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三つの世界 彼女が魔女に堕ちるまで。  作者: 春日部 光(元H.A.L.)
本章 中節 広がりと狭まり
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八十六半話 あまごいおじさん

 おまけ回です。八十七話からカットした分なので時系列的にはむしろ八十七半話とした方が良かったかも。

 前話は「八十六話 二度と潜るか」です。

 残念ながらというべきか、当然ながらというべきか。私は1日中歩き続けることができず、今日は早めの野宿となった。

 しかし近場には水場がなく、空に目を向けてみても、雲はあれど雪や雨が降る気配はない。

 水をどうやって確保するかというのは冒険者にとっては大問題である。だからこそ普通は川から離れすぎないようにするし、離れる場合でも近くの村なんかから予め買っておくものだ。


 エルムニトへ続く街道からも外れたルートを選んだせいか、近くには水場だけでなく村すらない。

 こういうルート選択ですら普段はカクに任せていたわけで……ある程度時間が経ったというにも関わらず、未だに喪失感を覚えてしまう。


「発水!」


 ……のはどうやら私だけだけらしい。レニーもティナも水に関しては何も言わないし、むしろ薪に発水して遊んでる。

 私の居ない間に一体何があったんだ。つーか何やってんだこいつら。アホなのか?


「いや、何してんの? なんで発水? ていうか水は?」


 自然と語気が荒くなってしまう。この時期の私は自分でも分かるくらいにイライラしてしまう。……仕方あるまい。平常運行してるティナの方がおかしいんだ。私とタイミング一緒でしょ。


「乾燥の練習」

「いや、それ水だけど」

「こうすると乾くんだってよ」

「なわけあるかバカ」


 は? 何言ってんのこいつら? なんでドヤ顔晒してんの?


エル・クニード(水よ、溢れよ)!」

「熱鎧!」


 なんで防ぐの?


「アン、アタシが魔術を教えてやろう」

「は?」

「薪ってな、水を掛けると乾くんだ」

「はい?」


 ……え? これもしかして私が間違ってるの? レニーもなんか微妙な表情でこっち見てんだけど。てかレニーも遊んでるじゃんどうなってんだこれ。

 よし、落ち着け私。深呼吸深呼吸……で、どうして水を掛けると乾くって?

 えーっと、置換則による乾燥のこと? それにはとんでもない時間が掛かるけど。

 なら乾燥術のこと? もしそうだとしても、その術式じゃダメなんだけど。


エル・レズ(水よ、流)ド・クニード(れ溢れよ)。……これのこと?」


 薪を1本手にとって、正しいと思われる術式の構築。

 発現させた水は順調に薪の中心部へと進んでいき、遂には内部の水分を外へと追い出し始めている。

 時間にして10秒ほど。パッサパサに乾燥しきった薪の完成だ。


「そうそう、これこれ! 知ってたのか?」

「そりゃ魔術師ですし、家事もしてましたし」


 エルで水の浸透圧を、レズドで水の流れを制御することで、ある物体に含まれる水分と魔術の水との間に浸透圧差を生じさせることで交換し、十分な交換の後に魔術を終了することで急速に乾燥させるという生活魔術の1つ。

 これがウィーニやドイのような魔言であれば、魔言そのものに流れを操る効果が含まれてるからレズド無しでも大丈夫だろうけど、エルは流れを含まない魔言だ。

 クニードは確かに流れに関連する意味を含んでるけど、その制御が及ぶのは発現時に限定されている。実質的には勢いを司る魔言であって、発現後は形状の維持くらいしか役割のない魔言。

