後編
目が覚めて、いつもの習慣でテレビをつける。そしてまた、時間を知るのに役に立たないことに気づく。
「ちぇ、いつも通りに起きたかったのにな」
目覚ましに気づかなかったと思うと同時に、スマートフォンをオフにしたままだったことを思い出す。
テレビの画面には、着物を着たタレントや羽織袴のアナウンサーたちが写って、新年のあいさつとともにジョークを言いあって初笑いを誘っている。
時計の代わりにならないテレビを消し、新聞を取りに一階まで下りる。郵便受けには、年賀状が二枚届いていた。部屋に戻るエレベータの中で差出人を確認すると、高校時代の友人からだった。新年のあいさつとともに近況報告が書かれている。特に親しかったわけではない。リーダータイプで、いずれ行われるクラス会のために、絆が途絶えないように全員に送っているようだ。
もう一枚は今どきめずらしく手書きであて名が書かれている。
「あれ? 西田さんからじゃないか」
PCで作った年賀状には、肉筆のメッセージが添えられていた。
『今年はいい年になるよ。雲の上からの景色、絶対に見られるからね』
クリスマスイヴの夜、沙樹は偶然にも未来への第一歩に立ち会った。あまりに大きすぎる話を前に足がすくむ哲哉に、年賀状に添えられたメッセージと同様の言葉で緊張を解いてくれた。
沈みがちの気持ちが、たった一枚のはがきで救われる。
気分が上昇した哲哉は、不意に正月を迎えようという気になる。せっかくなので大学の近くにある神社に初詣に出かけることにした。
コートを着て、ポケットにハンカチや財布を入れようとして、ふと手が止まる。
電源を切ったままのスマートフォンを持っていくべきか。他から連絡を断つためにオフにしているのに、それを持って出かけることに意味があるだろうか。電源スイッチに人差し指をかけたまま、しばらく考える。
緊急用に持って出たところで、荷物になるものでもない。
哲哉は電源をオフにしたままのスマートフォンをポケットに放り込み、部屋を後にした。
☆ ☆ ☆
元日の空は少し雲があるものの、青空が広がってさわやかだ。穏やかな日差しに空気も暖められ、冬にしてはすごしやすい。
近所の氏神様は初詣の人出が落ち着いたころらしく、人ごみに流されることもなくのんびりと境内を歩くことができた。哲哉は拝殿の前に立ち、賽銭箱に小銭を入れ、礼をした後柏手を打つ。
今一番気になることは、バンドの将来だ。
絶対にプロのミュージシャンになりたい。挫折の日々で自暴自棄になりかけた自分を助けてくれたのは、ロックという音楽だ。自分がそうしてもらったように、今度はだれかに希望を思い出してほしい。
人生を変えたロックにできる恩返しは、自分も同じようにだれかに向かって歌い続けること。ひとりでも多くの人に届けるために、プロになりたい。
目を閉じて、自分たちが大きなステージに立っているシーンを想像する。プロへ続く階段の前に立ってから、常に思い描いているイメージだ。
どこまで行けるかわからない。成功を信じて頂上を目指す。メンバー全員の気持ちは同じだ。
そしてもうひとつ。ずっと心の片隅に持っている思いがある。それも願い事にすべきか迷っていると、
「得能くーん」
突然名前を呼ばれて目を開けた。聞きなれた声だ。
でもどうして?
ふりかえって、まばらになった参拝客の中にその姿を捜す。
空耳ではなかった。
「西田さん、どうしてこんなとこにいるんだよ」
「よかった。無事だったのね」
正月らしくいつもよりおしゃれした沙樹が、哲哉の顔を見たとたん、泣きそうな表情を浮かべた。
「無事って……?」
「『無事って?』じゃないだろ。昨夜からメールの返事はよこさないし、電話はいつかけてもつながらない。沙樹ちゃん、ずっと心配してたんだから」
沙樹を追いかけるようにして、ワタルが姿を現した。両手には大きくて重そうな紙袋を両手に下げている。
「あれ、ワタルまで。もしかしてデート?」
「なにがデートだ。そんなんじゃねえよ。おれたちはおまえに会いに来たんだ。それなのに約束の時間から三十分も遅れた上に、目の前を素通りして」
「ワタルさん、約束したわけじゃないですよ。得能くんはメールに気づいてなかっただけかも」
「ああ、その可能性もあったね」
事態がうまく飲み込めない。新年のあいさつが目的なのか? それなら一週間もすれば、大学の講義が始まる。そのときでいいじゃないか。第一ふたりとも、家族と過ごしていたはずなのに。
戸惑う哲哉を見て、沙樹は苦笑する。
「やっぱりメール読んでなかったのね。でも良かった。万が一でも電話にすら出られない事態になってたらどうしようって、そっちのほうが心配だったんだから」
