奏汰の家
「あちゃー、負けちゃったかぁ。もう追い越されたかぁ。」
「まだまだですよ。俺はまだあなたに触れることすら出来ないのだから。てか、少し遊んだでしょ。真剣勝負って言ったのに。」
「ごめんごめん、つい、いつもの癖が。」
「次は奏とですか?」
「いや、奏ちゃんとは奏汰くんとやる前にもうやったよ。奏ちゃんめちゃくちゃ強くなったよね。ここに来た時とは大違いだよ。」
「クルシャティーナさん、今日までありがとうございました。あなたのおかげでここまで強くなることが出来ました。」
うんうん、と言った表情で聞いている。
「これからどうするんだい?」
「行く宛がないんですよね」
「なら、ここに行くといい、実は知り合いに調べてもらっていてね、何か情報が上がってるかもしれない。」
「ありがとうございます。ではそうさせてもらいます。」
俺が家から出ようとすると、
「まってぇーー、連れてってぇーー!」
「すまん、忘れてた。」
奏はため息をつく。
「まぁ、そう言う人だったよね。奏汰は」
いったい俺の評価はどうなっているんだろうか…。
「じゃ、いくか」
「うん!」
クルシャティーナさんがくれた地図の場所は、何故か俺の家を指していた。
「これって俺の家なんだけど…」
「え、奏汰の家?何で?」
「さぁな、まぁ、行ったらわかるって言ってたしいくか。」
俺はテレポートを発動した。
着くとやっぱり俺の家だった。
「どーみても俺の家なんだよなぁ」
奏は、「これが奏汰の家かぁ〜」とうずうずしている。
俺が何気なく家のドアを開け、入ろうとしたその時、魔法の反応がした。別に調べた訳では無いがあれだけの時間、魔法の特訓をしていれば感覚で分かる。その証拠に奏も異変を察知して意思伝達で脳内に話しかけてきた。
と、その時。空間が歪んだ。
俺と奏は咄嗟に身構え何が起きても大丈夫な体勢をとり、意識を覚醒させる。周りの音、風の動き、魔法が起こる前兆などから10m先ぐらいまでの状況は把握できるようになった。特訓を終えた俺と奏は朝飯前のように行えるようになった。
35cm前方、42cm後方から刃状の風属性魔法が2つずつ、どちらも俺の首目掛けて飛んできている。左右30cm先から奏に向かって3つ。それに、上から2つ。
まぁ、これくらいなら造作もなくかわせるだろう。
俺がしゃがむと同時に奏が左右の刃状の魔法に向かって不可視の弓(俺が勝手に読んでいる)を放ち破壊、俺に向かってきた魔法がお互いがぶつかって霧散したのを確認し立ち上がり両手に銃を出現させ、上に2発撃ち破壊。
「いきなりだったな」
「そうね、けど一体誰が何のために攻撃してきたのかしらね」
「さぁな、とりあえず家に入るか」
俺たちは何事も無かったかのように家に入るのであった。
めちゃくちゃ遅れました。ほんとにすいません。
違う方の小説を書いてました。不定期投稿になりそうです…