三十七話 新しい家族!?/シャル達のお財布事情!
最近、父さんと母さんが夜にプロレスごっこをほぼ毎日していてあまり熟睡できていなくて朝すぐに目が覚めなくて困っていた。
そんな時にライラスとラウドに衝撃の真実が語られるのであった。
「たぶんだけどね、ライラスに弟か妹が出来ます」
「えぇぇえーーーー」
そのあまりの衝撃に驚きを隠せない人物がいた。
そう……子供が出来ると聞いて一番驚いた人物は!!!
ラウドだ、今も開いた口が塞がっていない。
すごいうるさい、てかなんでラウドが驚いてんだよ。
やる事してたんだから予想できただろ!
俺にリアクションさしてくれよ!
と、密かにツッコミつつ心の中にしまうライラスでした。
「ほ、ほんとなのか!?」
「確証はないんだけどね、最近……来てないの」
来ていない。
何が?と聞くのは野暮だ。
来てないという事は間違いないだろう。
「男の子かな?女の子かな?いやどっちでも嬉しい!そうだ名前は!?よし!今から考えよう!」
ラウドは軽いパニックを起こしている。
俺の時もこんな感じだったのかな?
ラウドと違って母さんは落ち着いている。
一番不安なはずなのに、肝が据わっているなぁ~。
妊娠って確か九カ月から十カ月ぐらいだったよな?てことは俺が今五歳だから生まれる頃には俺は六歳か。
六歳差の弟か妹か。
日本に居たころの俺は男三人の次男だった。
一応赤子をあやしたりオムツを変えたりは出来るし面倒を見れる自身がある。
ただ大きくなってきたら弟なら遊んでやれるが妹が出来た場合何して遊んでやればいいか分からない……。
弟なら剣術とかキャッチボールとか、勇者ごっことかしてたら喜んでくれるだろう、きっとそうだ。
あいにく父さんが俺と遊ぶようにいろいろ準備していたらしいが俺は子供の頃から剣術と魔術だけで遊んできたから父さんとあまり遊んであげていない。
家には俺に読み聞かせようと思っていた英雄譚や冒険物の話や何か美化したラウドみたいな感じの主人公が出てきた本まであった。
その本の作者がラウドだったのは言うまでもなかった。
しかし妹が出来たら何して遊んで上げればいいんだろう?
魔術とかの綺麗な物見してあげれば喜ぶかな?
フィオラも魔術を見して上げたら喜んでくれたしそれで……そうだフィオラだ!同じ女の子だし何をしたら喜ぶかを知っているに違いない!
フィオラ、君だけが頼りだ!
そんな感じで和気あいあいと新たな家族について話していた。
名前の候補はいくつか出てきた。
おとぎ話に出てきた英雄の名前やお姫様の名前、今までの勇者の名前や偉大な魔術士の名前、王様の名前。
出てくる名前は華やかな名前が多い。
ラウドが血迷って自分の子供の名前をラウドにしよう!何て言いだした時は母さんと一緒に即答で拒否した。
「やっぱり弟か妹が出来たら剣術か魔術を教えるんですか?」
母さんはお腹を撫でながら言った。
「今はまだ分からないけど……この子が望めば教えてあげようか」
「あぁ、そうだな」
強制はさせずに子供のしたいことを応援する。
やっぱりいい親だな。
「ライラスみたいに子供の頃から魔術とか使えたらびっくりしちゃうわね」
「ライラスの時は本当にびっくりしたからな」
「家にあった絵本読んでたら使えただけですよ」
「それが一番びっくりポイントなんだよ!」
ラウドは笑いながらそう言った。
今日もライラス家は平和だ。
ーーーー
同日
シャルリアとエルトリスは世界三大国家の一つ エーデンス王国に数週間も滞在していた。
宿で寝泊まりをして、冒険者ギルドに通っていた。
なぜクロット村に行く予定だったはずの二人はエーデンス王国に長期滞在しているかと言うと理由は簡単だった。
「師匠!また赤字です!このままじゃずっとこの国に居ないと駄目ですよ!」
「え!また赤字なの!?冒険者って全然稼げないじゃん!」
そう……お金が無いのだ。
エルトリスはお金をほとんど持っていなかったのだ。
最初はあったのだが旅を長く続けていたせでほぼ空になってしまっていたのだ。
シャルリアを助けた時は近くの町で馬を買って向かっていたが火が見えてすぐに馬を置いて村に走った、しかしその馬が普通の馬の値段の数十倍もしていたのにエルトリスは気づかなかった。
そう、エルトリスは計算が出来ても相場には詳しくないのだ。
生まれてからずっと剣術に明け暮れていたので他の事はほとんど出来ないのだ。
そしてエーデンス王国についた時にはすでに財布は空になる寸前だった。
そして二人が唯一稼げる仕事が冒険者だったのだ。
しかし冒険者はどんなに強くても最初はみんなFランクから、つまり稼ぎが少ない。
そしてエーデンス王国の物価はあまりにも高い。
この最悪のコンボにより二人は困っていた。
Fランク冒険者の仕事はせいぜいペット探しや無くし物の捜索など時間がかかって値段が安い仕事ばかり。
しかしそれでしか稼げず、それをこなさなければランクも上がらない。
今現在も二人は苦しみながら必死でペットを探し回っていた。
「師匠!そっちの路地に逃げ込みました!」
「わかった!すぐに向かうよ!」」
彼女達がクロット村に無事行けるかはまだ誰にも分からないのであった。
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