第171話:傾向と通過
～解析現場～
＊よし、難なく関数化できたな。＊
＊手こずるかと思ったら全く問題なし。＊
＊動作確認も問題ないし、これで良かろう。＊
＊さて、本題の定跡解析作業だ。＊
＊ここで盤面を出力しているところに、岩が正しい位置にあるのかを確認して、＊
＊「正しい」という結果が出てきたら岩の画像として別のものを……＊
＊とは言え、本家の盤面整理で使っている画像だと解析の方の白い背景とうまく合わないし、＊
＊もっと分かりやすい画像を作ってそちらで表示しよう。＊
＊本家のほうだと「光る」と「光らない」にそんなに差をつけられなかったからな、＊
＊いきなり岩が真っ赤に変色したりしたら、それはそれで分かりやすいけど周りと上手く調和しない。＊
～盤面整理～
取り敢えず、盤面の傾向が掴めないので、爆散の回数を最低限に抑えて視野を確保しなくては。
「定跡」としてまとまりとして捉えられれば視野最低でもなんとかなるが、
そうでもない場合に視野が狭まると大変なことになるからな。
……そう言えば、ずっと前になるが、眠い中盤面整理やっていて、十数秒寝てしまって、
その間に爆散を押し続けていたせいで盤面を全く把握しないまま視野最低、
それなりに簡単な盤面だったのに不当に苦労するってことがあったな。
…さて、そんなことを言っても仕方がないし、取りあえずは安全に扱える末端処理からだな。
逃げ道が少ないのが欠点だが、その分逆探査の動きも大幅に制限されているから詰みにくい。
爆散無しで揃えていけば、詰んだ時にも爆散せずに逃げていけるからな。
～解析現場～
＊さて、岩を赤く塗ってきた。ということで早速画像を差し替えよう。＊
＊えーと、位置が誤っているときはこの画像、正しいときにはこっちの画像。＊
＊それぞれの座標に出力して、と。＊
＊…そうそう、I字のほうも。間違いはこっち、合っているのはこっち。＊
～盤面整理～
端の方はだんだん固まってきた。依然として中央部はよく分からないな。
…仕方がない、取り敢えず中を数回通過して、定跡に化けてくれることを祈ってみよう。
名付けるなら「定跡創成」と言ったところか。そんなに大層なものではないかもしれないが。
～解析現場～
＊よし、できた。実行。＊
＊ん？真っ赤に染まってる。あれ、こんなに揃ってたっけ。＊
＊……違う違う、画像が逆だ。赤くないほうが正位置になってる。＊
＊I字は大丈夫だけど、そもそもI字に正位置はないから赤い方だけ用意すれば十分。＊
＊さて修正しよう。＊