 だからこそレズドの付与は必須なわけで、この2人のようにただのエル・クニードでは全体を乾かすのにはかなりの時間か魔力、あるいは精度が必要となってしまう。


「ちぇっ、驚かしてやろうと思ってたのによー。

 あれ? じゃあなんでいつも発熱の方使ってたんだ?」

「リチの練習。あんまり得意じゃないからさ」


 確かに乾燥術の方が圧倒的に早く乾燥させられる。でも私はこの術があまり好きじゃない。

 洗濯物やら髪やらを乾かすのに使ってしまうと大変なことになってしまう危険な魔術なわけで、家事で使おうにも乾燥食品を作る場合に限定されるのだ。

 技術的にはフリーズドライに近いもので、だからこそ乾燥食品が発達してるわけなんだけども……別に自宅で作ろうとは思わないしさ。ぶっちゃけ使いどころのない魔術なのだ。

 もう十分使えているのだから、似た効果を期待できる魔術があるならそっちを使いたい。その魔術に含まれる魔言があまり得意でないとくれば、なおさら優先度は上がる。

 だからこそ私はリチで乾燥させてたわけだけど……ていうかこの2人、どこで知ったんだこの話。魔術師やら主婦やら乾燥業者やらなら知っててもおかしくないけど、そのどれでもないじゃない。


「イヴ……あーレヴィか、レヴィが使ってたんだよ」

「……それを見よう見まねで?」

「発水じゃねーかなーと思って」

「ティナ、レニー、こっちに来なさい」


 何も知らない人間よりも、多少なりとも知識のある人間の方が面倒臭かったり危険だったり……みたいな話は聞いたことがある。

 前世でも何度かそういう経験はしてたみたいだけど……今世では初めてだ。


「あのね、知らない魔術は勝手に使っちゃいけません」

「なんで?」

「危ないの。2人は魔言を弄れないからまだいいけど、でもあんまりそういうことしないで」


 まあ魔力暴走を引き起こしたり、みたいな致命的な事故にはならないと思うけど……一応私も魔術師なわけで、なら釘を差しておくべきだろう。

 でもただ取り上げるだけじゃ不満が溜まる一方のはず。だからできる限りは手伝ってあげることにしよう。


「気になったら聞いて。大体のことは知ってると思うから」

「分かった」

「乾燥術の構成はエル・レズド・クニード。真名は――」



◆◇◆◇◆◇◆



「見てて面白かったから、つい」


 2人に簡単な授業をした後で、今度はニヤニヤおっさんに文句を言っておいた。

 そしたらこれだ。なんかさ、少年の心忘れてないって感じだね? でもそろそろ痛いぞ?


