第213話:経路、言い訳
~解析現場~
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~睡眠中~
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~盤面整理~
んー、なんだかんだ言っていつの間にか6割くらいには達してるんじゃなかろうか。
取りあえずはいい調子で進んでいけている。このまま流れを止めずにどんどん進んでいこう。
えーっと、右上はもうあらかた終わりで良かろう。
あとは、最後の仕上げをしながら上部を抜けていく回廊を探せばいい。
一回の通過で上部が揃えば最高なのだが、流石にそこまで楽な話というものはないわけで。
…いや、これ意外と上手くいくかもしれない。
とはいえ、中途半端に上手く言ってしまうと、
未整理部分が取り残されてしまって逆に面倒なことになるわけで、
そこの加減もこれまた難しいわけだが。
……んー、まだ7割は行ってないかな。
3分の2くらいは終わったような感じがするが。
さあ急げ焦れ進め進め進め。
~解析現場~
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~睡眠中~
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~盤面整理~
さーて問題は左側だ。
大きな塊はないが、小さな塊が点在している方が面倒なのは自明の理。
それぞれを綺麗に結びながら、塊と塊の間を通行するわけだが、
そのときに既に揃っている部分を荒らさないようにしなければならない。
かと言って、副作用のない一回通過はどうしても時間がかかるので、
うまい具合に往復をなるべく多く含む経路を選択しなければならない。
ということで、それを考えるという処理が効率性のためには欠かせないのだが、
ただ、正直言って熟考している時間があるなら、
ちょっと効率の悪い方法を爆速でやったほうが速い場合も多いというのがあってだな。
逆に、考えるというのは手を止める言い訳にもなってしまうわけだ。
そして、手が止まれば当然進捗はない。
常に手を動かし続けること、これこそが要求されることなのだ。
~解析現場~
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~睡眠中~
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~盤面整理~
さて、今進捗どれくらいなんだろう。そろそろ8割行ったかね。
~考える~
いや、まだ8割には達してないだろう。
4分の3は通り越したし、もう少しで8割ではあると思うが。
……っと、進捗率を考えている暇などない。その間に手が止まっていては意味が無いのだ。
とりあえず、手を動かせ。




