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第16話・東京遠征と新たな出会い!

八月も半ばに差し掛かり、夏休みも終わりが見えてきた頃。

翔馬は、東京へ向かう新幹線に乗っていた。


翔馬と、三人席を向かい合わせにして一緒に乗っているのは、真、真央、絢、そして真の父、尊。

なぜこのメンバーが東京へ向かっているかというとHoney☆Rippleの東京公演に行くためである。

本来なら環太もいるはずだが、彼は先に現地入りしていた。


「なんか...環太くん。いいホテルに...泊まってるらしいじゃん」


絢がポテチをつまみながら言う。


「バイト代入ったからね........」


遠い目をしながら言う翔馬。

環太は、間欠泉のバイト代で、東京でも最高グレードのホテルに泊まるという高校生離れした贅沢をしていた。


「どんなバイトだったんだろう?」

「ははっ........聞かない方がいいよ」

「えー、気になるー」


翔馬と真は苦笑いするしかなかった。


「それにしても........」


絢は、尊をちらりと見る。


「真くんのお父さんが来るなんて思わなかったな」

「いやぁ、乃木に『聞いてください』ってCD渡されて聞いたらハマっちゃってさ」


尊は渋い顔をクシャッと崩し、少し照れたように笑う。

翔馬が真の方を向いて話す。


「尊さんがこんなに好きなのに、真くんは課外学習の時乃木さんのこと知らなかったんだね」

「うん、全然興味なかったからね」


そう言いながらも、今ではグッズを買うぐらいまでになった。


「しかし、私が付いてきてよかったのか?」

「いいんだよ。環太くんはチケット持ってて、余ってるから」


翔馬たち五人は以前、しおりを含めたチャットグループを作っていた。

グループ名は、もちろん【二組三班】。

そのグループにしおりから『最終日のチケット五枚用意したよ』と連絡が入った。

ただ、環太は既にチケットを持っていたため、尊が来ることになったのだ。


「いやぁ、ハニリプのライブ初めて行くから、年甲斐もなく昨日の夜寝られなかったよ」


尊は、いつもの豪快な笑いではなく、照れの混じった笑い方をした。


「尊のお父さん、カワイイ」

「ちょっと市ノ瀬さん。人の親にカワイイはないでしょ」

「えー、だってカワイイんだから仕方ないよ!」


和やかなムードの中、一行は東京へと向かう。

________________________________

「こっち、こっち」


手を振る環太。

その恰好は宮城公演と同じくライブTシャツを着てマフラータオルを巻いていた。


「環太、相変わらずだな」

「当たり前だろ」

「やぁ、環太くん」

「お久しぶりです、尊さん........じゃあ、関係者窓口あっちみたいなんで行きましょう!」


東京公演の会場は東京ドーム。

五万人集まるこの会場は、もう人、人、人で溢れ返っている。


そんな中、一行を周囲の観客がチラチラと見る。

その視線の先は、やはり尊だ。


Sランクハンターともなれば芸能人並みの知名度がある。

アイドルライブにSランクハンターが紛れていれば目立たないわけがない。


「みんな、ごめんな。視線、気になるだろ」

「いえ、将来Sランク目指すなら、こういうのに慣れないと」

「え!?翔馬くん、Sランク目指してんの!?」


絢の声が一段階跳ね上がる。


「ちょ、声でかいって!」

「「ははは........」」


笑いながら窓口へ向かうと――


「あれ?諏訪さんじゃないですか」

「ん?城崎しろさきか?」

「はい、ご無沙汰ですね」


尊に声をかけてきた城崎しろさきと呼ばれた男は、金髪にピアス、どこかチャラそうな印象を受ける。

だが、その立ち姿には、ただ者ではない妙な重みがあった。


「誰?」


翔馬が真の耳元で小声で聞く。


「僕も分からない」

「お前、東鳳の教師になったんじゃなかったか?」

「そうなんですよ。今日はうちの生徒が来るってんで保護者代わりに付き添いを」

「付き添いってそんなことまで教師ってやるのか?」

「いやぁ、何と言いますか、乃木ちゃんにチケット取ってもらったので付き添わないと。義理は果たす主義なんで」

「はぁ、大変だなぁ」

「先生ー!」


遠くから五人の男女が手を振っている。


「あっ、すみません。呼ばれてるので失礼します」

「あぁ、またな」


城崎は、手を振り返しながら駆けていった。


「父さん、あの人は?」

「あぁ、城崎しろさきこう。四、五年ぐらい前まで一緒に戦ってたAランクハンターさ」

「へぇー」

「三年前、重傷を負って引退して........東鳳学園の教師になったと。昔からチャラい恰好をしていたが、教師になったのに拍車をかけたようにチャラい恰好になってたな」

「あんな人が教師で大丈夫なのかな?」

「まぁ、見た目はあれだが、義理は固いし下の面倒見もいい。じゃなきゃあそこまでやらんだろ........やりすぎだとは思うが........」

「そうなんだね」


元Aランクハンターである東鳳学園の教師との出会い。

それが、夏休み明けの波乱に繋がるなど、この時の翔馬たちは知る由もなく。

ただ、Honey☆Rippleのライブを楽しむ翔馬たちだった。

この度は読んでいただきありがとうございます。

この作品は、構成、文章を先に考え細かい描写等に関してはAIにて修正しています。

よろしければ感想、評価など書いていただければ今後の参考にさせていただきたいと思います。

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