「つい、じゃなくて」

「大丈夫だよ、エルは暴走しねえから」


 私よりも魔術師としての格は多分上だろうし、あまり強くは言えないけどさ。

 でも人が苦しんでるのを眺めるのはあんまりいい趣味じゃないと思うんだよね。……嫌な奴。


「ていうか、水! ハルアさん、魔法使えたりするの?」

「魔法使いだなんて言ってねえぞ」

「な、なんでみんなこんなに余裕そうなの……」


 食事抜きでもある程度活動することはできるが、飲水抜きでとなると活動できる時間は極端に短くなってしまう。

 これは人間だろうが魔人だろうが呪人だろうが獣人だろうが一致しており、つまるところ水不足というのは非常に危険な状況だ。

 もちろん各々自らの水を持ってきているし、すぐに無くなるというわけでもない。でも私達が持ってるのは自分の飲水用であって、それ以外にも水というのは結構使う。

 私達の持ってきている乾燥食品のほとんどは水無しで食べるのはかなり厳しく、つまりは食事にすら水は必要なんだけど……。


「雨、降らすか」

「それ、魔力切ったら消える奴じゃないですか」

「バレちゃった?」

「見ましたし」


 ……まあ確かに1日くらいはなくてもいいけどさ。ダンジョンでも補給できるけどさ。

 あの水ってまずいから、できれば中では飲みたくない。でもルート的に町村からの補給は絶望的だっていう。

 だからこそできれば外で補給しておきたかったんだけどなぁ。


「なら焚き火だ!」

「はい?」

「アン、知ってるか。雨ってのはな、何かを燃やすと降ってきやすくなるんだ」


 うわ、なんかキメ顔晒してる。気持ち悪。


「……煙のような小さい塵を中心に水分が集まって、重さに耐えられなくなって降ってくるのが雨だと?」

「なんで知ってんだよ!」


 あ、久々に異世界転生知識チートを使ってしまった気がする。

 小さい頃にはよくやっちゃってたけど、最近はそこまで年齢とかけ離れた知識を話す機会がなかったんだよね。

 なるほど、考えてもみれば確かにこの情報はただの町娘出身の冒険者が知っているにはおかしいかもしれない。

 でもさ、ハルアは私が異世界の魂子だって知ってんじゃん。大げさなリアクションがめちゃくちゃ嘘臭くてやっぱり嫌いだ。


「原理を知ってるんだよな」

「まあ、あっちだと確か10歳くらいで習いますし」

「空見てみろよ、雲あるだろ?」


 見上げてみれば、確かにちらほらと雲はある。

 でもだからってすぐ降りそうな感じでもないし、スイテンだってとっくの昔に休んでる。


「魔素を中心に集まってもいいと思わないか?」

「いいんじゃないですか? 届くなら、ですけど」


 さすがのハルアといえどこの距離では届くはずもないだろう。

 ……届かないよね? え、届くとか言われたら引くけど。


「魔術は終わるとどうなる?」

「知らんのか、魔術が消える」

「そうだ、消えるんだ。じゃあ魔術はどこへと消えてんだ?」


 そりゃ……ん、これはハルアの授業なのか。

 しかし残念ながら答えを知っているわけで。この会話はどこへ向かっているのやら。


「魔力、つまり魔素に戻る」

「なら雲に魔素を送り込めるな?」

「いや、雲に届く前にどっか行きますよ。魔素って軽いらしいですし」


 雲自体に魔術を届かせられるなら確かに可能だとは思うけど、実際のところは無理だ。

 ほとんどの魔術は重力の影響を受けるし、発現後の時間であったり、距離であったり……要因は様々だが、動いてしまう魔術の維持は少しだけ難しい。

 動かない魔術なら、といっても動かない魔術というのはほとんどが座標現象詞を絡めるものだし、そうとなれば雲にまで自身の領域を広げる必要がある。それはダンを届かせるよりも難しいはず。


 では座標現象詞を絡めなければ、と考えてみると、ダリフやクリスム、ガドゥートといったいくつかの古い魔言では動かない魔術を作り上げることができる。

 この中では唯一ガドゥートだけが使える魔言と言えるけど、別に使いこなせるわけではない。しかしガドゥートが空間においての位置と運動を定める魔言だということは身を持って知っている。

 だから発現のさせ方によっては重力のようないくつかの物理を無視してるかのようにも見えるけど……クニードと同様に距離に応じてしっかり消費魔力が増えるため、延々と昇り続けるとは言えても永遠に昇り続けるとは言えない。

 ゾエロもここの仲間になると思うけど、ゾエロの距離制限はとんでもなく狭い。だからこそ自分自身にしか掛けられない魔術だともいえるわけで。


 最も射程距離の長いはずのダンですら、私の場合は500mですら難しい。精度なんかを考えなければ1km近くまで飛ばすことはできるけど……どっちにしろ、届いたとしても層雲くらいまでが限界だ。

 そして残念ながら今浮かんでいる雲は明らかに層雲ではない。


「さて、どうかな」


 ……どうやら実演してくれるらしい。あの自信あり気な物言いを鑑みるに、きっと本当に降るんだろうけど……どんな魔術をどう使って降らせるんだろうか。

 しかしなんというか、こう、絵面がひどい。

 突然空に両手を翳す推定30代のおっさん。

 ダメだ、文字に起こしたところで絵面と字面がひどいにランクアップしただけだ。マジで痛々しいおっさんになってしまう。……まあ実際に魔術が出るわけで、単なる厨二病ポーズってわけではないんだけどさ。


