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空に想いを…  作者:
First Story ~Yuki~
18/49

18



「さあ海!これを受け取ってくれたまえ!」



 先ほどのやり取りが嘘のように、夕食をしながら穏やかな会話をしていた輝と雫。


 そんな二人を不思議そうに眺めていた海に、輝は先ほど海に差し出していた紙袋を、再度海に差し出す。



「……なに、これ?」



 ご飯茶碗をテーブルに置きながら、海は訝しそうにそれを見やる。


 そんな海に、輝は楽しそうに言う。



「お土産だよ!お土産!」

「おみ、やげ……?」



 輝の口から出てきたのは、海の知らない単語だった。

 その単語の意味を問うように、海は雫に視線を向ける。


 海の視線の意味をきちんと受け取った雫は、彼と同じように茶碗と箸を置き、言う。



「お土産、っていうのはね、どこかへ出かけた時に親しい人や家で待つ人のために買ってくるプレゼントのことよ。ね?輝さん」

「もちろんだとも」



 雫に笑いかけられ、輝は頷く。



「なぜ雫に意味を問うような視線を向けたのか、ひじょーに気になるところだけど。まあ、聞くとへこみそうだから聞かないけどね。これは海を思って、海のために買ってきたものさ!だから受け取ってくれたまえ!」



 そう言ってにこやかに笑っている輝を見て、海は疑問を感じた。

 自分の中に浮かんだそれを、海はそのまま口にする。



「……なんで、こんなことするの?」

「こんなこと、とは?」



 輝は、海の言葉の指すところの想像はついていた。ついていたが、あえて聞き返した。


 海は言う。



「だから、なんで俺なんかにこんなもの買ってくるの?」



 冷たい瞳の海が口にしたのは、やはり輝の想像通りの言葉で。



「俺にこんなもの買ってきても、なんのメリットもないだろ。それなのに、なんでこんなことするの?」



 海は、別に自分のことを卑下しているわけではない。卑屈になっているわけでもない。


 海の中では、それが『常識』なのだ。



 今まで一度としてものを貰ったことのない(昨日の出来事は、海が『近藤』になってからの出来事はカウントしない)海は、自分が貰えなくて『当然』と、貰えることを『異常』と認識するようになっていた。


 だから、自分に対してお土産とやらを買ってくる輝の行動に、輝は疑問を覚えたのだ。



 些細な愛情にすら疑問を感じてしまう悲しい少年。


 輝達が普通の、どこにでもいそうな大人達だったら、この少年の『異常』なまでの孤独に耐えられず、これまでの大人達と同様に彼から距離を取っただろう。


 ――しかし、輝も雫も、そんな『普通』の大人ではなかった。


 海の孤独を理解した上でなお、いや、理解したからこそ、一緒にいようと、その孤独をなくそうと、二人はそう思った。



 少年のような顔に大人の笑顔を浮かべて、輝は言う。



「メリットならあるさ」

「え……?」



 海の中には決してなかった答え。それを「ある」と言い切った輝に、海は目を見開く。


 驚きの表情を浮かべている海に、輝は笑いながら続ける。



「僕が海にお土産を買ってくるメリット。それは、海と仲良くなれる」

「……」



 それは、海の理解の範疇を超えていた。



(俺と……仲良く……?)



 理解不能だった。意味がわからなかった。それがどうしてメリットになるのか、海には全く理解出来なかった。



 混乱する海。

 そんな海の頭に手を伸ばし、優しく撫でながら輝は言う。



「お土産を買ってきて、それで機嫌を取ろうなんていう意味じゃないよ。お土産は、あくまで手段さ」

「……手段……?」



 眉を寄せ、疑問を浮かべる海に、輝は「そう」と頷く。



「僕がなにを考えてこれを買ったのか、それに対して海はどう思うのか。そういうお互いの意見を交換し合って、お互いを知り合って。そうやって仲良くなっていきたい。まあ、実際は海のことを考えてたら自然と買ってしまったものなんだけどね。あえてメリットを見つけるとしたらそんな感じかな」

「……」



 照れくさそうに笑う輝を、海は不思議な気持ちで見ていた。



(仲良くなる……。お互いの意見を交換し合う……。そういえば昼間、あいつも同じようなことを言ってたっけ)



 海は工藤の帰り道、雫がケーキを買う理由を言った時のことを思い出す。



(あの時もあいつの言うことを理解出来なかったけど、今度も全くわからない)



 相手のことを知って、どうなるというのだろうか?

 自分のことを知って楽しいのだろうか?


 海は今まで周りの人のことを知ろうとはしなかったし、周りも海のことを知ろうとはしなかった。



 それが普通だった。

 知らなくても困ることなど、なに一つなかった。



(仲良くなってどうする?お互いを知ってどうする?)



