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すっとぼけ覇王のVRMMO蹂躙記  作者: 愛良夜
マクベル王国内戦編

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第一次ライネル・フェンデル戦争Ⅲ

「ん?あっ、死体が」


プレイヤー達を死体にしたはずだが、NPC達とは違って、ポリゴン体にバラバラになってそのまま消滅した。


「こうやって最寄りの教会でキャラクターが再構築されるのか....なるほど、参考になるな」


死んだ魔法使い達が第五重装飛行師団の射撃から身を守るために作り上げていた壁もぼろぼろと崩れいていく。


「教会...なるほどね、あっ、そうか、あれをこうして....」


プレイヤーの肉体が死んでもデータポリゴンとして最寄りの教会等で蘇生される事を見て、クロウも今後設立予定のドール戦闘部隊の蘇生方法についていい案が思いついた。


「小宵、身元確認できるか?」

「旦那様、あの馬車のキャビンの屋根の破壊を」

「ほいよ」


少し離れた場所にあった豪華絢爛なキャビンの屋根を破壊し、大空の元へ明らかにする。


「ゴエティアシステムで読み取り中....魔素照会システムで照会中...む?その人物はフェンデル伯爵の副官のようですね」

「なに、つまり伯爵はまだフェンデル領にいるのか」

「そのようです」

「ちっ、【フラウロス】と【アイム】をフェンデル領に向かわせてくれ。焦土作戦を行う。避難時間は3時間だ。3時間の猶予を与えたのち、全て焼き払え」

「了解いたしました」

「俺は荷馬車の護衛しながら戻る。小宵、旧フェナード領とファイーム領に臨時統治官を送っておいてくれ。人選はお前に一任する」

「承知いたしました」

「クララの様子は?」

「領内の仕事に忙殺されていますね、これに関してはクロエ様の方が得意なようです」

「まあこれも慣れだろ、暇な時に少し手伝ってやれ」

「承知いたしました」


午後になり、クロウの頭上を【オリアス】飛行部隊が警告しにフェンデル領へ飛んでいくのを見届けながら、ライネル領に到着した荷馬車の中身を容赦なく自動仕分けマジックコンテナに全て放り込んで、小宵は引き続きフェナードとファイーム領の臨時統治官についての作業に戻る。クロウはというと、魔力人形の研究チームに再びデータを送り、彼らに試しに自分が作り上げた思考AIモデルを早速使用してみてくれと言っておいた。


3時間後、大型戦略爆撃飛行部隊の【フラウロス】と【アイム】がライネル領から出立する。巨大な高高度戦略爆撃機が約300機、クロウが作り上げた特殊粘着焼夷弾と広範囲爆裂魔法陣を刻まれた魔法石を数十トン抱えたその大きな飛行機群がライネル領から数十分の飛行をした後、フェンデル領で産卵をするように爆弾を投下し始める。ライネル領の執務室にいるクロウですら聞こえるような巨大な爆発音が聞こえてきた。


「おー」


フラウロスとアイムの爆撃は20分程続いた。クロウも窓からかすかに聞こえる爆撃音を聞き終え、飛行部隊が帰ってくると同時に、爆撃後のフェンデル領を見に行くことにした。


「ははは!更地だ」


教会を含めたフェンデル領は城壁もなにもかも残っておらず、フェンデル領跡地と言うのも難しい程瓦礫と砂と灰しかそこには残っていなかった。フェンデル領の中心だろうか、少し高く積まれていた瓦礫があったので、[風魔法]で乱雑に吹き飛ばしてみると、見た事のない魔法陣が地面に刻まれていた。今でも機能しているようで、青々と薄い光を放ち続けている。


「これって、もしかして....」


吹き飛ばした瓦礫の中に黒く焦げた鐘もあったので、これってもしかしていわゆる【蘇生】ポイントじゃないかと思い、クロウは近づいてまじまじと見てみる事にした。試しに手で魔法陣に触れてみようと思ったが、バチっという音と共に拒絶された。なんだかむかつくので[魔力支配]を全力で使用して無理矢理魔法陣の解析を始める。悪魔の力を使うのは少々めんどくさい事になりそうだったので、龍種の力を行使して無理矢理解析を進める。


【禁術[霊魂招来][人体錬成]のスキルを手に入れました。罪が2増えました】


「あっ、やべ」


(カルマ)のシステムはこのゲームにも存在し、死霊魔法や闇魔法の威力が上がる代わりに聖神由来のバフが受けられなくなったり、酷いと街に入れなくなったりするので、クロウがとりあえず魔法陣を放置して急いでライネル領へ戻った。


「えと、羊を、羊を一匹」

「む、旦那様....裏にどうぞ」


ライネル領の自分の屋敷の庭に降り立つと同時に、小宵がタオルを持って現れる。だが、彼女は自分を見た瞬間、眉間に皺を寄せた。どうやら彼女のスキルでクロウが罪を持っている事を知ってしまったようだ。


「小宵聞いてくれ、これには深い訳が」

「いえ、由来は全て見えるので、お気遣いなく、とりあえず【スケープゴート】するために、裏庭の羊を一匹連れていきましょう」

「助かる~」


屋敷の裏で飼育していた子羊を容赦なく一匹捕まえ、そのまま2人でライネル領東部へ向かう。魔獣の森とライネル領の間の平原に降り立つと、小宵に言われるがまま贖罪の言葉を並べ、罪を子羊に押し付けてそれを平原に放つ。


【罪が2減りました】


「もう大丈夫そうです」

「良かった」

「しかし旦那様、まさかイリアス教会の禁術を獲得してくるとは」

「そうなの?」

「ええ、教会を破壊した挙句に、彼らが太古の昔から秘匿してきた異世界人の蘇生についての秘密を暴いてきたようですね」

「そこまで分かるんだ」

「私の悪魔技能では【裁く】というより【誤魔化す】という方法が採用されました。根本が悪魔なだけに聖神の秘密の暴くのはむしろ悪魔的に好ましいようですね」

「そ、そうなんだ」

「まあそんな話はさておき、こちらフェナード・ファイームの統治官達です」

「見る見る、第三復興師団と第四復興師団か...良いと思う、すぐ行けそう?」

「はい、既に出立の準備は整っております」

「おっけ、じゃあすぐ行かせて、そうだな、なるべく彼らにはライネル領に移住してもらえるようにしてみて、もう少し領民増やせないか考えてるから」

「承知いたしました」


小宵は再び一瞬で姿を消す。恐らく復興師団の元へ行ったのだろう。クロウは残りは小宵に任せて、引き続き魔力人形の研究に没頭した。


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