第18話:高い圧力
なんのことはない。ちょっと歩いたら見慣れた光景が見えてきた。
どうやら、元々短い洞窟なのが、放置されて迷路化して今に至ったみたいだ。
…さて、説明してくださいよ。
なぜ、「それを怠ると、死ぬ」のか。
「*洞窟から出られれば自ずからその情報は手に入るであろう。*」とか言っていたんだから。
*もちろんですとも。*
あれ?
…あれ?
………………あれ?
~そう。そこにかつてあったはずの街並みは、微妙に破壊されていたのであった。~
いやいや、それは私に言わせろよ。
しかし、どうしてこうなった。
まあ説明すると、まあまあ綺麗だったはずの街並みの一部が、消えている。
代わりに、少し崩れた家があったり、微妙に道路の温度が変わっているように見えたり。
~訳が分からぬまま、考古学資料購入店へ入っていくあかさたなであった。~
「ロタネブ:説明もなく行かせて、すまなかった。」
「ロタネブ:説明してあげたいんだが、スアロキンに手紙を書かなきゃいけないからな。」
「ロタネブ:8年7ヶ月14日続けてきた友情の証だからな。こんなんで中断するわけにはいかない。」
えぇぇぇえぇぇぇ……
「大惨事を避けたければ」っていう行動が「こんなん」呼ばわりかよ。
あ、そうだ。この状態で会話したらどうなるかな。
「今手紙書いてるといっただろ。邪魔するな!」をずっと繰り返すとか、そういう【現実性・合理性を重視している】とは言えない行動をとるんじゃなかろうか。
よし、会話。
……そうか、ロタネブが喋らなければそれでいいのか。
*よっしゃ!*
さて、求めている「説明」はどこにあるのかな(怒)
「%%%%:ロタネブ様がスアロキン大先生に大切なお手紙を書いていらっしゃるんだ。」
「%%%%:その間、吾輩が説明してやろう。」
こいつ、こちらに対しては口調がきついくせに、ロタネブとスアロキンへは異常に丁寧だな。
まあいい、今は説明だ。
「%%%%:吾輩が貴様に行けと言ったのには、理由がある。」
「%%%%:貴様が第九洞窟の石板を持ってきてしまったな?」
貴様とか。口調きつすぎるだろ。
「%%%%:それが原因なのかどうかは知らないが、地下の地盤の状態が大きく変化してしまった。」
「%%%%:その変化は、火山にも変化をもたらした。」
「%%%%:地下深くに高い圧力で密閉されていたものが流出してしまったのだ。」
で、どうなった?
「%%%%:それが街の中央部にまで流れ込んできてしまっては、大惨事となる。」
「%%%%:それを防ぐため、貴様にこの仕事を頼んだというわけだ。」
なるほど。やっとわかった。
「%%%%:つまり、こういうことだ。」
「%%%%:第三洞窟などというのは、こういう不測の事態に備えて作られた貯蔵空間だ。」
「%%%%:南が深く、北が浅くなっている。」
「%%%%:柱を倒すことで、洞窟の南側が崩壊し、貯蔵したものを漏出させないようになっている。」
「%%%%:貴様に柱を倒させたのはそのためだ。」
「%%%%:今回の流れは西から来たものだから、丁度よく南側に溜まっていった。」
そういうことだったのか。
「ロタネブ:手紙書き終わったから説明しよう。%%%%は手紙出しといてくれ。」
「%%%%:はい!ロタネブ様のためならどんなことでも!」
おいおい。