第44話:裏
「@@@@:じゃあ次は裏を見ようか。」
え?裏?
*はい。*
*表と言いました。*
……なるほど、その発想はなかった。
てっきり表かと。
*日本語って素晴らしいと思いませんか*
さて、裏だ。
*無視しないで下さい*
「@@@@:裏には単語分割の規則が書いてあるよ。」
「@@@@:綴りの中に機能語『中目』を含むものをどう判定するか、」
「@@@@:それが分かるわけ。」
…というと?
*つまり、『一二目中目二一』が『一二目』『中目』『二一』にならない理由です*
なるほど。言われてみれば疑問に思えるな。
言われるまで気が付かなかったが。
それより意m
*まだ早い*
(´・ω・`)
まあいい。
「@@@@:この石板の例は……こんな感じかな?」
『士干口由干十二日中目二口』が『士干口由干十二日』『中目』『二口』
『一二目中目二一』が『一二目』『中目』『二一』
「@@@@:こんな感じ。」
なるほど。
「@@@@:こうなっているのには理由があって、」
「@@@@:もともと機能語でなかった『中目』が『日目』などからの類推から機能語となったものだから、」
「@@@@:状況によっては機能語ではなく通常の語の一部として使われていたわけ。」
「@@@@:それに、」
~5分後~
「@@@@:という訳で、このような現象が起こるわけ。」
説明が長すぎる。
*ちょっと調子に乗りすぎちゃって。*
まあいい、単語分割の規則とやらを見てみるとしますか。
「@@@@:じゃあ、見てみようか。」
~裏の始め~
単語分割の規則
1.機能語でない単語は『二』では始まらない。
2.単語は『中目二』では始まらない。
3.それ以外の場合はおおむね機能語の前後で区切ればよい。
4.上の三つの規則で分割しても長すぎるものは、おおむね複合語である。
~裏の終わり~
表に比べると大幅に短いな。
*まあ大体こんなものですから。暗号ですから規則的ですし。*
なるほど。
まあいい。
「@@@@:さっきの分割もこの規則に従っていることが分かる?」
うん。分かる。
「@@@@:しっかし、ロタネブさんは何故この規則は知ってたんだろう…」
偶然どこかで読んだとかいうことじゃないの?
*ロタネブのことですから十分に有り得ますね。*
「@@@@:さて、これで規則は大体説明し終わったんじゃないかな。」
「@@@@:次は24種類の分類についてもっと深く見ていこうか。」
意味は…まだか…………
*まだです。*
ですよねー