第207話:配置や分割
~盤面整理~
「渦」もゆるくなってきたことだし、そろそろ「紙」を巻き込む経路も考えていこう。
まあ、別に巻き込まなくてもいいんだけど、
後で「紙」をそのままの形で処理することに比べれば今のうちに厄介なところを潰しておく方が得策。
えーっと、本来の経路は「紙」から2筋ぐらい外れているので、先に上に3筋動いてからまとめて引き降ろす。
そうすれば両方の部分が綺麗に潰し合ってくれて、より奥に入り込みやすくなる。
「柔らかくなる」とでも表現できるかな。
…しかし、今回は結構進捗が早い段階から出せそうだ。
視界とかにも十分余裕があるし、それを食いつぶすような変な形も見当たらない。
もう5%……いや、8%ぐらいか。は終わっている。
あとはこの調子で無心に進めていけば終わりそうだ。
とりあえず、やることをやっていこう。
~盤面整理~
えーっと、「紙」の周縁部は潰れてくれたが、その奥の形が少し扱いづらいな。
まあ方針は立つしその方針に従えば確実に揃えられるが、楽に揃えられる保証はない。
……うーん、どの方針を選べば一番時間を節約できるか、を考えるのに一番時間を要しそうだ。
とりあえず、今回は確実さを優先して斜め方向に攻め、
早いうちに困難を分割する方針でいいかな。
鉛直・水平に切ると定跡っぽくはなってくれるが、あくまで定跡「っぽい」だけだからな。
それが実際に定跡として活躍できる保証はない。
一方で、斜めに切れば面倒な部分を確実に潰せるからな、残った形はそこまで美しくはないけど。
~盤面整理~
うんうん、いい時間配分で行けている。16%ぐらい終わったかな?
「紙」の上半分あたりの扱いづらい形も無事処理できたし、あとは全体的な細かい乱れを揃えればよかろう。
…とは言え、あくまで小さくなっただけであり、別に揃えやすい・揃えられるという保証はないからな。
見た目は恐いが実際は拍子抜けするくらい簡単なときもあるし、
ものすごく扱いやすそうに見えて、愚直に処理しようとすると逆に汚くなって手に負えない場合もあるし。
実際問題として、少なくとも初見の配置については、見た目だけで「解けそう」とか「難しそう」とか考えてもそこまで意味はなくて、
楽に解けるかどうかは結局盤面に訊かないと分からない、というのは強く感じる。
一見とても小さく扱いやすそうな形が、周りの定跡やら整理済み部分やらをことごとく破壊してくれたこともあったからな。




