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第38話・二つの祝勝会【戦技祭⑪】

『只今より表彰式を行います!......優勝は......伊達チーム!黒見チーム!戦技祭史上初の2チーム同時優勝となります!!』


闘技場に、割れんばかりの拍手と歓声が響き渡る。


『ここで、優勝メダル授与......となる予定でしたが2チーム優勝は想定しておらず3つしか用意していなかったため、授与はありません』


アナウンスの言葉に、会場からドッと笑いが沸き起こる


『それでは最後に、明石生徒会会長より閉会の言葉をいただきます』


闘技場の中央でマイクを手にする明石。


『皆、この二日間、本当にご苦労だった』


自然と場が静まる。


『私が入学してから、これほど熱く、誇れる戦技祭は、なかったと断言できる』


力強い言葉に、拍手が沸き起こる。


『特に決勝の3試合、あれは、戦技祭の歴史の中でも最高峰の戦いだったのではないだろうか』


さらに拍手が重なる。


『最後に、決勝の舞台に立ったこの2チーム、私の無茶ぶりに対応してくれた運営の生徒会の諸君。そして、この闘技場に集まった、すべての参加者に盛大な拍手を!!』


明石が両手を広げると、闘技場を揺らすほどの歓声が天を衝いた。


『これにて、2045年度戦技祭を閉会する!!』


こうして、戦技祭は幕を下ろした。

挨拶を終えた明石に政美が歩み寄る。


「なあ、矢三郎」

「なんだ、政美」

「お前……政治家になった方がいいんじゃないか?」

「政治家か……それも悪くないな」


少し考え、明石は笑った。


「だが、私は――ハンター協会会長を目指しているのだよ」


そう言い残し、明石は歩き去る。

その背を見送りながら、瑠奈が政美の隣に並んだ。


「あの男なら、本当になりそうね」

「……だな」


政美は、視線を闘技場の天井へ向けたまま、静かに息を吐いた。


「そうだ、瑠奈」

「なに?」

________________________________

「「カンパーイ!!」」


政美宅にて行われている祝勝会。

翔馬、政美、巧に加え、真、瑠奈、かぐらも顔を揃えていた。


そして――


「うめぇぇー!!」


環太が、誰よりも勢いよく高級料理を頬張っていた。


「環太、行儀悪いって」

「いや......こんな......料理あったら......」

「食べながらしゃべるんじゃないよ」

「はっはっは!気にするな、翔馬。今日は、無礼講だ」

「す、すみません」


誰の制止も聞かず、環太は食べ続ける。


「しかし、瑠奈よ。落ちてくる弾に当てるとは、正直驚いたぞ」

「そう思わせたなら、私の努力も無駄ではなかったわね」

「元々の技術もあってこそだろ」

「そんなに評価してくれるなんて、嬉しいわね」


二人は戦いを振り返りながら、静かに杯を交わす。


「……あれ?」


真が、翔馬の両手に目を留めた。


「翔馬くん、そんなリストバンドしてたっけ?」

「巧さんからもらってさ、これ着けて生活しなって」

「なるほどね、重りってこと」

「うん。2キロなんだけど今の俺には結構キツイよ」

「いいトレーニングだね」

「今も箸を持つ手が震えて......普通の生活に支障出るよ、これ」


と苦笑いの翔馬。


「それは慣れるしかないね」

「慣れた頃には巧さんがニヤニヤしながら重いの持ってくると思うんだけどね」

「確かに......無限地獄の始まりだね」

「怖いこと言わないでよ」


和やかな笑い声、豪華な食事。

親友との語らい。

翔馬にとって、これまでの人生で最も輝かしい夜だった。


――だが。


この時、翔馬たちはまだ知らなかった。


この穏やかな祝祭のすぐ隣で、新たな災厄が、静かに目を覚ましていることを。

この度は読んでいただきありがとうございます。

この作品は、構成、文章を先に考え細かい描写等に関してはAIにて修正しています。

よろしければ感想、評価など書いていただければ今後の参考にさせていただきたいと思います。

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