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新たな世界で最高の人生記録!  作者: 勇敢なるスライム
第1章 幼少期
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三十一話 初めまして!フィオラパパ!

 広場から家に帰る道中。


 考えることは色々あるが、早めにカルロスの問題を解決しないとフィオラが落ち着けない。


 フィオラに魔術を教えるのもどこまで教えていいか未だにわからない。

 俺も中級までしか教えてあげれないが、中級からは魔術の幅が広い。


 とりあえずフィオラはまだ初級でも覚えていない魔術が多いから、そっちをゆっくり教えていこう。


 そんな事を考えていると大きめのバスケットを運んでいる緑色の髪で耳の長い少女がいた。

 フィオラだ。こんな所で何してるんだろう?


 まぁ、何か運んでる見たいだしおつかいか何かだろう。


 遠くから見守っておこうとか思ったけど重そうに運んでいるから放っておけない。

 手伝いに行ってやるか。


 フィオラの近くに言って声をかける。


「俺が持つよ」

「うわぁ!」


 あれ、うそだろ、フィオラから風が来ている気が……


「なんでなんだぁぁあー」

 結構吹っ飛ばされた、いや転ばされた。

 もう水魔術と風魔術ではフィオラに負けている。

 もしかしてフィオラは天才というやつなのだろうか。



 フィオラに魔術を教えてから二回も吹き飛ばされている。

 中級を教えるのは危険な予感しかしない。

 その辺もしっかり考えて教えていこう。


 てか、体が痛い。


「ライラス!?だ、大丈夫!」

「うん、何とか」

 フィオラが走って起こしに来てくれた。

「ありがとう」


「ご、ごめんね。ちょっとびっくりしちゃって」

「今のはいきなり声かけた俺も悪かった」


「ケガとかない?」

「ああ、今の所はどこも痛くないよ」

「よかったよ!」


 まぁ、実は結構擦り剝いてたりするんだけど。

 後でこっそり回復魔術を使っておこう。


「で、フィオラは何を運んでたんだ?」

「あ。荷物……」


 フィオラがさっきまで自分が居た所に振り返る。

 俺も一緒に見てみる。


 あ、フィオラの持ってたバスケットがひっくり返っていた。


「ど、どうしよう!ライラス!パパに持っていくお弁当が!どうしよ!どうしよ!」

「大丈夫だ!落ち着けフィオラ!中身はこぼれてない!ギリギリセーフだ!」

「ほ、ほんとだ!」

 フィオラが急いでバスケットを持ち上げた。



「それお父さんに持っていくの?」

「うん。パパ、お泊りで森を見張ってるから僕が今日の分のお弁当持って行ってあげるんだ」


 この前の一件以来から森の見張りが強化されたって父さんが言ってたからな。

 結局何があったんだろう?

 俺も詳しく聞かせて貰えなかった、子供だからだろう。


「せっかくのお父さんのサンドイッチが……」

「しっかり謝ればきっと許してくれるよ」

「そ、そうかな?」


 フィオラが不安そうだ。

 もしかしたらフィオラのお父さんは怖い人なのか……

 俺も謝るとは行ったけどちょっと怖くなってきたな。


「今から行くのか?」

「うん早く持っていってあげないとお腹空いてると思うから」

「なら、俺も一緒に行くよ」

「いいの?」

「ああ、もちろんだ」


 という事でフィオラと魔術の話しをしながら歩いて向かっていた。

 フィオラは覚えた魔術をお母さんにはまだ見していないらしい。

 もっとたくさん使えるようになってから、だそうだ。


 森の入り口には小さな塔が建っている。

 見張りの塔だ。


 森の見張りは入り口にある塔でしている。

 普段は昼は二人で見張っていて、夜は一人。

 今は昼が3人で夜が2人だ。


 最近はモンスターが活性化しているらしいからフィオラ一人で行かせてもし前みたいに森からモンスターが出てきたらやばいしな。



 塔が見えるところ二人の男性が立っていた。

 一人は知らない人、もう一人は‥‥見ただけでわかった。

 フィオラと同じ緑色の髪、翡翠色の眼、長くて少し尖った耳。

 あれがフィオラのお父さんか。

 俺が思ってたより若かった。

 そしてイケメンだった。


 見た感じだとフィオラの見た目はお母さん似だな。

 所々は似ている所を見るとやはり親子だな。

 似てる所は耳と鼻が似ている‥‥気がする。



 歩きながら近付くとすぐに気づいたみたいで手を振ってきた。

 俺も手を振り返しそうになるがここはあえて一礼。

 友達の親でも年上には礼儀正しく行かなければ。

 そうでもしないと鉄パイプでボコられる‥‥これは忘れよう。



「フィオラにライラス君じゃないか!どうしたんだい?こんな所まで来て」

 あれ、フィオラパパとは初めましてのはずなんだけどな?


