 一緒に戦いましょう!」

「ありがとハンソン~死なない程度に頑張ってね~、それじゃいくよシャル!」


「え!?いいんですか師匠ハンソンさん止めなくても!?」

「あぁ、もちろん僕は――」


「ハンソンなら大丈夫だって、ほらハンソンの命を無駄にしたら駄目だよ」

「いや、だから僕は――」


「分かりました、尊い犠牲ですが先に行きましょう、ハンソンさんの命を無駄にはしません!」

「なんで二人とも僕が死ぬ前提なんだい!?ほら大丈夫だから早く行ってくれよ!」


 そんなコミカルに会話してると一人本気で怒りそうな人がいた。

 あ、目の前で立ってる人だ。


「貴様らぁぁあ! 儂を舐めておるのかぁ!!! 三人がかりで掛かってこい!皆殺しにしてやるわい!」


「それじゃ先に行ってるよ、さっきも言ったけど死なない程度に頑張ってね~」

 それだけ告げるとシャルと一緒に走り出した。

 まぁハンソンなら死にそうになったら逃げるだろうし大丈夫だろう。


「お、おい貴様ら! 絶対に後で全員殺してやるわ! まずはお前からだぁ……あれさっきの男はどこに」

「後ろですよ」

 大男がハンソンの声を聞く前にハンソンは腰に差していた金の装飾品が大量に付いた剣を抜き三度背中を斬りつけた。

 どれも致命傷に成らない程度だが確実にダメージの入る攻撃だ。


 そしてその後もハンソンはこのまま順調に攻撃を与えていった。

遅くなりましたが四十六話目更新です!

もう少し早めに上げれるように頑張ります!

応援よろしくお願いします!

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