第144話:意味と愚痴
~盤面整理~
さて整理整理。
この盤面は………うーん、細かい部品しか無いな。
「Z」と「T」を寄せてから…あ、待てよ、「川」っぽいのが埋まっているな。
んじゃ掘り出し作業ですね。これがまた面倒なことになりそうだ。
えっと、まず周回して……
……うーん、爆散にまだ余裕があるし、先に「川」を無理にでも揃えてみようかな。
残りの部分は…まあ後で考えて。
~解析現場~
*はい、「椅子」「7」「谷」。次。*
*えーっと…「花」「人」「U」か。*
*ふう、音楽は流しているとは言っても、やはり面倒な物は面倒だな。*
*ただまあ、音楽があると、面倒な作業でも飽きなくなってくるから不思議なものだ。*
*まるで、作業からの逃避方法についての思考を抑制するような効果が音楽にあるかのようだ。*
*何というか、世の中には「やるだけ」みたいな作業が数多くあるわけで、*
*内容自体はとても簡単なんだけど、取りあえず片付けるのが面倒な作業。*
*そういう作業をやるときには音楽を流しておくことにはしている。*
*ちなみに、面倒な作業に対して、*
*「こんなことしても無意味だ」という正当化をすることは個人的にはあまり好きでない…*
*と言うより、嫌いと言ってもいい。*
*「こんなことして何の意味があるのか」のような愚痴を聞くことがあるけど、*
*その愚痴こそ無意味なのではなかろうか。*
*大事なのは、例えば「この科目が将来何の役に立つのか」ではなく、*
*「この科目を役立てられる人になりたいかどうか」だと思う。*
*さて、そんな愚痴はともかく、作業に戻ろう。*
*これは…「斧」と「5×5+2」で、「谷」とも取れるらしい。*
*うーん、「斧」「5×5+2」「準・谷」として登録しておくか。さて次。*
*ほうほう、「波」なるものが「埋まっている」と。*
*えっと……「波・埋没」とでも登録して…*
*って、こんなふうに無秩序に登録しても後で困るだけだな。*
*定跡名とは別に「属性」欄でも作って、そこに「準」とか「埋没」とか書くことにしよう。*
*…となると、登録情報の検索処理も書き換えなきゃな。*
*まあ、単純作業にも飽きてきた頃だし、いい気分転換になるだろう。*
~盤面整理~
さて、「川」を揃えて、左上も処理済み。
残る部分は…えっと…左回り?
……あっ、間違えた、右回りだ。
左下を直して…完了。
ふう、何とかなったな。
しかし、やはり視界が悪くなると途端に難易度が上がる。
強行突破せず、地道にやっていったほうが結果的には速かったかもしれない。
まあいい、次に進もう。