「メール……だって?」
哲哉はポケットからスマートフォンを取り出し、電源を入れた。ほどなくしてメールが数件届く。沙樹からのものが二件、ワタルからも一件入っている。どれも初詣の誘いで、『元日の昼一時に神社の鳥居のところで会おう』と書かれている。そして今は一時半。ふたりの言うように三十分の遅刻だ。
「ごめん、スマホの電源切ってたから……」
哲哉は人差し指で頬をかきながら、ふたりに頭を下げた。へんな意地を張ったせいで、大事な連絡まで取りこぼす羽目になった。
「もう十分待ってこなかったら、家まで安否確認に行くつもりだったのよ。もう、顔見たときはホッとして力が抜けちゃったじゃないの」
「安否確認っておおげさだよ」
「何言ってんだ。沙樹ちゃんはずっと、ひとりでいる哲哉を心配してたんだ。もしかしたら風邪ひいて寝込んでるんじゃないかってさ。もっともおれは、思うことがあって電源を切ってるだけだって疑わなかったけど」
相変わらずワタルの読みは鋭い。幼馴染に隠し事はできないということか。
「でもふたりとも、正月にわざわざ来るなんて、どうしてなんだ」
「どうしてって、沙樹ちゃんが『得能くんがお正月にも帰らないで、ずっとひとりみたいだから、様子を見に行きませんか』ってメールをくれたんだよ。まさかとは思ったけど、正月まで帰省しないとはね」
「ひとりのお正月なんてさびしいでしょ。だからみんなで新年会しようかなって思ったの」
「大学生にもなって家族といたって、間が持たないしな」
そんなものなのか、と哲哉はつぶやく。いたらいたで面倒、いないとさびしい。所詮はないものねだりなのか。
「もう一度お参りしない? あたしたちまだなんだ」
「あ、ああ。いいよ」
哲哉は沙樹に引っ張られて拝殿に戻る。大きな荷物を持ったワタルが、後ろを追いかけてくる。
今度は三人並んで柏手を打ち、願いをかけた。
神頼みの内容は、やはりバンドのことだ。どうしてもプロになりたい。今のメンバーがだれひとり欠けることなく、このままの形でプロになりたい。
そしてもうひとつ。さっきはどうしても頼めなかったことがある。
もう一度家族に受け入れられたい。見捨てられた存在でも、いつかは修復できると信じている。心の片隅で、いつも……。
目を閉じてじっと拝んでいると、哲哉のスマートフォンが着信を知らせた。画面に表示された名前を見て、動きがとまる。何もできずにいるうちに着信音は止まり、留守番電話に切り替わる。
もしかしてという思いのうちに、着信履歴を確認する。SMSに昨日から大量の着信を知らせるメッセージが表示された。電源を切っている間に、何度もかかっている。
ワタルと沙樹の番号に交じって、姉のものがあった。
哲哉のことを気にかけてくれる、たったひとりの家族だ。だがこちらから連絡を入れない。絶対に。
何もせずにポケットに戻すと、沙樹が申し訳なさそうに言う。
「着信履歴ばかりで驚いたでしょ。ごめんね。何度も電話して」
「いいよ。ふたりともおれの心配してたんだろ。それよりさ」
哲哉は社務所を指さす。
「おみくじ引いていこうぜ。新年の運だめしに」
☆ ☆ ☆
「おお! 大吉じゃないか。新年早々ラッキーだ。我ながら運の良さに感動するよ」
おみくじを引くなり、ワタルが自画自賛の声を上げた。
「あたしは中吉よ。恋愛運は……じきにかなう、だって。今年は彼氏ができるのかな。学問は……精進せよ。さすれば良い結果を生む? なによ、当たり前のことしか書いてないじゃない」
沙樹が恋愛運を気にするのは、好きな人がいる証拠なのかもしれない。相手がだれなのか興味津々ではあるが、男子相手に恋愛話はしてくれないだろう。
「みんないい結果だな。で、おれは……」
自分も吉が出ることを期待しながら、哲哉はおみくじを広げた。
「っと、なんだよ、これ」
目に飛び込んできた文字に、知らず知らずのうちに情けない声が出る。
「どうだ? 哲哉も大吉?」
ワタルの問いかけに答えるかわりに、哲哉はおみくじをふたりに差し出した。
「え? 凶だって?」
受け取るなり、ワタルが口元をゆがめる。
「新年早々なんて結果だよ。ったく。おれの悪運がみんなに影響しなきゃいいけど」
クリスマスに訪れた夢のような幸運が崩れてしまいそうで、哲哉は申し訳ない気分になる。たかがおみくじとはいえ、不幸を呼び寄せる自分が嫌でたまらない。
こうやってまた、みんなの期待を裏切ってしまう。そしてまわりから疎んじられて、またひとりになってしまうのか。
