表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/84

29.添い寝

 騎士たちはアデーラがもう助からないと知って逃げ帰って行った。好きに報告するがいいさ。


 アデーラ本人が吐き出した吐しゃ物や、臓物が足元に散らばっている。死んだら生き物って汚らしいなぁ。




 俺はその横でどうっと倒れて朝焼けを全身で受け止める。深夜三時から頑張ってたんだもんな。




 リディはいつも俺が戦闘してないときに出てくる。あ、つまり寝取っている間とかも戦闘中に入るんだろうな。


 でも、今日は本当に疲れた。ああ、腹がじくじく痛む。リディ、早く回復魔法をと思ったがやめとこうかな。



 

 マルセルの愛だぞ、この痛みは。




 リディは頼みもしないのに俺の身体に回復魔法をかける。


「ちょっと待て。お前にマルセル並みの資質があるか確かめる」

 俺は服を急いで脱いで、まるでリディを寝取るみたいにポーズを決める。



 あ、やっぱり怒った。はい、普通に回復して下さいな。




「やっぱり、解毒剤って必要かな?」




 ゲームだとさ、序盤に毒を治療するアイテム忘れていくと後で困ることあるよな。でも、今は言うなればゲーム二週目の俺。


 俺は最強の状態でじくじく、ダメージ一ポイントの攻撃を食らっているわけ。え、回復面倒だよな、これ。



 ああ、マルセルに会いたい。もうそれだけのために行くしかない。だけど、またあの拷問部屋とか、どれだけエリク王子は変態なんだよ。


 ちょっと、これは誰かに手伝ってもらった方がいいな。




「ま、もうじきリフニア国の川は腐って、毒まみれだな。俺といっしょの状態になるわけで。お互い様で、ご苦労さんと」


 俺は仮眠をとることにした。その間もダメージポイント一のじわじわした痛みが夢の中までついてくる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