第39話:仕方のない奴
解読にここまで話数を割く予定じゃなかったのにな…
「スアロキン:石板解読を続けよう。」
口調が違うな。
*口調が違うということは、それだけ心情的な変化があるということです。*
いや、その理由、明らかに後付だろ。
*はいそうですすいません*
まあいい、今まで長く待ったんだし、そろそろ聞いてもいいよな。
「スアロキン:全く、ロタネブは昔から仕方のない奴なのだよ。」
「スアロキン:分からないことを分からないと言わず、さも分かっているかのように振る舞う。」
「スアロキン:いざそのことを気づかれそうになると、何らかの方法で先延ばしをするんだ。」
「スアロキン:石板の解読が進まなかった理由も、これでわかってもらえるんじゃないかな?」
やっと分かった。
「スアロキン:全く、本当に仕方のない奴だ。」
「仕方がない」二度目。
「スアロキン:では解読の続きだ。さあ、来てくれ、@@@@。」
え?
「スアロキン:今回の解読では、@@@@に協力してもらおう。」
一人で解読しないのかよ。まあいい、解読出来ればもう何でもいいや。
「@@@@:こんにちは。私は@@@@。第2線文字の研究をしているの。じゃあ、解読に行きましょうか。」
やっとか。
「@@@@:えっと、ロタネブさんはどこまで訳したんだっけ。」
それの『土申日田自』ではない、『目十甲甲白由由由甲』ではない、『土田目日』ではない、『工日一干口二』ではない。
『田甲士白由申工中田一自由』について何『干士目』、その『日一自干日日田』、それの『申田士目工口由』。
そして『田甲』、それの『中由由干干』、『工』について。
そして『自目甲田』、そして『工』、『日一』ではない、その『土由二』、
その『土由士中中二一田』、その『干甲干干日中口甲工日二中』、その『日』。
そして『由自十』、『干目』について、その『一二目中目二一』、
その『干工中』、それの『二申士干口由干十二日中目二口』、それの『干自一』、
その『口一二』、何『日日白』、その『工口日甲甲目干由中田十二』、
何『目土目目干士』、その『目自工目由由目干口十干日日二目』について。
「@@@@:機能語がわかってても内容語が訳せてなきゃ意味が無いわね。」
「@@@@:で、内容語はどこまで説明してもらったの?」
「スアロキン:ああ、手紙によると第1部分の内容語は説明したらしい。」
「@@@@:どれどれ………あ、こりゃ駄目だわ。」
……と言うと?
「@@@@:解釈がかなり間違っているみたい。」
「@@@@:『中干』『中士』『中工』『口土』の違いが分かっていないなら当然ね。」
「@@@@:この程度のことを知らずに、何で解読をしようと思えるのかしら。」
そんなに重要なことだったのか。良く分かっていない、とか言ってたような。
*「ロタネブにとっては」良く分かっていない、という意味です。*
………正直言って、詐欺のように思えてきた。
「@@@@:これじゃ、『仕方のない奴』って言われるのも当然ね。」
さっきからロタネブへの批判がすごい。