第3話目
冒険者ギルドを出てピン1方向に進むこと10分程で魔術師ギルドに到着、道中様々な道を右往左往する羽目になりようやく魔導師ギルドにたどり着いた気分になった、良くあるナビアプリのようにルート案内するのではなくあくまでも目標位置の方向が分かる程度の機能なので気が付けば通り過ぎたり行き止まりの道だったと街の中で使用するには少し不便なシステムだった。
それでも何とか着いた魔導師ギルドの中は冒険者ギルドのように飲食が出来るようには出来ておらず例えるなら図書館や大型の書店と例えるのが適切だろうか?
大量の本やファイルが仕舞われた本棚が並ばりその奥のカウンター内で座る職員は誰も少し気だるげな感じの女性ばかりだ。
この感じだとどの受付嬢に頼んでもそう変わらないと思い適当に三択のうち右の銀髪の森人の受付嬢のカウンターへ進み登録を済ませる。
その時に冒険者登録をしているならその時渡された金属板を持っているなら出すよに言われたので出すと引ったくられるように取られその金属板を冒険者ギルドと同じような魔導具に差し込み魔導具を操作し始める。
約1分程操作すると今度は投げるように渡され金属板をこちらに返しカウンター奥にある羊皮紙の巻物1つ取り出しカウンターに置かれ開いて読むよう、促される
銀髪森人「登録は完了した、それは入会特典の初級魔法術、それはここで使用する事、使用済みはカウンターに置いといて、いらないならそのまま置いてって」
折角手札が増えるなら貰っておきたいのでその羊皮紙の巻物を手に取り封を切り羊皮紙の巻物を開く。
するとチュートリアルのと同じようにシステム音が鳴りウィンドウが強制的に開き修得したスペルが表示される。
無属性スペル〔魔力追尾弾Ⅰ〕修得と表示され5秒程でウィンドウは消える。
そして手元に残ったのはインクが微かに何かにが描いてあったのだろうと思われる〔魔力追尾弾Ⅰ〕の羊皮紙の巻物、それは職員に言われた通りにカウンターの上に置いて返すと職員カウンター下から麻紐で簡単に縛りカウンター下に仕舞う。
自分はその行程を見て返却出来た事を確認してから魔導師ギルドを出て次の登録予定の魔導工ギルドへ歩みを進める。
魔導工ギルドへの道中はピン機能にも慣れて来たのですんなりと付き登録の方もも魔導師ギルドでのやり取りがあるので事前に出しておき直ぐに提出出来るようにしたので登録もスムーズに登録ご完了した。
登録が一通りにすむとチュートリアルクエスト[ギルドへの登録]が進み所持金が増えた合計で3000Gになったの所で視界内のUiにEと表示させ視界が少し暗く明滅する。
そして気付くそういうことが入港してから一口も何も食べてないということにギルド探しに夢中に成りすぎたことに反省し一先ず魔導具ギルドからでて道中に見かけた適当な屋台に向かい満腹度を出来るだけ満たす。
ゲーム内での腹を満たした所でMMORPGの醍醐味パーティーでの戦闘を体験したく一先ず冒険者ギルドへ戻る、道中楽しそうに会話しているパーティー編成済みの集団を少し羨ましげに視線を送りつつ歩いているうちに冒険者ギルドに着く、掲示板付近ならいるかなと見てもクエストを選んでいる来訪者はチラホラ見るもパーティー募集の声掛けをしている来訪者は皆無だった。
少し不思議に思いつつも手頃なクエストを探す。
タイクーン「吸血蝙蝠の討伐、一角兎の討伐or捕獲、野良犬の討伐、銃弾鳩の討伐かー」
その他この街の近隣に生息するモンスターと討伐や特定のアイテムの納品等が依頼掲示板に掲載されていた。