 その答えを、海は出せない。出すことが、出来ない。


 知らないのだから、答えを出せるわけがないのだ。


 出口のない迷路をさ迷う海に、輝は優しく笑いかける。



「まあ、そういうわけで。受け取ってもらえるかな?」



 自分に向けられる笑顔。

 頭の上にある温かく大きな手。

 そして、自分に差し出されている紙袋。



 答えは出ない。どうしたらいいのかもわからない。


 けど、選ばなきゃいけない。

 受け取るかどうかを。



 選択に困った海は、昨日と同じように輝の内心を『観る』ことにした。

 そうやってきちんと彼の言葉に裏がないことを確認してから判断することにしたのだ。



(……変化なし、か)



 昨日と同じ視線を向けるが、やはり輝に変化はなかった。

 もっとも、昨日と同じようにやましいところなど微塵もない輝が態度を変えるわけもないのだが。



(……まあ、悪意はなかったし。貰えるならもらっておくか)



 そう理由づけ、しかし多少の警戒を残しながら海はそれを受け取ることにした。



 子供の海が持つには、少し重い紙袋。

 それを海は両手でしっかりとつかみ、自分の方へと引き寄せる。



「……開けて、いいの?」



 恐々と輝に尋ねる海に、輝は優しく頷く。


 そうやって許可された海は、もしも手をあげられてもいいように輝と雫の様子を窺いながら、慎重に紙袋の中身を取り出す。


 中に入っていたのは、丁寧に包装された四角い箱。

 それを取り出した海は、この先どうすればいいのかわからず、雫に視線を向ける。



「海、どうしたの?」



 海の視線に気づいた雫は、海に問う。

 それに対し、海は静かに聞く。



「……これって、どうすればいいの?」

「え……?」



 海の問いが理解出来なかった雫は、小さく声をあげた。



(どうすればいいって、どういう……ああ。なるほど)



 頬に片手を添え、どういうことかと考えていた雫だが、すぐにその答えにたどり着く。



 かわいそうと同情することは簡単だ。

 しかし雫はそうせず、丁寧に海に説明を始める。



「リボンを解いて、包装紙、巻いてある紙を取ればいいのよ」

「……」



 雫の言葉を受け、海は取り出した箱を見る。


 動物達のイラストが描かれた白い包装紙に、赤いリボン。

 そこにあったのは、確かに雫の言葉通りのものだったが、しかし、それでも海はどうしたらいいのかわからなかった。


 物心ついた時から今日までプレゼントなど貰ったこともない海は、リボンや包装紙といった名称も、それらの開け方も知らなかったのだ。



 それを悟った雫は席を立ち、自分が座っていた白い椅子を海の前に置く。

 彼女のその行動の意味を理解出来ない海は、眉を寄せ警戒をする。

 そんな海に雫は微笑んだ。



「海。ここに置いて。一緒に開けましょう」



 彼女のその言葉で全てを理解した海は警戒を緩め、彼女の指示に従い椅子の上に箱を置く。



 雫は海の横に移り、箱を指差しながら説明を開始する。



「まずはリボンを解くところから始めましょう。こことここを持って」



 雫の指示通り、海の小さな手がリボンの端をつかむ。



「そうしたら、そのまま両方を引っ張って。そう」



 おっかなびっくりといった感じで、海がゆっくりとリボンを解く。

 その様子を輝は微笑ましそうに眺めていた。



「うん。よく出来ました。偉いわ、海。じゃあ、次は包装紙を取りましょう。あ、海」



 包装紙の取り外し方を伝えようとした雫だったが、その前に、息子に礼儀を教えることにした。


 海と目を合わせ、優しく、しかし真剣に言う。



「プレゼントっていうのはね、誰かのために、その人のことを思って贈るの。だから、プレゼントを受け取った人は、それに感謝しなくてはいけないの。わかるかしら?」

「……よく、わからない」



 誰かのことを思ったり、誰かになにかを贈ったり。

 そういうことをしたことのない海に、そういう気持ちを理解しろと言う方が間違っている。

 経験したことのないことは、想像することすら難しいのだから。


 怒られるかも、そう思い怯えながら言った本音。


 そんな海に、雫は笑顔を向けた。



「今はわからなくていいわ。いつか必ずわかる時がくる。その時のために覚えておいて」



 そう笑いながら海の頭を優しく撫でる雫。



 本当にそんな日がくるのかは疑問だったが、海はその言葉に黙って頷いた。

 雫は微笑みながら続ける。



「誰かからプレゼントを貰った時、その人に対する感謝の気持ちを忘れてはいけないの。……残念だけど、この世界にはそれが出来ない人もいる……。贈り物なんて貰って当然。そう思う人も、確かにいるの」

