第32話:一日の終わり
その後も非常に長い、しかし有益な雑談を聞き続けること12分25秒。
多くの情報が手に入った。
復習しよう。
銅鎧を作るためには25枚の青銅板が必要。
25枚の青銅板を作るには防御青銅は5×25=125還量必要。
128還量の防御青銅なら錫16還量と銅112還量から作れる。
錫石大16個と炭16個で錫が16還量、
赤銅鉱中を336個と炭112個で銅が112還量作れるわけだ。
赤銅鉱中が2個と、赤銅鉱大1個は等しい。
運が良ければ瀝青炭大1個は炭64個になるから、
結果として一つの銅鎧を作るために必要な材料は以下のとおり。
・錫鉱石大16個
・赤銅鉱大118個
・瀝青炭大2個
どんだけ赤銅鉱が必要だって話だよ。
*大きなことを成し遂げるには地道な努力が必要。それが*
どうせ「それが現実です」っていうんだろ。
*決め台詞言わないで下さい*
まあ他にも作れるものはあるからな。
鉄12還量で鉄板になって、それが25枚集まればやはり鉄鎧ができる。
一般的に板が25枚で鎧ができる。
赤鉄鉱大と炭2個で鉄2還量できるから、赤鉄鉱大6個と炭12個で鉄板ができる。
それの25倍だと…
赤鉄鉱大150個と瀝青炭大5個か。
………当分鎧は諦めよう。
あ、でも木板でも25枚で鎧になるのか。
必要ならばこれを使って防御を高めるしかないかもな。
他にも、板に取っ手を付けることで盾を作れるらしい。
これなら結構お手軽だからやってみよう。守備に役立つし。
まだまだ道は長いが。
さらに、木の防具に皮を張ると皮の防具になるらしい。
鍛冶屋にとって皮は専門外のはずだが、そこは問わずに、情報が手に入ったことを感謝するとしよう。
残念ながら、肝心の皮の張り方については分からなかったが。
なお、兜については情報が得られなかった。まあ鎧ほど作るのは大変ではないだろう。
槍、剣には皮は使えないらしい。まあ当たり前か。持ち手の部分に巻いたとしてもそれを「皮の剣」とは言わないだろうし。
しかし木で作った槍とか剣って弱そうだな。
必要な金属の量も多くないし、槍と剣には惜しみなく金属を使おう。
打撃の場合、皮も使えるとか。
ただし木に張るのではなく、細くして鞭として使うらしい。
木・攻撃青銅・鉄の打撃武器とは、それぞれ木槌、金槌、鉄槌を指すらしい。
ちゃんと熟語になっているのが気に入っている。
*ありがとう*
さて、今日はもう寝て、明日に備えるか。
いつまで続くんだろうか…