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魔法の復讐劇  作者: ありす
6/11

固有能力

「クルシャティーナさん、今のって魔法ですよね?」

「そうよ?」

「教えてもらえませんか?」

「いいけど、じゃあまず、あなたの固有能力を教えて?」

「……」

「無言って、あなたもしかして自分の固有能力理解してないの?例えば、奏ちゃん?あなたの固有能力は?」

「えっと、空間把握と意思伝達です。」

「2つ持ってる人なかなかいないのよ?」

人って見かけに寄らないのね…

「で、奏汰くんは思い出した?普通覚えてると思うんだけど…、まぁいいわ、私他人の固有能力見分けれるし」

「「えっ!?」」

「ずるくないですかそれ、敵の一番の得意分野を封じることが出来るって事じゃないですか。」

「ふふっ、そう言うこと」

やっぱこの人別次元だわ…

「ちなみに奏汰くんの固有能力なんだけど…、強すぎない?私でもそのうち太刀打ち出来なくなるんだけど」

「そのうち?」

「奏汰くんの固有能力は、『模倣』まぁ、いわゆるコピーね。あと、『時間凝縮』。」

「時間凝縮ってなんですか?」と奏が問いかける。

「時間凝縮って言うのはね、技の発動時間を短くしたり、周りの時間を凝縮、つまり、とてつもなくゆっくりにできるのを利用して、自分だけいつも通り動いて敵の後ろを取って攻撃したりもできる。奏汰くんで言えばコピーする時間をほとんどゼロにすることもできるはずよ。」

「それって…」

「うん、奏ちゃんが思ってるとおり現世界で最強の能力者ね。現在の魔法使いのトップにすら届くかも知れない。」

「トップって、クルシャティーナさんじゃないんですか?」

「残念ながら違うのよねぇ、現在の魔法使いのトップは、ロンズ・ライトよ」

「その人の固有能力って分かるんですか?」

「一応ね、『世界改変』それが彼の能力、文字通り世界を変える、作り替える事が可能なのよ。確か、自分の周りの範囲5m以内だったかな」

「で、奏汰くんの話に戻すけど、教えてあげなくてももう使えると思うよ?」

「え?」

俺は疑いながらも発動してみる。

「テレポート!」

目を開けると自宅の中だった。

目の前で、紅杏が目をぱちくりしている。

「おにーちゃん、どっからでてきたの?」

「紅杏もやってみるか?」

「うんっ!やるーーー!」

俺はもう一度唱える、「テレポート!」

「大丈夫そうだな、つまり奏汰、お前はそこら辺で誰かが練習している魔法や、戦ってる最中に敵が使った魔法など、見た魔法全てが使える、流石に極大魔法を1回見ただけで模倣することは出来ないだろうが、何回かみれば、極大魔法だろうと使えるようになるだろう。但し、一つだけ言っておく、お前が模倣した魔法は全てレプリカに過ぎない、オリジナルには勝てない。それだけは言っておくぞ。」

奏が気づいた、「そう言えばそこのちっちゃ子は誰?」

「あぁ、奏は初めてだったな、俺の妹の紅杏だ。よろしくな。」

奏はしゃがんで紅杏に目線を合わせると、

「私の名前は朝霧 奏、よろしくね!」

「うん!よろしくっ!ところで、おねぇーちゃんは奏汰の彼女?」

「「違う」」

「息ぴったりじゃん。」

「「ぴったりじゃない」」

「紅杏、俺がこいつと付き合うことはないから安心しろ。」

「……そ、そうよ。こんなのと誰が好きで付き合うのかしら。」

「はいはい。それよりもおにーちゃん、おなかすいたぁー」

今日は、終始紅杏に弄ばれたのであった…。




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