第195話:嘘と隙間
~解析現場~
*お次は。*
*…打って変わって少ないな。7個か。*
*……いやいや、7個でも十分多いでしょうが。単に感覚が麻痺しているだけだぞ。*
*思考停止で依存関係を写しているから訳の分からないことになるのだ。*
*ということで、取りあえずやっていきましょう。*
*何が「ということで」なのかは完全に謎だが。*
*まあ、7個だし、全部検索掛けていけばすぐに終わるだろう。*
~検索~
*6個は実際に使われていて、要らないのは1つだけか。*
*ということでこの行は削除して、次に進もう。*
*…っと、その前に念のため実行しておこう。*
~実行~
*よしできた。特に問題もなかったな。さて次だ。*
~盤面整理~
流石に壁に接した「刀」を処理するわけにはいかないでしょうよ。
壁との隙間が2つ空いていれば右から滑って左から戻せば完璧に揃うというのに。
仕方ない。刃に相当する部分は1つずつ揃えて、
残りは「紙」に巻き込んで処理するといったところにでもなるだろうか。
…ただ、それも面倒なんだよなー、どうしよう。うーん。
~考える~
……どの方法で解くのが速いかを考えるのに時間を要するという本末転倒ぶりである。
数学でも頻繁に発生する事例である気もするが。
ということで、普通に処理していきましょう。
勿論、左から処理しようものなら毎回進路を阻まれることになるので、
右から通さないと意味がないことぐらいは分かっているが。
まあ、こんなことを言っていても始まらないし、取りあえずやっていきましょうか。
~解析現場~
*えーとこいつは。賭博場の内部のものだっけ?*
*名前から察するにそのようだな、勿論名前が嘘を付いている可能性も多分にあるが。*
*なんせ自分自身が書いたものだ。自分がどれだけ信用ならないかは自分が一番知っている。*
*特に、眠い時に書いたものは、信用出来ないどころか、嘘のほうが多かったりするからな。*
*関数名が「nemui」とかになっているならまだ分かりやすいが、*
*「capture_item」という名前の関数が地図を描画する処理になっていた時は本当に驚いた。*
*一体何があったのやら。まあ、要するに「眠い自分はこわい」ということだろう。*
*さて、そんなことより依存関係を確認しよう。*
*こいつは……3個。楽だ。検索しよう。*
~検索~
*検索すると……全部ある。よって放置。*
*さて次だ。こいつはどれだけ依存していることになっているんだろうか。*