家族も、バンドも……。
「そんな深刻な顔することないさ。おみくじってありがたそうに言うけど、要は『くじ』なんだよ。当たるも八卦、当たらぬも八卦。遊びなんだから気にすんなって」
ワタルは励ましてくれるが、どうしてもひっかかってしまう。やはりあのまま家にいて、日常を貫くべきだった。この結果は、中途半端に浮かれてしまったことに対する戒めに思えてならない。
「ねえ得能くん、こんな話知ってる? おみくじってね、凶が一番いいのよ」
沙樹はそう言っておみくじを哲哉に返す。
「慰めてくれるのはありがたいけど、さすがにそれはないよ」
「ううん、そうじゃなくてね。おみくじで凶が出るのって、今が一番悪い状態ってことなの。だからこれからはすべてがいい方に向かうって意味なんだって。逆に大吉は、今が一番上だから、あとは下るしかないの」
「つまり、大吉は本当は悪いってこと?」
哲哉が問いかけると、沙樹は口元に笑みを浮かべて首を横にふった。
「それだと大吉引いた人は立つ瀬がないでしょ。下る人もいれば、そのまま頂点に立ち続ける人もいるし」
「そうそう。おれは生まれおちたその日から、この先もずっとラッキーな男なんだって。こんなのがすぐ近くにいるんだ。おまえは不幸になんてならないさ」
ワタルは腕を組み、豪快に笑う。
「ね。ワタルさんみたいにどこまでもポジティブな人に、不幸が寄ってくると思う? だからなにも心配することも気にすることもないのよ」
「寄ってこないっていうより、来ても気がつかないんじゃないか、ワタルなら」
「それならそれでいいじゃないか。つまり、幸も不幸も気持ち次第ってことさ」
ワタルはウインクしながら自慢げに語った。
「悪いおみくじは、あの木に結んで、神社に納めて帰りましょう。かなえるために結ぶっていう人もいるけれど、そんな悪いおみくじ、手元においてたって嬉しくないでしょ。だったら神様にお返しすればいいじゃない」
沙樹の言う通りだ。凶の文字が書かれた札を持って帰った所で、なにもいいことはない。哲哉はおみくじの花が咲いている木の枝に、自分の引いたものも結んだ。沙樹とワタルも、哲哉にならっておみくじを結ぶ。
「おれは今を頂点にしたくないから、お返しするよ。プロへの階段に足をかけたばかりで、登り始めたところなんだぞ。それこそ凶のほうが、ずっといいさ」
「彼氏ができるかもっていうのは捨てがたいけど、勉強は神頼みするまでもなく、自分で頑張らないとね」
今年はTOEICで八百点越えるんだから、と勇ましいことを言ったあとで、沙樹は結んだおみくじに手をあわせた。
「それより哲哉、頼むから袋持つの手伝ってくれよ」
ワタルは大きな袋をひとつ差し出す。受け取ると、思った以上に重かった。
「さっきから気になってたんだけど、これってなんだ?」
「それは開けてみてのお楽しみ。さあ、お参りもすませたし、得能くんちに行きましょ」
「おれの? なんでだよ」
「新年会だよ。どうせひとりでさびしく過ごしてんだろ。彼女もいないし。だから今からぱっとやろうぜ」
ワタルはくるりと背を向けて、神社の外に向かう。
「新年会? なんだそれ、聞いてないぞ」
哲哉は焦ってワタルの背中に声をかけた。
「ごめんなさい、迷惑だった?」
沙樹が申し訳なさそうに問いかける。哲哉は勢い良く首を横にふった。
「迷惑だなんて、そんなことない。むしろ嬉しいけど……どうしてワタルんちでやらないんだ?」
「ぶつぶつ言ってないで、早く来いよ」
ワタルにせかされて、哲哉は慌てて歩き始めた。
☆ ☆ ☆
哲哉は部屋に戻るなり、紙袋をキッチンのテーブルにおいた。
「ああ、重かった。で、これってなんだい?」
紙袋の中身が、さっきから気になって仕方がない。そんな哲哉をよそに、ワタルは部屋に上がるなりキッチンに入り、料理の準備を始める。沙樹は袋をひとつ開け、中から風呂敷包みを取り出した。
「お口に合うかわからないけど、差し入れよ」
包みを開けると、三段の重箱が姿を現した。沙樹がふたを開け、ひとつひとつをこたつの上に広げる。おいしそうなお節料理がぎっしりと詰まっていた。
「西田さん、これどうしたんだい?」
「母さんに手伝ってもらって作ったのよ。得能くんは実家に帰らないっていうから、お正月らしいものも食べてないだろうって思ったんだ」
沙樹はキッチンから適当な皿を持ってきて、持参した割りばしとともに並べながら答えた。そうこうしているうちに、キッチンからはいい匂いが漂ってくる。
「雑煮ができたから、哲哉、取りに来てくれ」
エプロン姿のワタルがカウンターのむこうから呼びかける。哲哉はトレーに乗せてこたつに運ぶ。
