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浮つきフレキシブル

作者:中抜き宇宙人
 耳が熱い。足の先まで心音がして、痺れるような快感が走る。
 目の前の少女が僕の髪をそっと撫でた。
「…っ〜〜〜〜!!」
 撫でられた髪の毛一本一本が神経を通してあるかのような触感を訴える。もう頭がおかしくなってしまいそうだ。
  ちくり
 幼気に睨む少女の目が、僕を熱く刺す。それだけでメデューサの目にでも睨まれたように頭が石になる。
 焼け石に水。情愛にエゴ。
 扇状的な夕刻の太陽が教室の窓越しに僕らを焼いた夏。
「ねぇ、私と付き合ってくれませんか?」
 僕と君の関係は、そんななんてことない告白で終わったんだ。
1話 僕
2020/08/02 19:06
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