最低な世界が
「────────」
突然起こった出来事に、俺達は立ち尽くしていた。
「ぅうっ、ひっぐ、ぅぅぅ」
俺の隣で、長いポニーテールの、か弱そうな幼なじみが座り込んで泣いていた。
「七海⋯⋯」
七海 飛鳥
正真正銘の男だ。
「みんな。とりあえず、みんなで何が起きたか整理して、これからどうするか考えよう?」
そう言い出したのは、犬飼千春だった。
彼女もまた幼馴染みで、おさげの眼鏡というザ・学級委員だ。
「オレは、はんたーい。こんな状況で話し合いなんか出来ないっしょ。全員があんたみたいにすぐに状況を理解できるわけでもないだろうし。」
そういったのは、クラス一のチャラ男、江城 蒿だ。とてもいけ好かない。嫌いだ。
「俺は、賛成。少しでも、できる人だけでも状況を理解することが今は必要だと思う。」
よし。正論・・・だよな。
「ぼくは、みんなと一緒にいたいな…」
ななみが女の子らしい台詞を述べ
「んーと、私は、この状況で平気でいられるみんなが恐ろしいよ……。ほかの事は、任せる。うん。私がいても、することないし。」
と石川。
「じゃあ、全員意見も言ったし、話し合いたい人だけこっちで話そう。」
「あの、わたし、まだ…意見、いって、ない。」
渡辺 明莉
ショートヘアーの目立たない女子だ。
「まあ、石川さんと同じだから、気にしないで。ごめん⋯⋯」
彼女の声はだんだん小さくなって、最後の方は殆ど聞き取れなかった。
「え、あ、ごめんね。…本当にごめん。」
登場人物が多いので何人か殺そうと思ってます。