部屋の中が急に新年らしくなった。今朝まではこの部屋で正月らしいことをするつもりもなかったが、やはりこうやって料理が並び、友人が来ると、気持ちも高まってくる。
みんなでこたつを囲むと、ワタルは地酒の封を切る。そして徳利に入れたあとで猪口に注いだ。
「今日だけはお屠蘇ってことで、アルコール解禁だ。でもこれ一杯だけだからな」
「たったこれだけ?」
哲哉は恨めしそうにワタルを見る。
「おれもこの一杯で終わらせるから、それでいいだろ」
「あたしは車だから、お茶で新年の挨拶するね」
沙樹はグラスに烏龍茶を注ぐ。
「それにしても、ふたりとも、家の人にはなんて断ってきたんだ?」
「うちは、両親が昨日から温泉に行ってるの。あたしの受験も終わったし、去年我慢した旅行したいんだって。この年で家族旅行でもないでしょ。だから留守番役を買って出たってわけ」
「ワタルは? 詩織ちゃん、よく許してくれたな。大好きなお兄ちゃんがやっと帰ってきたっていうのに、正月早々家を空けるなんて。寂しがってないか?」
「それはそうだけどさ。いつまでもおれにべったりじゃ、彼女のためにならないから」
ふたりの声を聞いていると、家族とは煩わしいものなのかと思ったりもする。だがそれは、手を伸ばせば触れられるものだから言えることだ。
「でも正直なところ、正月まで家に帰らないとは思わなかったよ。沙樹ちゃんに連絡貰ったときは、人のことながら、親父さんたちに腹が立って仕方がなかった」
「いいんだよ、慣れてるから。ひとりの方が気楽なんだぜ。口うるさく言われることもなくてさ」
自分で言いながら、どこまでが本心かわからない。
「哲哉がそれでいいなら、おれは何も言うつもりはない。でも悔しいんだよ、おれは」
「ワタル……」
人のことを悪く言わないリーダーが、他者に対する怒りを口にする。ワタルには説明する必要がない。言葉にしなくても、すべてを理解してくれる。
唐突に哲哉のスマートフォンにメッセージが届いた。同時に、ワタルと沙樹にも届く。
「みんな準備してくれてるみたいね」
沙樹はメッセージをチェックしたとたん、顔をほころばせた。
「準備って?」
「いいから自分のスマホを見てみろよ」
ワタルに急かされて、哲哉はメッセージを確認する。
『あけましておめでとう。弟が予備校に行ってるすきに、新年会とはうれしいね。ずっと勉強見てばかりだから、みんなとチャットできるのがうれしいよ』
弘樹は受験生の弟に勉強を教えるために帰省している。ある意味、哲哉よりもはるかに、正月に縁のない日を過ごしているかもしれない。
『あけおめ! お節と缶ビールを目の前において待機してるよ。うちの人は親戚のところにお年始に行ったけど、ぼくはパス。下手したら小学生のいとこたちにお年玉をせびられそうだからね』
直貴は去年の正月に、せっかくためたバイト代でお年玉を出す羽目になったそうだ。今年はそれをさけるべく、家に残ったのだろう。
『新年おめでとう。今近所の神社に来ている』
武彦から、屋台が並び、にぎやかな境内の写真がメッセージとともに送られてきた。出先からわざわざ参加してくれたようだ。
「哲哉、沙樹ちゃんに感謝しろよ。あの子がおまえの状況を伝えたのは、おれだけじゃなくてメンバー全員なんだ。そしたらどこからともなく、チャットで新年会を開こうって話になったのさ」
そういう話になっていたとは。自分がスマートフォンを切っている間にも、仲間は自分のために行動を起こしていた。消息不明になりたいとか、子供じみた自分の行動を恥じる。
「全員そろったみたいだな。では改めて、あけましておめでとう。今年はおれたちのバンドが飛躍する年にする。絶対にな」
ワタルのあいさつで新年会がスタートした。
飛躍の年。まさにそうだ。年の瀬に飛び込んできたチャンスは、絶対に手放さない。神様の前髪はこの手がしっかりとつかんでいる。
音声や写真付きでメッセージが次々と届く。離れているのに距離を感じさせない。哲哉はオーバー・ザ・レインボウの絆を感じていた。
ふりむいてくれない家族などいらない。同じ目標に向かって走る仲間がいればいい。
家族はいつか、この手で振り向かせる。その日が来るのはそう遠くないかもしれない。
今がどん底なら、これから先は登るだけだ。
雲に続く階段まで、あと少し。
夢はこの手でつかんで見せる。
前作と同じ展開の話です。
淡々と進む日々を表現したくて書いてみました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。