第一話 奇妙な店主と少女
三作目です
同時連載していくつもりですが
気が向いたときとアイデアが生まれたときに書いていくことにします
「やあ、いらっしゃい」
「こんにちは、おじさん」
初めて来る店なのに思わずそう言ってしまった
「あ、ごめんなさい...」
私はすぐに謝る
「何を謝ってるんだい?」
おじさんがいう 続けて
「初対面なのに馴れ馴れしい態度をとってしまったと思っているのかな? そんなことは全くないから安心したまえ」
と言ってくれた
「ありがとうございます...」
私は肩を撫で下ろす いつもなら顔を叩かれてるところだ
「さて、今日はなにを買いに来たんだい?」
おじさんは私の方を見ているのだろう視線を感じる
しかし私は見れない 顔を見るのが怖い...
「顔を見るのが怖いのかい? 顔色を伺って生きてきた そうだね?」
私はどきんとした この人エスパーか?
「...なんでそう思うんですか?」
「私の眼鏡は君の見ている色を映すからだよ」
奇妙な人だ しかしアレを買うにはこの人でなくてはならないと私の本能が告げた
「さあ、君は何を買いに来たんだい?」
おじさんに聞かれ 私は俯きながらしかしはっきりと言った
「幸せを買いに来ました」
続きます