第5話:授業開始
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「長老:ここで、初代にして最も偉大なる洞窟探検家、スアロキンさんに登場して頂こう。」
「長老:大事なお話なので、聞き逃さないように。」
「スアロキン:こんにちは。私がスアロキンです。」
「スアロキン:では、今日は正しい戦い方について学びましょう。」
RPGってことは戦闘はアクションじゃないよな?
「スアロキン:まずは、戦闘の基本について学びましょう。」
「スアロキン:皆さん、探検家辞書の『戦闘』という項目を開いて下さい。」
あ、オートじゃないんだ。操作しないと。結構面倒だな。
*だって勝手に辞書が開いたら正直怖いじゃないですか*
「スアロキン:戦闘では、相手の隙を見極めることが重要です。」
「スアロキン:どんな技でも、攻撃の後には一瞬の隙が生まれます。」
「スアロキン:当然、相手もこちらの隙を狙っています。」
「スアロキン:よって、結果として我々は相手と交互に攻撃し合うことになります。」
なるほど。ターン制を合理的に説明したのか。
*これ考えるのに1時間半かかった*
「スアロキン:さて、戦闘の相手は大きく分けて動物と人間の2つの種類に分けられます。」
「スアロキン:動物の場合でしたら手加減の必要はありません。」
「スアロキン:しかし、人間の場合、相手に非があっても相手を殺害してはいけません。」
「スアロキン:それが洞窟探検家の掟なのです。」
正当防衛もダメか。かなり大変だな。
「スアロキン:もっとも、洞窟の深部で人間が出てくることはあまりありません。」
「スアロキン:ですから、そこまで心配は要りません。」
「スアロキン:ではまず、基礎となる、動物の場合の戦闘方法を学びましょう。」
「スアロキン:まず、攻撃です。攻撃には3系統あります。」
打撃と魔法とあと何だろう。
「スアロキン:打撃、槍、剣の3種類です。」
え?魔法ないの?
*そんなの現実的じゃありませんから排除させて頂きました。*
「スアロキン:それ以外の方法もありますが、基本はこの3つです。」
他にもあるんだ。
「スアロキン:次に、防御です。盾・鎧・兜の3種類です。」
これは結構ポピュラーだな。
「スアロキン:ただし、この防御は受動的な防御です。」
「スアロキン:単に相手の攻撃を弱めるためのものなので、隙は生まれません。」
「スアロキン:能動的防御に対しては後ほど述べます。」
能動的防御ってなんだろう。受動的攻撃もあるのか?
「スアロキン:では、木・皮・青銅・鉄からなる武器4大材料について学びましょう。」
ふむふむ。
「スアロキン:木は、安価で入手でき、軽いので速度が下がりません。」
「スアロキン:しかし、攻撃なら攻撃力が、防御なら防御力が低いという欠点があります。」
「スアロキン:皮は、木でできた防具にかぶせることで性能を上げることができます。」
「スアロキン:木の利点を妨げず、欠点を補う便利な材料です。」
「スアロキン:ただ、加工に手間がかかり、比較的劣化し易いという欠陥があります。」
「スアロキン:基本的に攻撃には使えません。」
「スアロキン:しかし、加工することで強力な打撃系武器である鞭が作れます。」
「スアロキン:青銅は、金属なので防具・攻撃両方ともに良い性能を発揮します。」
「スアロキン:ただし、重いので速度が大幅に下がってしまいます。」
「スアロキン:鉄は、防具・攻撃両方ともに素晴らしい性能を発揮します。」
「スアロキン:重くはありますが、丈夫なので青銅より軽くできます。」
「スアロキン:しかし、錆びるのが速いという致命的欠陥があります。」
「スアロキン:洞窟の中では湿度が高めだからです。」
なんだかんだどれも一長一短だな。
「スアロキン:場合に応じてそれぞれ選ぶのが大事なのです。」
「スアロキン:そういえば、速度の説明を忘れていました。」
「スアロキン:速度は、主に攻撃の順番と戦闘からの脱出に関係してきます。」
ほうほう。
「スアロキン:一般的に速い方から攻撃ができ、また速いほど戦闘から脱出し易くなります。」
「スアロキン:言い忘れていましたが、いざというときには戦闘からの脱出ができます。」
「スアロキン:ただし強い相手は速度も大きいのが普通なのであまり役立ちません。」
なるほど。
「スアロキン:さて、人間の場合ですが、基本的に動物と同じです。」
「スアロキン:単に相手を殺さない方法を学べば対処できます。」
あ、それだけ?
「スアロキン:一番便利なのは戦闘からの脱出です。」
「スアロキン:しかし、危険が少ない代わりに利点も多くありません。」
「スアロキン:その他の手もあります。」
「スアロキン:しかし、その前に、まずは能動的防御と受動的攻撃について学びましょう。」
やっぱ受動的攻撃ってあるんだ。
「スアロキン:能動的防御とは、敵の隙があるときに攻撃をせず、自らを守るという手です。」
「スアロキン:相手が強力な攻撃をしそうなときにはこれを使いましょう。」
なるほど。こっちはわかった。
「スアロキン:一方、受動的攻撃とは、相手の隙以外の時にでも相手を攻撃する方法です。」
何?魔法?
「スアロキン:具体的には、一定時間相手の体力を奪い続ける毒などがあります。」
「スアロキン:他にも、相手が攻撃をすると相手の体力も減らすという防具があります。」
「スアロキン:実は、この受動的攻撃は人間と対戦するときにとても便利なのです。」
「スアロキン:というのも、受動的攻撃で倒れた人間は、殺害したことにならないからです。」
ちょっと、こいつ酷すぎるだろ。
「スアロキン:まあ、俗に言う自業自得ってやつですよ。」
プログラマー、ちょっとこっちに来い。
*やーだよー*
「スアロキン:まあ、これは最後の手段ですから、気にしなくてもいいですよ。」
なんだ、そういう意味か。でもひどい。特にプログラマー。本当にこっちに来い。
*や~だよ~*
「スアロキン:さて、打撃、槍、剣について説明しましょう。」
「スアロキン:打撃で減らせる体力の量は小さめです。」
「スアロキン:しかし、利点はあります。」
「スアロキン:どんな状況でも基本的に攻撃が弱まらないのです。」
なるほど。状況によってはとても便利なのか。
「スアロキン:槍では、中くらいの攻撃を行えます。」
「スアロキン:能力を邪魔されにくいので、とても便利です。」
「スアロキン:剣は、強力な攻撃を与えることができます。」
「スアロキン:ただし、一定の条件では攻撃ができない場合があります。」
やはり一長一短だな。
*逆に選択の自由が生まれます*
「スアロキン:盾・鎧・兜についても説明します。」
「スアロキン:盾は前面を、鎧は体全体を守ります。」
「スアロキン:そして兜は頭を守ります。」
ほうほう。
「スアロキン:攻撃は基本的に全身に対して及ぼされます。」
「スアロキン:よって、どこを守ろうと防御の効率が下がるわけではありません。」
どうしてこうなった。
*そうしない限り処理が大変になるんですよ。*
「スアロキン:さて、今日の授業はこれぐらいで終わりです。」
「スアロキン:教科書を閉じて下さい。」
「スアロキン:この後は、練習です。攻撃の練習をします。」
そういえば、教科書開いた意味って何があったんだ?全く使ってないぞ。
*臨場感を出すためですよw*
来週は用事があるので多分更新できません。
次回は攻撃の練習となります。