第148話:芯と対話
〜盤面整理〜
えー、これはなんだろう。
「Z」「M」「斧」でもいいし、「花」と「良い川」との解釈もできる。
まあ、「斧」は大きめの定跡の中ではかなり優秀な方だし、
そこまで揃えやすくもない「花」よりも若干優先したいところではある。
…といっても、「M」が良形かと言われるとそうも言えないわけだが。
〜整理〜
あー、そうか。「斧」に巻き込まれて「Z」が壊れるのか。それは考えていなかった。
となると、えっと残った部分は……
……「芯」になるのか、これは困ったな。
いやまあ爆散を使いまくればいいんだけど。
〜爆散〜
いやまあ、なんとか整理には成功したけど、爆散残り回数が非常に心もとない。
さーてどうしたものか。
*どんな感じですかね?*
*…あれ、残り回数がかなり少ないですね。これは珍しい。*
おお、久しぶり。
いやまあ、運悪く面倒な盤面を引いてしまったみたいで、一回の整理で大量に消費することとなって。
*なるほど。定跡にうまく当てはまらなかったということですね。*
いや、というより定跡の当てはめ方を間違えた。
*ほう。と、いいますと。*
素直に「良い川」と「花」にしておけば最悪の状況は避けられたんだけど、
「斧」と「Z」に目が眩んでそう解釈したら残りの「M」がまさかの「芯」になって。
*…そ、そうですか。*
…というか、なぜ定跡のことを。
*ああ、もちろん録画記録を聞いて知りました。*
*ただ、それぞれの定跡がどんな形を表しているかまではまだ解析できていないのですが。*
ほう、定跡の解析とな。
*面白そうなので研究してみることにしてみました。*
*うまく応用すれば、盤面整理を効率よく解く実装が書けるかもしれませんしね。*
なるほど、そういう応用方法もあるのか。確かに面白そうだ。
…んで、「定跡の形はまだ解析できていない」とは?
*どの名称でどんな形が呼ばれているのか、そして盤面のどこの部分が定跡なのか、*
*そもそも定跡とは正確に何なのか、とかそういうところがまだ調べられていません。*
*聞いてみるのもいいんですが、一人で調べてみるのも面白いかなーと思って。*
ほうほう。
そう思ったけど、面倒になったから聞きに来たと。
*……そうですね、解析にも飽きてきましたし、教えて頂ければ。*
なるほど、了解。
とは言っても、こちらとしてもそこまでしっかり考えて決めている概念ではないので、
求められているほど厳密に説明できる保証はないけど。
*了解です。ではでは。*