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第15話・間欠泉の龍

その龍は、体躯は巨大。

色は雪のように白く、それでいて金属光沢のような白銀の輝きを放っている。

四肢を持ち、細長い身体はしなりながら、宙を優雅に泳ぎ鱗一枚一枚が宝石のように光を反射する。

長く流れるたてがみは風と共に揺れ、まるで光の粒子のように散っていた。

そして、その瞳は深い蒼。

視線を向けられただけで、心の奥まで見透かされるような神々しさがあった。


白銀の龍は空中で身体をうねらせ、尊に視線を向けた。


「久しいな、小僧」

「もう小僧はやめてくれよ、雲竜うんりゅう。今日は息子連れてきたんだから」

「ほう、お前も子供を連れてくる歳になったのか。人間はすぐ老いるのう」


雲竜と呼ばれた龍と、友人のように気軽に話す尊。

あまりに自然なやり取りに、真が口をぱくぱくとさせた。


「と、父さん、何で魔獣とそんなに気楽に話せるの?っていうか魔獣がしゃべってる?」

「おいおい、魔獣って言うんじゃない。こいつは雲竜。この地を守る龍神様で魔獣ではなく神獣だ」

「「神獣!?」」


三人の声がきれいに重なった。

尊は息を整えると、低く告げる。


「いいか、これから話すことは国家機密だから誰にも言うんじゃないぞ」

「えっ?」

「喋ったら........消されるかもな……ハッハッハ...」


豪快に笑った後、尊は表情が引き締まった。


「雲竜は、この地を守り地熱や水脈を司る土地神様だ。全国にも土地神様がいて獣の姿をして国ではそういう土地神様を神獣と呼ぶことにした。そして、神獣を国家機密にしたのはある理由がある」

「理由?」

「Sランクハンターになるための隠された条件に【神獣の血】を取り入れ適合することがある」

「「........えぇぇぇ!?」」


再び三人の声がきれいに重なった。


「だから、俺もこの二人もこの【雲竜の血】を身体に取り込み適合している」

「適合するとどうなるの?」


真が震える声で言う。


「身体能力が爆発的に上がる。だが、技術は上がらんぞ。そこは本人の鍛錬次第」

「マジかよ......」


環太は唖然としている。

尊は続ける。


「ただ、全員が適合するわけではない」

「そうなったら別な血を入れることできるんですか?」

「今のところそういう例はないな。適合しなかったら全身を焼かれるような苦痛の末、死にはしないが意識を失うそうだ........それが二度とやりたいとは思わないほどの苦痛らしい。国家機密にしたのは神獣の血を求めハンターが神獣に群がるのを防ぐのと神獣がいるところが危険度が高いところだから無駄な死を出さないためなんだ」


翔馬が恐る恐る問う。


「国家機密なのに俺たちをここに連れてきたのは僕たちがに神獣の血を入れるためですか?」

「いや、今日は違うよ。条件はまずAランクになること。その後実績を積みSランクハンターに付いてミッションを行いSランクハンターに認められた時にそのSランクハンターと同じ神獣から血をもらうということになっている。だから今日連れてきたのは神獣の血を入れるための覚悟と、プロの力を付けといて欲しいってところだ」

「なるほど........」


その時、雲竜が尊を静かに呼んだ。


「おい、小僧」

「あっ、スマン。ほったらかしにしてしまった」

「構わぬよ........毎回、礼を言う」

「何を言ってる。それが俺たちの契約じゃないか」

「そうであったな........さて、わしはまた眠るとしよう。また頼むぞ、小僧」

「あぁ」


雲竜は、水と蒸気の光の粒子となり、間欠泉の中へ、静かに沈んでいった。


「契約ってなんですか?」


翔馬は近くに立つ神堂に尋ねる。


「神獣の血が適合した人は適合者とも言われる。そして、適合者はその神獣から力をもらう代わりに神獣との願いをかなえる。それが契約なんだよ。雲竜の場合はこの間欠泉周りに生息した魔獣を駆除するってことさ」

「な、なるほど........でも、雲竜が魔獣を倒すことできるんじゃないんですか?」

「出来るさ。でも、この鬼首って土地が火山性の地形で地熱活動が活発なんだよ。それを抑えるために雲竜は基本眠ってそれを抑えているんだ。ただ、この周りに雲竜の力が溢れてるみたいでそれで、魔獣がここに集まっちゃうんだろうな」


翔馬は納得の表情を浮かべた。


「よし、終わったな。帰るぞ」


尊が背伸びをし、ゲートへと戻る道に向かっていく。


「なんか、すごいこと聞いちゃったな」

「あぁ........真くんも今日初めて?」

「うん、完全に初耳だよ」


真ですら目を丸くしていた。

この日、翔馬たち三人は、ハンターの頂点に隠された秘密を知った。

この日の出来事は三人にとって、人生を変える始まりとなった。


ちなみに今回の魔獣の評価額は二億六千万円となり、翔馬たち三人に、は二千六百万円を一人ずつ受け取ったが後日、全部使おうとしていた環太は、税金取られるから気を付けなよと真から言われ落胆したのはまた別の話........。

この度は読んでいただきありがとうございます。

この作品は、構成、文章を先に考え細かい描写等に関してはAIにて修正しています。

よろしければ感想、評価など書いていただければ今後の参考にさせていただきたいと思います。

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