「はいパパ!これお弁当」

「俺に弁当を持ってきてくれたのか!?ありがとうな!フィオラ!父さん一生大事にするよ!」


 フィオラのお父さんが泣きながら喜んでいた。

 この世界の父親はみんな親バカなのかと思ってしまう。

 俺の家の父親もこんな感じだし。


「でもね、来る途中でひっくり返しちゃったんだ。ごめんなさい」

 フィオラがペコリと謝った。


「どうして謝るんだ?大丈夫だったか!?怪我とかしてないか!?」


 自分の飯より娘の心配。

 当たり前と言えば当たり前だが怒らずに心配できるのは良い事だと思う。


「僕は大丈夫だったよ、でもライラスが‥‥」

「ライラス君に何かあったのかい!?」

「いえ、僕は特に無いですよ少し転んだだけですよ」

「よかった!怪我でもしていたらどうしようかと思ったよ!」


 中級魔術以上の威力の風魔術で数メートル吹き飛ばされて数回連続で転んで身体中が擦り傷まみれだったんだけどな、もう回復魔術で治ってるけど。



「少し警備任してもいいか?」

「ああ、少しぐらいなら中で話してきても大丈夫だぞ」

「ありがとう!じゃあライラス君、フィオラ中に入って休んで行ってくれ」


 フィオラパパが同僚からの許可が出たので塔の横にある小さな小屋の中にお邪魔させて貰う。


 中に入ると思っていたより広かった。

 まぁ、見張りをしているのが男だけだからか部屋は結構汚かった。

 着替えの服などで散らかっていた。


「もう!またこんなに散らかして!」

 フィオラがプンプン起こりながら部屋の掃除をし始めた。


 俺の事を知っているようだけど一応。

「初めまして、クリウス家の長男のライラス・クリウスです」

「初めまして?そうかそうか!前にあった時はライラス君は気絶していたんだったな」

「その節はありがとうございました」

「それはこっちのセリフだよ」


 そう話している時にフィオラが大量の服を運んでいた。

 その光景をフィオラパパと一緒に見ていた。

 そしてそのまま話し始めた。


「ライラス君、この前の森ではありがとう。もしかしたら俺は君のお父さんが来なければ死んでいたかもしれない。そして俺が死んでいたらフィオラも……。君のお父さんは俺の、君はフィオラの命の恩人だ」

 そしてその後にこう続けた『俺は守れなかった、俺のせいだ』と。

 フィオラパパは悲しそうにそう言った。


「そんなことはありません!」

「ライラス君……?」


「あなたが居なければ僕もフィオラも父さんも、そして村の人も危険でした。父さんが『ジャイアントトロールがなぜいたかは分からないが早期発見できたのは良かった。それに俺一人でも勝てていたかは分からなかった。ライゼンには感謝しないといけないな』と言っていました」


「あのラウドさんがそんな事を言っていたのか……」

「あなたが居なければ村に逃げてきたモンスターが、ジャイアントトロールが来ていたのは確実です。そうなればたくさんの村の人、それこそフィオラちゃんが犠牲になっていたかもしれません」


「……」

「あなたのせいではなく、あなたの()()()()村の皆が、フィオラちゃんが助かりました」


「……ははは、俺が五歳児に慰められるとはな。ありがとうライラス君、流石はラウドさんの子供だ。五歳児とは思えないよ!」


「それに僕もフィオラを最後まで守れませんでした」

「ん?俺とラウドさんが着いた時には下半身以外無くなっていたトロールと無傷で倒れていたライラス君、と眠っていたフィオラだけだったからてっきりライラス君が倒してその後に魔力が枯渇して倒れていたと思っていたんだが」


「え?僕はあと一歩の所で攻撃をもろに食らって倒れたんですが……」

 何かおかしい。話が全く噛み合わない。


 俺は二倍近く大きいトロールのパンチをもろに食らったし意識が飛ぶほど痛かった。

 確実に骨は折れていたと思う。


 俺は三日後に起きたとはいえ回復魔術も使わずにそんなにすぐに傷が治るわけがない。

 起きた時に母さんに聞いたが回復魔術を使っていないと聞いたしフィオラパパが来た時にすでに無傷だったと言っていたからありえない。


 俺が考えているとフィオラパパは顎に手を当てて何かを考え始めた。そして何かを理解したようにうなずいた。


「まぁ、結果良ければすべてよしだ!今日の事といい森での事といい本当にありがとう」

「え~と、どういたしまして!」

「これからもフィオラの事をよろしく!」

「はい!僕たちは友達ですから!」

「友達か……そうかそうか!あと、ラウドさんにもよろしく伝えておいてくれ」

「わかりました!」


 話終わって少し経つとフィオラが掃除を終えて戻ってきた。


「二人で何の話してたの?」

「今日のお弁当の話だよ」

「そうなの?」

「ああ、そうだよ。さぁ、二人で遊んでおいで!」

「うん、わかったよ!早く行こうライラス!」

 フィオラに手を引っ張られながら小屋を出た。

 フィオラはいつでも元気だな。


 フィオラと走って村に戻る。すぐに森と小屋から離れていく。


 俺らが小屋を出てすぐにフィオラパパが小屋から出てきた。

 その時に見張りをしていたもう一人に『どんなけ話してんだよ!』『すまんすまん』

 と言う会話をしていた。


 聞かなかった事にしよう。


 さぁフィオラに魔術を教えてあげよう!

遅くなりました!毎度の事ですが不定期更新ですみません!

面白かったら気軽にコメントやブクマ登録などお願いします!


次話の投稿楽しみにしていてください!!!



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