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第24話・これってやっぱりゲームじゃないのか??【定期交流戦⑧】

スタートから約2時間半。

溜まった乳酸で鉛のように重くなった脚を叩きながら、翔馬と冬矢は、チェックポイント③に到着。


「......ホントにここ?」

「......そのはずだけど」


二人の目の前に立つのは、窓一つない無機質なコンクリートの建物。

近距離武器組が使っていた施設と、外観はほとんど変わらない。

中へ入ると、やはり内部にはガラス張りの個室がいくつも並んでいた。

そして、先行している生徒たちはヘッドホン一体型のゴーグルを装着し、銃を構え、奇妙な動きを見せている。

さらに、近距離組の試験と同じく、1体の機械魔獣が生徒を襲っていた。


「......これはどういうこと?」


思わず漏れた翔馬の声は、近距離武器のチェックポイント③での真と全く同じ反応だった。

二人は近くにいた担当の女性教師に声をかける。


「この建物に入ってこの光景に驚いたかと思いますが、まず、生徒たちが着けているのは最新型のⅤRゴーグルです。装着すると、実際のゲート内部を再現した映像が表示されます」

「......Ⅴ、ⅤR!?」


思わず声が裏返る翔馬。


「あ、す、すみません」

(やば......VRって聞いた瞬間、テンションが......)


教師は気にする様子もなく、淡々と説明を続ける。


「映像内には森が広がっています。その中で、魔獣が草むらや木々の陰から出現します。どこから現れるかは分かりません。草の揺れ、音、気配――それらを頼りに予測し、迎撃してください。合格基準は10体の魔獣を合計5分で倒すことです」

「合計、というのはどういうことですか?」

「魔獣が姿を現してから、撃破するまでの時間の合算です。1体30秒以内で倒せば、計算上は合格ですね」

「なるほど......」

「ただし、全てが映像ではありません。そこに――」

「あぁ、あれですね」


翔馬は、ガラス越しに見える機械魔獣へ視線を向けた。


「はい。1体だけ機械魔獣がいることで実際に身体に衝撃を受けるという危険があります。ですので緊張感をもってできます」

「......確かに」

「あと質問はありますか?」

「いえ、ありません」

「では、がんばってください」


教師が離れると、翔馬は冬矢を見る。


「冬矢」

「どうしたの?」

「先に行っていいかな?」

「えっ? あ、うん。いいけど......」

「ありがとう」


翔馬は、空いた個室へと足早に向かった。

ゴーグルを装着した瞬間、視界が切り替わる。

目の前に広がるのは、深い森。

風に揺れる枝、湿った地面、遠くで鳴く獣の声――妙にリアルだ。


(ヤバ......テンション上がる......抑えろ、集中だ)


『開始まで5秒前,4,3,2,1、開始』


開始の合図があっても、森は静まり返ったままだ。

だが、翔馬の意識は既に極限まで研ぎ澄まされていた。


――カサッ。


わずかな音。

翔馬の銃口は、思考を介さず反射で動いた。

魔獣が姿を現した瞬間――


バンッ。


眉間を正確に撃ち抜き1体目撃破。

その秒数、1.05。

間を置かず、別方向から二体目。

翔馬は、その魔獣にも反応し引き金を引く。

そして――


『終了......結果10.48秒。合格』


アナウンスが響いた瞬間、それまで自分の試験に集中していた周囲の生徒たちの手が止まった。


「......は? 今、なんて言った?」

「10秒......?1体につき1秒で終わらせたのか?」


しかし、当の本人は周囲など気にも留めず、ゴーグルを外す。


(ヤバイ。これ、完全に神ゲーじゃん)


源野と同じような感想を抱きながら、翔馬は冬矢の方を向いた。


「翔馬くん、すごいよ」

「本職なもので」

「本職??」

「いや、こっちの話」

(ゲーマーって意味なんだけど)

「ほら、次冬矢の番だよ」

「う、うん」


冬矢が部屋に入り試験が開始する。

彼もまた、スナイパーとしての天賦の才を見せつけた。

結果は――


『終了......結果11.67秒。合格』


再び、どよめきが広がった。


「やっぱり、冬矢もすごいね」

「そんなことないよ」


二人が談笑していると、先程の担当教師が、顔を引きつらせて歩み寄ってきた。


「あなたたち、何年生?」

「....一年生です」

「……そう」


一瞬、教師は言葉を失った。


「今のところ、ここの最高タイムは1分16秒なのよ」

「えっ!?」

「あなたたち二人レベルが違いすぎるわ」

「ど、どうも」

「正直、将来が恐ろしいわね......さぁ、次のチェックポイントに行きなさい」

「「はい、ありがとうございます」」


二人は軽く頭を下げ、唖然とする周囲の視線を背中に受けながら、施設を飛び出した。

この時の二人はまだ知らない。

【ヤバい一年生スナイパーコンビ】がいるっていう噂が流れ始めていることを........。

この度は読んでいただきありがとうございます。

この作品は、構成、文章を先に考え細かい描写等に関してはAIにて修正しています。

よろしければ感想、評価など書いていただければ今後の参考にさせていただきたいと思います。

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