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新たな世界で最高の人生記録!  作者: 勇敢なるスライム
第1章 幼少期
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十七話 最初の目標 


チュンチュンと鳥のさえずりが聞こえてくる。

「ふぁ~」

昨日はよく眠れた。おかげでいつもより体が軽い。

今日は父さんと一緒に森を調べに行く、どうしてネイルフルウが森から出てきたかはわからないが、あるとすれば森にあると予想している。


そんな事を考えながら、庭まで行って井戸の水で顔を洗う。

やっぱり朝一で顔を洗うとやる気がでるな


ついでに自室から持ってきた木剣で剣術の訓練だ!

今の俺は力神流と技神流の両方を中級まで教えてもらっている。


剣術の訓練は素振りから始める

素振りの回数は100回、ただ100回振るだけじゃない。


一回一回を本気で振る、これは日本にいた頃から毎朝の日課としてやってきた、100回は少ないと思うかもしれないが全てを本気で振るとなかなかに大変だ。


自分の正面に木剣を持ってくる、目を閉じて呼吸を整える。

「ふぅー……ハァア!」

剣を振り下ろすとシュッという音がした、俺もまだまだだ。昔に俺が通ってた道場の師範の知り合いで剣術の達人が話をしてくれたことがあった、その時に言われたのが『剣術の極致に達した物は刀を振っても音が鳴らない』と。

俺も見してもらったが本当に音が鳴っていなかった。しかし力を抜いているというわけでもなく、何より早かった。


そんな事を思いだしつつ自分の改良点を探しながら素振りをしていると早いことにもう100回振っていた。

早いことにとは言っているが息は上がっていて汗もたくさん出ていて服がピッチリと肌に張り付いていた。


素振りが終わると次は剣術の"型"だ、これは異世界(こっち)に来てからの日課だ。


"型"は流派の戦う時のスタイルの事で同じ流派でも型が違えば戦い方は大幅に変わってくる。

分かりやすく言うと派閥みたいなものだ。


その一つ力神流『武人の型』すべての型の中でも一番よく使われている型だ。


武人の型は分かりやすく言うと攻撃と防御の両方を兼ね備えた型だ。

攻撃と防御は両方使うのが普通だが攻撃しか使わない型もあればほとんど防御しかせずカウンターだけで戦う型もあるらしい。


「剣道もそうだが剣術は奥が深いな。」


剣術は最初の構えには何パターンかあって『上段構え』『中段構え』『下段構え』の三つが武人の型でよく使われる構え方だ。


構えによって最初の一撃の向きが変わってきて、上段構えだと下向きに切り、下段構えだと上向きに切る、中段構えはそのどちらとも出来る。


父さん曰中段が一番弱いと言っているが俺は実戦を考えると中段構えが一番強いと思う。

上段構えと下段構えは 構え→攻撃 の二工程で済む。

しかし中段構えは 中段→他の構え→攻撃の三工程必要になる。


これだけ聞けば確かに中段構えが一番弱いだろう。

でも中段構えは他の構えと違って相手に攻撃を読まれることがない、上段構えと下段構えだと最初から次の攻撃がどこから来るかがわかる。

なので、途中で何にでも派生できる中段構えが一番強いんじゃね?といううことだ。


まあ色々考えてみたが要は『状況に合わせて変えろ』と父ラウドは言っていった。


武人の型の訓練をしたところで今日の訓練はおしまいだ。

っと思っていると、そこに奴はいた。そう奴だ。……ラウドだ。


「頑張ってるなライラス!」


ーーーー


俺は強くなりたかった、前世(むかし)は確かに強かった。

でもたった一つの道場、年が一つか二つしか違わない先輩、そのすべてに勝ってきた。そんな所で師範に褒められながら、気に入られながら育ってきた。

もちろん天狗になった。俺は強い、最強だって思った。今思えば師範とは戦ってはいなかったが戦えば負けていただろう、確実に。


その俺を目覚めさせてくれたのが、今の父親(ラウド)だ。俺はラウドにいつもボコボコにされている。


俺はアニメのような異世界に転生して女神さまからチート能力を貰ってハーレムを築けると思っていた。

しかし現実は甘くなかった、チート能力なんて貰えるのは極々限られた人だけか、もしくはチート能力をくれる女神様なんかいないのかもしれない、やはりどこの世界にいっても努力は必要だ。

しかし転生できたことは本当に感謝している。


なので今度の俺は努力し、天狗にならず、強くなろうと思う。

その最初の目標が『ラウドを倒すこと!』……今の俺が知る限りで最強の人物。確かにラウドより強いやつは沢山いるだろう。

だが最初の目標だ。高い壁だが越えて見せる。

道場の師範も剣術の達人もラウドと戦えば赤子のてをひねるように負けるだろう。


だから俺は倒したい。


「父さん!いつかあなたを倒します!」

ラウドもいきなりで驚いただろう。

たった5歳の子供に倒すなんて言われれば。ふざけて言っていると思っただろう。

ラウドも最初はそう思った『ライラスが俺を倒すにはあと百年たっても無理だな』と笑い飛ばそうと思った……がライラスの目を見たときに考えが変わった。この子は、ライラスは本気で俺を倒そうと思っている。


「俺を倒すか……ガハッハハ!」


ラウドは笑った、ライラスは笑われると思っていた、子供が何言ってんだ、と。

しかしラウドは決して馬鹿にしたから笑ったのではなく、自分の子供の成長が早すぎて笑ったのだ。


『まだ5歳だと思っていたが、もう5歳なのか。子供は親が思っているより成長が早いな。』

ラウドは心の中でそう思っていた。


ーーーー


「父さん!いつかあなたを倒します!」

ラウドを倒すと誓った。

過去の自分を思いだしこの人生で俺は強くなる。


「その為にまずは俺から剣術で一回でも攻撃を当てれないとな!」


ラウドと剣術の模擬試合をたまにするのだが、避けられる、流される、防がれる、そして顔スレスレで木剣を止められて、俺の負け。


このままじゃラウドに勝てない。

もっと訓練しなければ


「とりあえず今から稽古だ!ライラス!」

今日の稽古では一発当ててやる!

森に調べに行くまでにあと1~2話書かせてください!


ライラスの人生最初の目標は『ラウドを倒すこと!』です。


続きを書くのが楽しみです。

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