一先ずテキトーに動きが分かりやすそうな野良犬の討伐を選択し道すがら野良パーティー募集をしてない探しつつ城壁の外側に出る門へと進む、5分程街中を進んだ所でこういったゲームでありそうな噴水とその直ぐ側に立派な教会を見つけ噴水に近寄るとシステムウインドウが開き[リスポーンスポットが追加されました]ど表示された。
噴水と教会どちらがリスポなのから死ってみないと分からないが一先ずリスポが固定されたことに一安心する。
リスポも固定出来た事なのでもう一度野良パーティー募集をしてないか探しながら街の外へ移動するが道中そのような気配は全くせず少し遠巻きに視線を感じながら門に到着した。
まぁ募集をしてないのは今日が初日だし皆思い思いに知り合いや知人と組むのかと思い直しクエスト消化に勤しむ。
街を一歩出ると初日と言うこともあり物凄く人がうようよとひしめき敵性mobを取り合いが行われそしてあっちこっちで怒号が飛び交っている。
タイクーン『わぁー流石初日、やっぱり誰よりも早くレベルを上げたいって欲が強すぎだぜ』
人の欲に対岸の火事のようにスルーし人が少ない場所を探しに城壁沿いを南下し街から離れていくと徐々にだが人が減ってきた気がするがその分敵性mobの1集団あたりの個体数が上がってる気がする。
タイクーン「この辺なら他の来訪者から横槍を互い入れずらそう...だな」
周囲を確認すると一定距離に来訪者の集団点在して遠距離攻撃能力でもない限り横取りは無さそうな間隔で互いに戦闘していたので鞘から武器を抜き魔導球を左手に持ちステータスウインドウの魔導書目次録から魔法術を1つ選択すると口が勝手に動き詠唱を開始し3節の詠唱を唱え終わると自分に近い野良犬に初撃で魔法術攻撃を仕掛ける。
〔魔法術書〕(赤魔法)⇒無属性魔法⇒〔魔力追尾弾Ⅰ〕
クリアブルーの立方体から放たれた5つの魔力弾が1体の野良犬Aに目掛けて囲うように翔んでいき着弾[44・25・50・37・miss]と表示され5発中4発命中1発外れたようだ。
だが思ったよりレベル割にダメージが出たのか魔力追尾弾を受けた野良犬は倒れ自分に経験値と野良犬の皮が手元に入る。
しかし野良犬は弱いリンク特性があったのか2体程こちらに顔を向ける今にも走り出しそうな構えをとっている。
タイクーン「げっ」
恐らく直ぐにでもこっちに向かって来そうなので今度はジョブ固有スキルである【連続魔法Ⅰ】を試す。
【連続魔法Ⅰ】┳〔魔法術書〕⇒炎熱属性⇒〔魔火Ⅰ〕
┗〔魔法術書〕⇒炎熱属性⇒〔魔熱Ⅰ〕error再選択⇒無属性⇒〔魔力Ⅰ〕
2つ目に魔熱を選択時システムに拒否された時は驚いたがなんとか切り替えて魔力を選択すると赤とクリアブルーの二色の立方体が出現してちょうど詠唱中に走り出してきた野良犬2体に〔魔火〕は火球として〔魔力〕は5発の魔力弾として飛んで行く。
火球は山なり飛んで行きながらも若干のホーミングをしながら先頭の一体目の野良犬Bに命中[35・26]と着弾時の炎熱ダメージと追加の爆発ダメージが入る。
魔弾は火球のようにホーミングはせずに2体目の野良犬Cに回避される、野良犬Cは減速せずに此方に迫ってくるのを見て慌てて武器を構える。
野良犬が飛び掛かるタイミングに合わせて右手に持った小剣で左逆袈裟斬りを放つ、野良犬Cの左の首元に赤いライトエフェクトが袈裟斬りが通った場所に発生し、逆に自分の胸部に三本筋のライトエフェクトが発生、痛み分けになったが野良犬Cを見ると部位破壊エフェクトが発生して左前脚前腕部が半分欠損して行動に制限が出ていた。