 魔力の流れは分かるけど、だからといってそこから術式を特定するのは少し骨が折れる。

 ダンやシュ、レズド辺りは結構特徴的な流れ方をしてくれるけど、例えばウニドとズビオ、ウズドと力詞辺りなんかは詠唱を隠されてしまうと判別を付けるのがかなり難しくなる。

 だから実際に目視するのも合わせて術式の判定と行きたいんだけど……このおっさん、何も発現させてないぞ? いや、無理やり当てはめるならシュ・ゼロとかそんな感じ?

 ただ魔力を放出してるだけに見えるんだけど。


 と思っていたら今度は左手へと別の流れが生まれ、遂には別の魔術が発現した。

 ……なんだろう、これ。ウィーニとクニードは含まれてそうだけど……分からないな。ウィーニやドイが含まれた術式からレズドの有無を見分けるのはかなり難しいし。

 とりあえず、固める系の魔言が含まれてないことは分かるけど……ん、んん? あれ? 右手の推定シュ・ゼロの発現位置がどんどん遠ざかっていってるんだけど。

 ってことはシュでは絶対にないし、ていうかあそこまで離れるとクニードでも無理だし。じゃあこれは何だって話になる。私の知らない魔言だろうか?


 え、いや、え、発現位置が領域外にまで? ……ならこれは魔術なんかじゃない、魔術の発現位置は常に自身の領域内に限定されるものなのだから。

 魔言によって発現位置が若干違うのはそもそも魔言自体に発現位置の制限が存在してるからだ。それを書き換えるのはレンズなんかだけど、ハルアの領域は拡張なんてしていない。

 なら魔法かといわれれば、これは魔法ですらありえない現象だ。

 魔法に関してはあんまり詳しくないけど、領域内からしか発現できないというのは共通していると聞いている。領域とはそれそのものが自分自身の世界であり、領域での変化を現実世界へと恒久的に反映させるのが魔法……のはずだ。


 全ての魔物は自分自身という最小の領域を持っている。

 自身の領域外である他者の体内から魔術を発現させることは不可能だし、少ない魔力では領域に抗えず蒸発してしまう。だからこそ私のような戦闘魔術師のほとんどは対象の領域の境目、つまりは体表への攻撃を特に重視して術式を構築する。

 領域の拡張自体はそれほど難しいことでもなく、魔人であれば日常生活ですら無意識に行なうことがある。しかし制御下に置きつつの拡張となると話は別で、それを意識下で行おうとすれば一気に難易度が上がる。

 そして領域とは自身からの距離に応じて維持が難しくなる。手や顔、特に指先や唇や舌等だけは例外的に分厚くなってるけど、通常の領域とは体表数mmまでに留まっている。つまりゾエロとは自分自身という最小領域でのみ発現する魔術だ。


 ハルアの領域は一般的な魔術師同様多少は分厚くなってるものの、しかし意識的に拡張してるようには全く見えない。

 そして魔術の発現位置が領域の外に移動することはありえない。そんなことは魔法ですら不可能なはず。

 となればどこかで間違えているということになる。そしてハルアの使っても減らない魔力を考えてみれば――。


「魔力って隠せるんですか」

「見えないってのは怖いだろ」


 一見すると何の変哲もないただの空間のように見えるが、実際にはハルアの領域内だということだろう。

 そりゃそうだ。領域外への命令は魔術原則から外れてしまうし、だからこそダンという魔術がここまでありがたがられてるんだ。

 ほとんどの魔言は命令を記憶し実行し続けるが、発現に使う現象詞の場合では発現と維持でこの性質が切り替わるものが多い。だからこそクニード自体を領域外に移した場合は魔術の消失が発生し、それを回避するには意識的に維持へと切り替える必要がある。

