表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

31/41

第31話・迷路とバトル【戦技祭④】

山林から続々と生徒たちが生還し、体育館の熱気はさらにその密度を増していく。


「会長、残り5チームほどです」

「うむ、ありがとう」


体育館の壇上に特別本部を設営した生徒会。

生徒会長の明石は腕を組み、1回戦の行方を静かに見守っていた。


「会長、2回戦の準備完了しました」

「ありがとう......やはり、1着は、政美のところだったな」

「はい、一番近い門裏に隠した物を、きちんと持って来ました」

「さすがは、政美だな。私の性格を、よく理解している」

「意地悪なところまで、ですよね」

「おい、それは私が意地悪だと言いたいのか?」

「事実じゃないですか」


生徒会メンバーの間に、和やかな笑いが広がる。


「会長、32チーム、ゴールしました」

「わかった。まだ山中で探索しているチームに、終了のアナウンスを」

「はい」


明石は一歩前へ出て、マイクを手に取った。


「1回戦突破の諸君。おめでとう。これより、二回戦の内容を説明する。スクリーンを見てくれ」


背後のスクリーンに映された文字は――【迷路】


「2回戦は【大迷路バトルロイヤル】だぁぁ!!」


体育館が一気にざわめき立つ。


「なにすんだよ、今度は......」

「また変なの考えやがったな......」


明石は、構わず続ける。


「2回戦は、32チームを4チームごとの8グループに分け、そのグループ内で戦ってもらう。各グループ最後まで残った1チームが2回戦突破だ。分け方は、1回戦で手に入れたボールに1から8までの数字が書かれている。その数字がグループとなる」


スクリーンに長方形の迷路が表示される。


「この迷路の四隅に各チームを配置する。迷路内には宝箱が置いてあり、その中には武器が隠されている。途中で敵チームと遭遇した場合は、その場で戦ってもらう。それでは、ルールを説明する」


1.打撃系武器による攻撃は、剣道と同様に「面・胴・小手」のいずれかで一本取られたら退場

2.射撃系武器による攻撃は、「頭・胸・腹」に被弾で退場

3.武器未所持(体術)の場合は、柔道と同様に投げ技で一本取られたら退場

4.三人退場したら敗北。

5.勝利チームの退場者は、二回戦中は再出場不可

6.勝利チームは、敗北チームの武器を回収可能

7.最後まで残った1チームが二回戦突破


「開始は30分後。グループ1から順に始める。以上、一時解散!」


明石の宣言と共に、会場は一気に喧騒に包まれた。

翔馬は、自分の手のひらにあるボールの数字を見つめる。


「俺たちは......グループ3みたいですね」

「3番目か」


政美は腕を組みながら答え、巧は顎に手を当てながら翔馬を見る。


「翔馬くん、体術は?」

「......それ聞いちゃいますか?」

「......なるほど......これは、拳銃でもいいから早く入手したいところだね」

「......はい、すみません」


弱々しく答える翔馬に、政美はフッと口角を上げた。


「案ずるな。銃を取れなかった時は、その時考えればいい。それより......我々の相手はどのチームだ?」


その時だった。


「伊達、俺たちもグループ3みたいだ」


声をかけてきたのは鳥飼だった

その後ろにいる環太。


「環太」

「よう、翔馬」


環太が軽く手を上げる。


「翔馬、悪いな。俺たちは絶対に負けられないんだ。親友だからって、今回ばかりは容赦しねぇからな」


真剣な表情の環太に、翔馬は即座に返した。


「理由って、ハニリプのTシャツじゃん」

「じゃんって、なんだ。それ以上に大事な理由なんかないだろ!?」

「その通りだ、犬童!」


鳥飼も当然のように頷き、政美に指差した。


「伊達、お前に何をしてでも勝つ!!」

「ほう......それは宣戦布告と受け取っていいな?」

「あぁ、もちろんだ」


政美が不敵に、そして冷徹に言い放つ。


「ふっふっふ......面白い。受けて立とうじゃないか」


バチバチと視線がぶつかり合い、周囲の温度が上がるような錯覚。

だが、その熱気の中、翔馬だけは遠くを見つめていた。


(……ああ、早く終わって帰りたい。というか、武器手に入んなかったらどうしよう……)


闘志に燃える周囲と、胃の痛みを感じる翔馬。

大迷路の幕が、まもなく上がろうとしていた。

この度は読んでいただきありがとうございます。

この作品は、構成、文章を先に考え細かい描写等に関してはAIにて修正しています。

よろしければ感想、評価など書いていただければ今後の参考にさせていただきたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