第4話目
左前脚に制限された野良犬Cは、器用に左前脚を庇いながらも戦闘を継続、噛みつきに体当り等を使用してこちらを攻め立てる、それを小剣で打ち反らしや武器防御、後ろ飛び等を使い捌きつつ何とか距離を離し魔法術の有効射程まで下がる。
左手でステータスウインドウを呼び出し〔魔法術書〕からテキトウにスペルを選択すると炎熱属性のとも無属性のとも違う文言の詠唱をし始め暗めの青色の魔力の立方体が左手の初心の魔導球から形成されそこから氷塊が片前足引き摺り追いかけてくる野良犬Cへ弩で発射された太矢のような速度で飛んでいく。
〔魔法術書〕(赤魔法術)⇒氷属性⇒〔魔氷Ⅰ〕
飛んでいった魔氷はまっすぐ野良犬Cへ向かい着弾し野良犬はその衝撃で少し跳び跳ね着弾部位が少し凍りついていた。
そして野良犬は、再び立ち上がることなく真っ赤なドットの塊に代わり電子の海へ消えていったが魔炎でダメージを与えたもう一体の野良犬Bがその崩壊エフェクトを潜り抜け此方に襲いかかって来る、そしてタイミング的に回避と迎撃と間に合わず左前腕を噛みつかれる。
初撃に12ダメージそれから毎秒1~3の継続ダメージが入り何とか振りほどこうとするも野良犬Bの体格がそこそこ大きめなので振りほどけづ逆に此方が上下左右にに揺らされる。
距離の問題で小剣ダメージか下振れしていまいダメージが低くなかなか倒せ無いので自爆覚悟で〔魔法術書〕から〔魔力Ⅰ〕呪文を思考操作で選択し噛みついている野良犬をターゲッティングして至近距離で放つ。
〔魔法術書〕(赤魔法術)⇒無属性⇒〔魔力Ⅰ〕
野良犬の目の前で形成されてクリアブルー色の魔力の立方体は詠唱後一筋の閃光に変換されその閃光は野良犬の左目から背骨を抉るように閃光が抜けてそのダメージで噛みついてを外れたが代償で左前腕骨複雑骨折と自分の魔法術で左前腕一部消失。
残りLp5分の1残りMp4分の3残りTp5分の4かなり体力的に危機的状況だ。
そして左手で装備している事はずの初心者の魔導球がステータスウィンドウ上でブラックアウトしており装備から外れているのと変わらない状態になっている。
つまり初心者の魔導球分のステータス補正が未装備時と変わらない状態になってしまった。
現状部位破損の状態異常は治せそうに無いのでそのまま戦闘は継続、野良犬の最後の1体は背骨周辺を抉るようなダメージを受けたにも関わらずまだ此方に襲いかかってくる。
しかし野良犬Bの残りLpが少ないからか動きに切れがなく速度が遅くどうにか回避が出来てる。
時折野良犬の攻撃に合わせて小剣をその座標に置くよう攻撃を当て続けているうちに野良犬BのLpを何とか削りきり野良犬Bをドットの海へ返送?させた。
するとピコンッという音が頭の中で響きシステムウインドウが自分の勝利を祝う。
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野良犬×2
exp40 野良犬の皮×2、野良犬の牙×1
種族LevelUp!JobLevelUp!
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名前タイクーン
性別 男性
種族【人間種】[Level-2]
戦闘職【見習い赤魔法師】[Level-2]
生産職【見習い魔導工】[Level-1]
┣
LP110/ MP170/ TP120/
アビィリティー
<筋力43>C|<耐久42>D|
<敏捷42>D|<器用43>C|
<魔力44>B|<精神44>B|
<神秘60>C|
┣
ジョブスキル
┗見習い赤魔法師
【赤魔法Ⅰ】6/1000【連続魔法Ⅰ】5/1000【片手武器Ⅰ】15/1000【魔導具Ⅰ】10/1000
┗見習い魔導工
【魔導具作成Ⅰ】0/1000【金属加工】/01000
特殊スキル【竜の炉心Ⅰ】5/1000
汎用スキル【詠唱短縮Ⅰ】10/1000【魔力操作Ⅰ】10/1000【梟の眼】5/1000
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レベルが上がると全身の傷が癒え、魔力も気力も回復したようだ。
タイクーン「野良犬残り7体かーもう少し戦闘を見直さないとソロでは難しいな」
タイクーン「となるとさっきみたいに詠唱ミスが無いように現在使用可能な魔法術の確認が必要だな」
周囲の魔物に注意を払いつつ一城壁まで戻りメニューの〔魔法術書〕を確認する。
┏━━━━━━━━━〔魔法術書〕━━━━━━━━━━┓
取得属性▲
〔炎熱属性〕〔魔炎Ⅰ〕<初期収得>〔魔熱Ⅰ〕<熟練度50から使用可>
〔水氷属性〕〔魔氷Ⅰ〕<初期収得>〔魔水Ⅰ〕<熟練度60から使用可>
〔風樹属性〕〔魔風Ⅰ〕<熟練度30から使用可>〔魔樹Ⅰ〕<熟練度70から使用可>
〔地晶属性〕〔魔岩Ⅰ〕<熟練度40から使用可>〔魔結晶Ⅰ〕<熟練度80から使用可>
〔雷金属性〕〔魔雷Ⅰ〕<初期収得>〔魔金属Ⅰ〕<熟練度90から使用可>
〔聖光属性〕〔魔光Ⅰ〕<熟練度100から使用可>
〔闇血属性〕〔魔闇Ⅰ〕<熟練度100から使用可>
〔無属性〕〔無魔Ⅰ〕<初期収得>
取得形態変化▼
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一先ず感想としては魔法術は収得しただけでは使用が出来ないというどころか?けど表記には魔力誘導弾の文字が表示されていないことも疑問をもったが恐らく取得形態の所に記載されているだろとあたりをつけて残り7体の野良犬を探す。
なるべく3体未満のグループの野良犬を探すも大体が3体以上6体以下でいても自分以外の他の来訪者に近かったりして手が出ず代わりに一角兎か銃弾鳩が単体又は2体で襲いかかってくる。
それを剣撃又は魔法術で倒しているうちに熟練度が30を越えて魔風が使用可能に、ジョブレベルも2つ上がりLevel4に、そして魔風には地対空性能があるのか銃弾鳩に対してはダメージが他の魔法術と比べると1.5倍位多めに通っている気がする。
それから逆ダメージが下がっているのは一角兎たいして〔魔氷Ⅰ〕を使用した時にダメージが0.75倍位まで下がったような気がする。
初期街周辺でも種族毎に弱点や耐性が細かく設定されているのだろうと結論付けレベルが2つも上がったので時間を確認すると既に夕飯時の時間になっていた。
そんな焦っても良いことが無いのでので街の中に戻り正規のログアウト方法である宿屋へ向かい宿代を支払い借りた部屋のベッドに横たわりログアウト操作をしてゲームから出た。