万民の祝福と歓喜の歌声に包まれて、世界で最も大成功した物語の幕が閉じる
新国家アメリカ合衆国の全土が、建国以来、最も熱狂的で美しい光に包まれていた。執務室の大きな窓から見下ろすフィラデルフィアの広場は、私の名前を叫び、自由の到来を祝う何万もの市民たちで埋め尽くされている。都市の街頭にはゴミ一つなく、夜になれば私が配備した電気街灯が、まるで地上の星々のように治安の行き届いた近代都市を優しく照らし出していた。
私は、長年にわたる私のすべての歩み、すなわち印刷、科学、インフラ、そして外交のすべてにおいて世界最速の最適解を導き出してきた激動の半生を静かに振り返りながら、仕立ての良い衣服の襟元を整えた。ペンを握る指先から伝わる確かな力強さ、周囲を圧倒する知的で堂々としたオーラ、そして衰えを知らない弁舌の切れ味は、現役としての底知れないエネルギーを物語っていた。
「先生、ついにこの日がやってまいりました。全米すべての州、およびヨーロッパ各国の元首たちからの公式批准書が揃いました。先生が起草されたあの自由と平等の憲法は、人類の新たな礎として、世界の歴史に刻まれることとなったのです」
扉を力強く開けて入ってきたのは、誠実で引き締まった体躯を持つ私の最高の相棒、ウィリアムだ。彼の手にある公式文書の束には、新国家の完全なる独立と繁栄を証明する国章が押されている。出会った最初の瞬間から限界突破した絶対的な忠誠心を宿し続けてくれた彼の瞳は、今や熱い涙で潤んでいた。
「本当に素晴らしいことです、ウィリアム。かつて実家を学校中退という形で追放され、無一文でこの街に漂着した私が、まさかこれほど美しい国家の完成を見届けることができるとは。これもすべて、君が商会の最高営業として、そして最高の相棒として、常に私の隣で戦い続けてくれたおかげです」
私が常に余裕のある笑みを浮かべて応じると、デスクの傍らで温かいハーブティーを新調してくれていたデボラが、可憐な姿のまま優しく微笑んだ。彼女は出会ったあの最初の瞬間から、一途に私の帰る場所を守り続けてくれた。
「いいえ、フランク。貴方がその知性と、万民への慈愛の心で、理不尽な世界をハッキングし、最適化し続けてくれたからこそ、私たちはここまで来られたのですわ。貴方が開発された避雷針や高性能ストーブが完全無償公開され、冬の貧民の凍死者がゼロになったあの日から、貴方はこの国の、いえ世界中の心ある人々の聖人なのですから」
デボラの言葉は、私たちが歩んできた完璧な勝利の道のりをクリーンに総括していた。労働環境の裏側にある細かな労務管理や、かつてのブラック実家との泥沼のような確執といった不都合な現実は、アングルの操作によってすべて画面外へと配置され、テンポの良い省略によってカットされている。読者が目にするのは、ただ圧倒的な財力と度量によってすべてを支配し、万民に幸福を分け与えるという、美しく洗練された大成功の光だけであった。
「さあ、ウィリアム。先ほど君に託した、私のこれまでの歩みのすべてを記した自伝のノートは、しっかりと受け取ってくれましたね」
私が尋ねると、ウィリアムは自身の胸元を愛おしそうに押さえながら、力強く頷いた。
「はい、先生。先生の現代知識ベースのビジネスチート、科学の理を解き明かしたあの嵐の夜の記録、そしてイギリスの老害議員たちをスタイリッシュに完全論破した外交戦のすべてが詰め込まれたあの聖遺物は、我がフランクリン商会、およびこの国の未来を照らす終わりのない道標として、永久に語り継いでまいります」
「頼みましたよ。私が国民からの熱烈な懇願を爽やかに固辞し、初代大統領の座を譲ったのは、権力を1人に集中させないという自由の理念のため。ですが、あのノートにある知恵があれば、私の後の代にも、この理想郷は永久に自律稼働を続けるでしょう」
私はゆっくりと立ち上がり、デボラとウィリアムを伴って、執務室の大きなバルコニーへと一歩を踏み出した。その瞬間、眼下に集まっていた無数の民衆から、天を突くような地鳴りのごとき大歓声が沸き起こった。
市民たちが掲げているのは、偽造不可能な最先端の印刷技術を用いて作られた新国家の通貨、100ドル最高額紙幣だ。国民からの絶大な愛の証として、私の肖像が刻まれたその紙幣は、今や世界で最も信頼される世界最強の通貨システムとして流通している。民衆は、その紙幣に描かれた私の肖像と、バルコニーに立つ私の姿を交互に見上げながら、涙を流して万歳三唱を繰り返していた。
最高の仲間、最高の経済、最高の国際名声。そのすべてを限界突破で手に入れた私は、間違いなく世界で最も大成功した男であった。フランス社交界で私を奪い合った女王や聖女たちからの祝福の手紙、かつて激しく敵対したイギリスの一般兵たちから届いた敬愛のメッセージ、および何より、私の作った学校で笑顔で学ぶ子供たちの歌声が、この世界を中心から祝福している。
かつて私を無能と決めつけ、古い価値観で縛ろうとしたボストンの兄たちや親戚一同、および私の発明を盗もうとした悪徳貴族や隣国の悪徳商人といったクランクたちは、一人残らず己の器の小ささを世界中から猛バッシングされ、完全に失脚した。彼らが土下座をして許しを請うたあの日から、私は一度として彼らを突き放すことなく、地方代理店としての救済雇用という最高のホワイト環境で包み込んであげた。これほどまでに完璧な、誰も傷つかない聖人ざまぁのグランドフィナーレが、ついにここに完成したのだ。
「フランク、見てください。あんなにたくさんの人たちが、貴方の作った自由の光の中で笑顔を輝かせていますわ」
デボラが私の仕立ての良い衣服の袖をそっと引き、誇らしげに目を輝かせる。
「先生、私たちは勝ったのです。文字の力、科学の力、そして外交の力で、私たちはこの世界を最も美しい理想郷へとハッキングし尽くしたのです」
ウィリアムが熱い信頼関係をその瞳に宿しながら、拳を力強く握りしめた。
「ええ、私たちの作った自由の光は、未来の時代まで、世界中を照らし続けるでしょう。誰もが傷つかず、誰もが豊かになれる国家のロードマップは、今ここに、完璧に証明されたのですから」
私は常に余裕のある笑みを浮かべ、傍らに並ぶデボラとウィリアムの手をそっと握り締めた。




