第185話:手順と宣言
~盤面整理~
……うむ、やっぱりこの盤面は非常に扱いづらい。
いつもならそろそろ半分ぐらい終わっている頃だけど、2割も行っていないんじゃないか?
方針自体は非常に立てやすいから、慣れている身からすれば「簡単」な盤面ではあるが、
手数がどうしても伸び気味になってしまう盤面といえる。
右行って、一段上がって右、更に上がって左からの下がって右。
4つずつ進みながらこの手順を繰り返せば、着実に手が進みはするのだが、
中途半端に細かな操作が必要で慣れていない分時間が掛かるし、
単調な作業なのでだんだん飽きてくるし、とにかくひたすら面倒な盤面だ。
……とか愚痴を言っている間にも1割も進まない。やはりこの盤面は時間を食うな。
さっさと終わらせて次のに進みたいものだ。
~解析現場~
*やはり、とても密接な2処理が見かけ上分断されているというのは非常によろしくない。*
*今回の場合、この部分は記憶にまだ残っていたからいいものの、*
*昔に書いたものだとこういうわけにもいかないからな。*
*本当は忘れる前にしっかりと補足説明などを付けておくべきなのだが。*
*さあ、整理だ。*
~盤面整理~
やっと半分弱終わった。これがあと半分もあるのか。
まあ、残り半分は結晶の向きが違う分、単調さは減るのが唯一の救いか。
…さて、そんな戯れ言を垂れ流していないで、取りあえずは盤面を整理しましょう。
まあ、ある意味では「やるだけ」ではあるからな。ひたすら手間がかかるというだけで。
……っと、ここは左に回さないと接合面が綺麗に揃わない。
~解析現場~
*取りあえず、この2処理を切り取って、別の場所に隔離。*
*冒頭にある大量の宣言もそのまま貼り付ける。*
*その後で検索をかけて、使用していないことが明らかになった行だけを削除。*
*これを「必要な宣言だけ持ってこよう」とかやっていると、たいてい本当に必要な宣言を2~3個書き忘れて動かない。*
*宣言が多い分にはきちんと動いてくれるし、この方針のほうが無難だろう。*
*勿論互いで互いを宣言したりすると循環参照に陥って困るわけだが。*
*更に、この方法でやっていれば、上手く行けば分離元の無駄な宣言も剃り落とせる。*
*例えば、時間処理を要求する関数が全部分離できれば、分離元からは自然に時間絡みの宣言が不要になるわけだが、*
*「丸写ししてから削ぎ落とす」という方法を取ればそれが自然に行える。*
*……もっとも、本当のところは、そういうのが自動でできる高度な統合開発環境を使うべきなのだろうが。*