第153話:円と直角
~盤面整理~
おっ、そうすると右下と左上がそれぞれ「5×5+2」と「斧」になるのか。これは嬉しい。
ということで、後は定石通りに整理だな。
その後で左下を完成させれば一件落着と。
~開発現場~
*えーっと、座標平面の導入っていつぐらいだっけ。*
*微分が接線の傾きなんだから座標平面はそれ以前にあったはずだよな。*
*調べてみるか。えーと、確かこの本に載っていたはず。*
~調べる~
*えー、座標平面が17世紀前半、微分が1669年か。*
*意外に差がないものだな。もっと離れているものかと思っていたけど。*
*そう言えば、複素数ってどうだっけ。調べてみるか。*
*えーと、あの本にあったような。*
~調べる~
*複素数は……ほう、座標平面より古いのか。*
*負の数の平方根、という話自体は紀元前からあるけれど、*
*複素数が注目されるきっかけとなった3次方程式の解の公式の発見が1535年、と。*
*……なるほど、これは本格的に腰を据えて数学史を調べないといけなさそうだな。*
*「微積の直前」などというように曖昧に決めるのでなく、*
*もっと具体的に「何年」と決めて、そこで切るという風にしていかないといけないかもしれない。*
*というか、この辺りって現代数学の基礎が作られることになった、ある意味一番多忙な時代だもんな。*
*割としっかりと調べておかないと大変なことになりそうだ。*
*歴史を知らずして完成度の高いものは作れないからな。*
*さらに歴史を戻してみるという案もあるな。*
*ただ、余りにも古くすると、その範囲を超えないように語らせるのが難しくなるからな。*
*そこのところはよく考えて調整せねば。*
~盤面整理~
やっと終わった。それなりに面倒な盤面だったな。
うーむ、右上を「直角」と解釈したのは間違いだったのだろうか。
まあ、そんなことを言っていても始まらない。次だ次。
これは…「渦」と「谷」か。
「渦」は弱形だし「谷」も扱いづらいし、なかなか扱いづらいな。
まあ定跡すら見つからない、とかいう状況に比べればまだ良い方か。
ということで揃えていきましょう。
~開発現場~
*さて、数学史調べるために部屋を出るのも面倒だし、取りあえず分かる範囲でやっていこう。*
*…あ、そうだ、円周率について語らせるという手があった。*
*円周率なら紀元前から計算されているし、しかも様々な分野と絡めて話を盛り上げられる、*
*非常に使い勝手の良い話題として使えそうだな。*