第17話:孤独の洞窟
とたんに急展開に巻き込まれたあかさたな。
果たして、何が起こるのだろうか。
強制連行された。
洞窟に閉じ込められた。
何しよう。
今までの展開を3行でまとめると、こうなる。
だれか説明してくれよ。
大惨事ってなんだよ。
「上から紙が落ちてきた。」
お、情報か。
この時代のヨーロッパに紙ってあったっけ。
*ありますとも。1400年ごろにはドイツにも紙が広まってますから。*
「あかさたなへ。」
「説明している暇がなくて本当にすまない。」
「洞窟の上に穴が開いていることは知っているから、」
「そこから落とせば届くことは分かっている。」
なぜ穴。
「さて、なぜ急がせたか、説明しよう。」
「大惨事を防ぐためだ。」
どういうことだ。
「だが、安心してくれ。」
「もう大丈夫だ。」
「やらなきゃいけないことは1つのみだ。」
嫌な予感がする。
「もう少し奥に進むと柱があるはずだ。」
「その柱を倒してくれ。」
「そしたらその場から北へ即座に逃げてくれ。」
「それを怠ると、死ぬ。」
えっ
「即座に行ってくれ。」
「そうしないと、死ぬ。」
やらないと強制死亡しそうだな、なんせプログラマーがプログラマーだから。
やるか。
~奥へ進む。~
~柱を倒す。~
~北へ逃げる。~
~揺れる画面。~
~崩壊音。~
~更なる崩壊音。~
やはりそうか、洞窟崩落。
嫌な予感はしてたんだよなぁ。
*第1話で『地盤は大丈夫なのだろうか。』って言ってたのあなたですよね。*
で、まああれか。
南から入って、北に逃げたから元の場所からは出られないってやつか。
つまり、他に出口を探せってやつ。
さて、プログラマー、後ほどちゃんと聞かせて頂きますよ、「やらないと死ぬ」理由。
*洞窟から出られれば自ずからその情報は手に入るであろう。*
まあこんなのすぐ抜けられるだろ。
あれ。
あれ。
そんなわけないか…
~小一時間、鬼畜迷路と化した洞窟で悪戦苦闘するあかさたなであった。~
ふう、やっと洞窟から抜けられた。
……………………で、ここはどこだ?




