ギロチンに関するあれこれ
エッセイです。
みなさんギロチンって聞くとどう思いますか?
「野蛮」? 「非人道的」? 「怖い」? 「自殺と関係ねーじゃん」!?
色々な意見があるでしょう。
今回はギロチンについて真面目に考えてみたいと思います。
この世に初めてギロチンなる物が登場したのは、18世紀の終わり、フランスに於いてでした。内科医で立憲議会議員だったジョゼフ・ギヨタンによって提案されたのです。(設計したのは外科医アントワーヌ・ルイ)
1792年4月25日にギロチンが、フランス議会で正式に処刑道具として認められました。
それ以前の斬首刑には斧や刀が用いられたそうです。
死刑執行人が未熟練であった場合、囚人の首に何度も斬りつけるなどという、残酷な光景が展開され受刑者に多大な苦痛を与えることが多くありました。
そこでジョゼフ・ギヨタン医師によって苦痛の少ない、人道的な処刑道具として開発されたのです。
ちなみにギロチンという名前、ギヨタン博士の装置(子供)の意味である「ギヨティーヌ 」という呼び名が定着し、その英語読みであるギロティーンが訛ったのだそうです。
ギヨタン博士はこの不名誉な名称に強く抗議しましたが、以後も改められることはなかったので、家族は姓を変えてしまいました。
フランス革命後、国王ルイ16世や王妃マリー・アントワネットも、他の平民受刑者と同様にギロチンによって処刑されました。(その時の刃が今もあるそうです。怖いですね)
また革命の立て役者ジョルジュ・ダントン、恐怖政治を主導したマクシミリアン・ロベスピエールや、受刑者をギロチン台に送り続けた検事フーキエ=タンヴィルも最期はギロチンで斬首されたようです。
このようにフランスの恐怖政治ですべての党派を次々と呑み込み処刑した状況は、当時の人々によって「ギロチンの嘔吐」と呼ばれたと言います。
筆者が厨二病まっさかりの頃に、読んだか聞いたかした話で、「ギロチンで落とされた首には意識があって、それを証明するために何度もまばたきをした」というのがありました。
当然ウィキ先生にもこの事が載っておりました。
結論から言うとその話はほとんど信憑性のない物ばかりで、現代医学の見地からすると、斬首後に急速に血圧が低下する為、瞬時に意識を失うのだそうです。
純真な子供だった筆者はいろいろと騙されていたと言う一例です。(レミングの集団自殺も騙されていた。ぐぬぬ)
ここまでかなりコピペさせてもらいましたが、wikiの方にはもっと詳しく解説されていますので興味のある方は調べてみてください。
参考文献 ウィキペディア