第98話:無駄な指摘と先送り
さて、在庫管理機能が追加されたようだし、在庫のある木材製品をどんどん作っていこう。
*まずは木を運ばなくては。*
あ、そういえばそんな面倒な仕様があったな。
*ありますとも。*
「切った木を持ちますか?」
はい。
恒例の状態異常『引きずり: 木』。
…うーん、面白いんだけど不便なんだよなー。
~木材なんでも屋~
よし、やっと着いた。
「木材なんでも屋:切ってきた木を受け取るね。」
了解でーす。
「木材なんでも屋:何に加工する?」
お、在庫の一覧か。
…うーむ、良いのがないな。
次の候補を見てみよう。
~暗転~
あれ、落ちた。
*あ、不正終了。*
*少々お待ちください。*
…最近よく落ちるよね。
*最近は、新実装をできるだけ迅速に提供できるようにしてるので…*
…じゃあ仕方がないか。
まあ、確かに更新が遅すぎても困るし、
本来は不具合を確認するために遊んでいるのだし、
別にいいだろう。
で、そんなことより金銭処理。
*……実装できるよう努力します。*
「実装します」じゃないのか。
*処理そのものを書くのではなく、どちらかと言うと物語を書くことになるわけですが、*
*元々この物語を書き始めたのが割と昔なので、そう簡単にはいかないんですよねー。*
というと。
*そもそも深くは覚えていないので、*
*矛盾を避けるとなると最初から読み直して考察する必要があるのですが、*
*それによって多くの時間が取られてしまうわけでして。*
ふむふむ。
*とは言っても、できる限りの努力はするつもりですので、*
*これからも宜しくお願いできれば。*
了解。
*ではそろそろ開発に戻りますので。*
ほいほい。
~開発現場~
*さて、どうしたものか。*
*…まずは問題を整理しよう。*
*問題は、金銭処理が物語に依存していること、*
*そして物語が書けないので金銭処理が書けないこと、*
*さらに金銭処理が書けないので様々な金銭依存の不具合が調べられないこと。*
*さーて、どうしたものか。*
~なんでも屋~
「木材なんでも屋:切ってきた木を受け取るね。」
あ、ここまで戻されるのか。
「木材なんでも屋:何に加工する?」
最初に出る候補が変わったりはしないのか。
…ということは、この木材なんでも屋は常に同じ順番で候補を挙げるということか。
……これって『現実性』に反しているのでは。
あ、そんなことを言っていたら金銭処理が更に遅くなってしまう。
無駄な指摘はしないようにしよう。
~開発現場~
*そうだ。非常に良い方法があるじゃないか。*
*金銭処理の具体的な内容を「未実装」にしてしまえばいい。*
*とにかく、何かをやってもらうと金銭が入る仕組みにして、*
*その「何か」をどう物語に組み込むか、そもそもどういうものなのか、*
*そういう面倒なことは全て先送りにしてしまえばいい。*
*え、手抜き?*
*失礼な、遅延評価と呼びたまえ。*