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「いやああああああ」
魔力を全部使い果たしたため、足場を失い空中から自由落下して、破魔町へと墜落していく。
「ちょっとほのか!もっと後先考えなよ」
さきちゃんが魔法のスケートボードに乗って言う。
「たすけてよ、さきちゃん!!」
「悪い。この魔法一人乗りなんだ」
そんな!
「しっしっし!よくやったなほのか!」
氷でできたタカに乗ったかおり先輩はさくら先輩と一緒だ。さくら先輩はいくらか回復したのか、疲れてはいても安堵した表情だった。
「センパーイ、私もその鳥にのせて下さいよ!全部の魔法のストックと魔力使い果たしたから、もうどうしようもないんですよ!!」
「あぁ、すまない、こちらも重量オーバーでよ!そうだ修行だ!グッとしてバッとしてビューンだ!!」
「あのかおり殿、それじゃあ伝わらないと」
ああ、もう!!薄情な仲間たちを尻目にどんどん高度が下がっていく。眼前に広がる破魔町に太陽の光がさしこむ。
わたし、この町を守れたかな。自分の身は守れないのに。
「あれ?カレンちゃんは?」
「あいつなら、余力あったから、1人でお先にあがりマースって言って帰ったぞ」
「ウソ?!って、やばいやばいヤバーイ!死ぬぅ!さきちゃーん、わたしが死んだらわたしのHDは中身を見ずに魔法で消し飛ばしてぇ!!」
彼女の絶叫は空に響き渡る。
「ガッハッハッ!まったく、街ひとつ救ったってのに締まりがない連中だな」
1人の魔女が落っこちてくる魔法少女たちを見ながら呆れて笑う。魔法学園の屋上に2人の姿。
「しょうがない。カレン。救ってやんな」
赤髪の妙齢の美女たる学園長ともう1人。カレンの姿があった。
「学園長。あたしはもう魔力がありませーんデース!ワープ魔法使ってすっからかんなんデース」
「嘘こけ。ガッハッハッ。まぁいい、ちゃんと回収できたか?」
「もちろんデース」
そう言って取り出したのはズタボロのぬいぐるみ。もとい、みっきゅだった。気絶しているようで息はあった。
「ガッハッハッ!依り代が無事ならまたもとの記憶のまま、復活できるな。御神体本体へのダメージもほぼないだろう」
「働かせすぎデース!わたしがいなかったら、確実に消滅してましたデース!」
「お前の創造、いや、想像魔法の『絶対に当たるが絶対に殺さない魔法』のおかげだな。余波で悪の組織のボスは消滅したが」
「ほのかが単純でよかったデース。これで、わたしの計画がまた1歩進んだデース。私、頑張りマシた!これは学園長主催のBBQパーリーを奮発してもらわないと困りマース!」
「は?ちょっと待て!知らんぞそんな話」
慌てる学園長を尻目にカレンは空に魔法を放つ。
「いやぁあああああ!!!」
絶叫しながら落ちてくる仲間を助けるために。
「さぁ、ほのか、次はわたしの番です。覚悟してください、ネ!」
魔法少女の戦いはまだ始まったばかり。




