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4話

 まあ、色々あって11月。そう文化祭。世のリア充どもが浮かれて騒ぐこの時期。オタク+腐女子+中二病の非リアである私も何だかんだで楽しんでいる。


なんたってメインヒーロー役だよ。テンション上がるよ。私は演劇部という事で、クラスの出し物には参加できないけど皆に「お客さん呼び込むのを頼んだ!」と送り出された。皆の厚意に甘えさせてもらい、私は精一杯お客さんを呼び込もうと決意した。


 体育祭のこともあってか、体育館は結構たくさんのお客さんが来てくれた。予想以上に多くのお客さんに少し緊張したけど、役になり切ったら楽しかった。最後の達成感と大きな歓声が私は好きだ。


 無事に劇も終わったので、王子様コスのままクラスのお客さんの呼び込みをしようとしたところでキョーコちゃんに止められた。あの時のような天使の様な悪魔の笑みで。


「あっきー、あなたが今している格好はあなたの理想の攻めです。そしてあなたの理想の受けは?」


 その言葉に私はハッとした。


「そうか…理想の攻めと受けがいるなんて、こんな事はなかなか無い。それこそ今日しかないのでは?」

 

私の独り言のような言葉にキョーコちゃんは優しくうなずき、諭すように言った。


「さあ、あなたのすることはわかりましたね。ではご健闘を。」


 私は走り出した。早く、早く彼のところへ行かなくては!私は前方に探していた人物を見つけて叫んだ。


「悠君!壁ドンさせてください!」


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