 ダンが他の魔言と違うのは、維持に切り替えた後にも発現位置に情報を残している点だ。

 この性質のおかげでどれほど遠くに飛ばしたとしても"領域内での発現"として振る舞い、飛翔体が領域外へと移動した後でもゲシュやシトといった術式を反映させることができる。


 といっても領域を広げるというのにも限度がある。

 私の場合は水平方向であれば300mにやや届かないくらい。拡張後に基点を移して調整しなおすことでその倍くらいまでは届かせることはできるけど、魔力を消費しすぎてしまう。実用的なのは100mくらいまで。

 ダール全体を覆えると言っていた辺り、ロニーの場合では半径2kmは超えてそうだけど……あんまり上を眺めすぎるのもよくない気もする。ああいうのは人外とか化物とかってやつであって、私はその娘ではあるがただの一般魔人に過ぎないのだ。


 上を眺め、と本当に空へ視点を移してしまっているわけだけど……雲が浮かんでいるのは中層か下層かといったところ。

 ぶっちゃけ下層の雲であれば全力で頑張ってみれば届かない気がしないでもないが、野宿だというのにそこまで無駄に魔力を消費したくはない。

 それに垂直方向への拡張は水平方向への拡張よりもやや難しい。だからこそ一般的に見られる拡張領域のほとんどは扁球状に広がっていくわけで、私だって例外ではない。


「領域、あそこまで届くんですか」

「さすがに無理」


 そりゃそうだ。もし届くだなんて言ったらもはやロニーの仲間、愉快な人外達の1人に数えなければならなくなってしまう。

 ちなみにだけど、紫陽花で領域を完全に操れているのは現状私だけ。ティナだけでなくレニーですらも無意識に拡張しているけれど、私のように好き放題動かせるわけではない。

 ……これは仮説になってしまうけど、ギナや化物が使っていたあの半透明の管のような腕はこの領域を応用したもので、おそらくはゼロ・リニズ・ゾエロのような術式を特定の領域へと掛けている。

 と考えてみれば、完全にと言うのは少し語弊がある。意識下での領域の変化は可能だけど、あれほど細やか且つ高速に変化させられるわけではない。


「ほら、これなら見えるだろ」


 魔力を隠すというのは意識によって制御できているらしい。

 何も無かった空中に、突然ハルアの領域が映しだされた。

 ……細い、とんでもなく細い領域だ。まるでハルアから糸が伸びているかのようにすら見える。

 こんな変化、私では到底考えられない。ここまで自由に変化させられるなら、フィールの不自由な範囲指定はきっと足を引っ張らない。魔言ではなく領域側で制御できてしまうのだから。


「……で、結局どうするんですか?」

「秘密」


 またこれだ。このおっさんは……ある意味魔術師らしいとは思うけどさ、だったら最初から何も言うなよと。こんなんじゃ気になりすぎて夜しか眠れなくなってしまう。


 もやもやと考えていたわけだけど、突然現実へと引き戻された。

 さらさら。

 遠くから何か物音が聞こえてくる。


「ほら、降ったぞ」


 結局最後に何をしたのかまでは分からないが、現に雨は降り始めている。

 確かに高濃度の魔力の流れは感じ取れないし、であればあの雨には特に変な魔力は含まれていないんだろう。しかしスイテンの降らした雨もこう見えていた。


「……魔術の水でなく?」

「本物。気になるなら浴びてこい、ついでに水も確保できるだろ?」


 本物なのか、そうなのか。

 さすがにあそこまで移動したくはないし、ていうか濡れたら絶対に風邪ひくし、節水すれば足りなくなるってほどでもないし、今は遠慮しておくけど……。

 ていうかこれ、もしかしてドゥーロも似たようなことできるんだろうか? 雷の魔術が凄いって、文字通りの落雷? ……なんかもう、そうとしか思えなくなってきた。

 広けりゃ強いってもんでもない。

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