第131話:至難の業
~開発現場~
*さて、次は後期の年表作成に取り掛かろう。*
*まずは時間で分けて…*
あのー、ちょっといい?
*あっ…、どうしました?*
あれ、今忙しい感じ?
*まあそうですね。詳しくは話せませんが。*
*それで、どうしました?*
いや、いつの間にか冷房が切れていたので入れ直そうと思って。
*あ、えっと、その件なんですが…*
ん?
……ああ、なるほど、冷房入れるとそこの紙が吹き飛んでしまうと。
*はい、その通りです。*
*あと30分ほどすれば作業が終わると思うので、しばしお待ち頂ければ。*
うーん、30分か。
まあ仕方がない、取りあえず待ちますかね。暑いけど。
*ご迷惑をお掛けしてすみません。*
…そう言えば、その作業、手伝おうか?
二人でやれば半分の時間で終わるのでは。
*えっと、すみませんが、無理ですね。*
*現状ではお見せできないものが殆どなので。*
あ、なるほど、物語の大事な部分に関わるといったところか。
*そういった感じです。*
*それでは、向こう側で少々お待ち頂ければ。*
了解。
それじゃまた後で。
*ではでは。*
~盤面整理~
うーむ、暑いのだが仕方がない。
ただ待っているのも暇なだけだし、盤面整理に戻るか。
…おっ、この配置は嬉しいじゃないか。汚く見えて実はかなりの良形という。
ここに対角線があるかのように考えれば後は自然に…
~開発現場~
*後期の年表は大分まとまってきたか。終わりが見えてきた感じかな。*
*まだ足りない部分はあるけど、ちょっと補えば何とかなりそうだ。*
*残るは中盤だけど、うーん。*
*正直言うと、この部分って過去に殆ど考えていなかった部分なんだよな。*
*つじつまを合わせながら、物語をより盛り上げていけるような要素を追加していきたい。*
~考える~
*やっぱり、これら一連の出来事だけだと動機が弱すぎるという問題がある。*
*もう少し何かないと現実性が不足してしまうような。*
~考察~
*そう言えば、今まで人物ばかりに集中してきたけど、*
*それぞれの洞窟の最深部で発見される『部品』の細かい設定も必要だな。*
*他にも、「二つの『情報取引』」の件とか、精巧過ぎる大洞窟とか、*
*作るだけ作って一切回収していない伏線がありすぎる。*
*これらを全て上手に一つにまとめ上げるのは至難の業だ。*
*とは言え、その「至難の業」をやってのけねば未来はない。*
*…というか、それ以前に、そんなのよりずっと簡単なこの年表作成を終わらせないとな。*