「……」



 海はその言葉に、あまり驚かなかった。


 自分のようにものを貰ったことのない人間もいるのだから、反対に貰って当然と思う人間もいるのだろうと、海は思ったのだ。


 そんな風に子供らしくない考えで納得した海に、雫は言う。



「私は、私達はあなたにそうなってほしくないの。どんな小さいものでも、例えそれが自分には不必要なものでも、贈ってくれた人には感謝の気持ちを持ち続けてほしいの」



 ――前提が違う。


 それが海の素直な感想だった。



 プレゼントとを貰うことが『異常』な自分が、貰うことを『当然』などと思えるわけがない。

 なる、ならないではなく、なれないのだ。


 だから、感謝の気持ち云々はともかく、雫のその願いだけは簡単に叶えられそうだと海は思った。



 ――思ったが、海はそれを口に出すことは出来なかった。

 雫の目を見ていたら、なぜかそれを口にすることが出来なかったのだ。



 どう答えたものかと、頭を悩ませる海。

 そんな海の考えをしっかりと理解した輝が、再度海の頭を撫でる。



「無理に答えなくていいよ。今は覚えておいてくれるだけでいい。いつかわかる日が来た時に、言葉の意味を考えてくれればそれでいいんだ」



 輝の言葉にも、海は懐疑的だった。わかる日が来るなど、とても思えなかったからだ。


 そんな考えが如実に顔に表れる海。

 そんな海の顔を見て、輝と雫は顔を見合わせて笑った。



「それで、私がなにを言いたいかと言うと」



 今の海にこの話題を続けても水掛け論にしかならないことを悟った雫は、話を進めることにした。



「プレゼントを綺麗に包んでいるこの紙、包装紙っていうんだけど、この包装紙を綺麗に開けてほしいの」



 包装紙の開け方など知らない海は意味がわからず眉を寄せ首を捻る。

 雫は言う。


「この包装紙をね、ビリビリに破いて開ける人もいるの。その行為を、プレゼントを贈った人が見ている前でやるのは、とても失礼にあたるの。もちろん、見ていない場所でも私はしてほしくない。贈られたプレゼントは、確かに受け取った人のものなのだけれど、贈ってくれた人への感謝を忘れずに、包装紙一つとっても、丁寧に開けてほしい。私はそう思うの」

「……」



 雫の言葉に頷くことは簡単だ。

 言葉の意味も考えず、ただ首を上から下へと落とせばいい。


 つい最近の、いや、『昨日までの』海だったら、迷わずそうしただろう。


 ……誰も、海が考えることなど望まなかったのだから。


 しかし、今はそうではない。

 雫も輝も、海に考えることを望んでいる。



 そのことは、海の意識に大きな変化をもたらした。



 なにも望まれなかった、なにも期待されなかった海。

 常に孤独で、世界から孤立していた海。


 そんな彼に、輝達は小さな波紋をもたらした。


 それは、大きな湖に小さな小石を投げ入れたような、僅かな波紋。

 しかし、その波紋はゆっくりと、確かに広がっていく。



 この二日間、海は初めて考えることを求められ続けた。


 それは、あたかも劇薬による科学反応のように、海の意識を変化させる。



 海は考える。

 雫の言葉を頭の中で繰り返し、意味を理解しようとする。


 だが、やはり理解することは出来なかった。


 人になにかを贈ったことがなく、贈られたこともない海は、どう頑張っても、そういう状況を想像することが出来なかった。



 海はため息を一つはき、雫に視線を向け、言う。



「……考えたけど、やっぱりわからない。プレゼントなんて貰ったことも、贈ったこともないから、その時の気持ちなんてわからない」



 自分の意見など求められず、常に罵声を浴びせられ続けた海にとって、自分の考えを言葉にするという行為も難しいことだった。


 しかし、人間は慣れる生き物である。


 昨日から、考えることと同様に求めら続けたこの行為に、海は早くも慣れ始めていた。

 むろん、本人は意識してないが。



 雫は海の言葉に笑顔を浮かべ、彼の頭を撫でる。



「大丈夫。私達はあなたにことあるごとにプレゼントを贈るから、嫌でもわかるようになるわ」



 そう言って笑う雫を、微笑みながら頷く輝を見て、海は不思議な気持ちになっていた。



「そうだね。きっと今後も間違いなくいろいろと買ってくると思う。けど、今はこの最初のお土産を開けてほしいなー、なんて」

「まぁ」



 おちゃらける輝に、微笑む雫。

 そうして再開されるプレゼントの開封。



「そう。そこを優しく持って……」



 ゆっくりと、海がわかりやすいように包装紙を解く説明をしていく雫。


 海の小さな手が、ゆっくりと、だが一生懸命に包装紙を解いていく。



「まぁ」



 完全に包装紙が解け、中から出てきたのは、赤い車のラジコンだった。


 それを見た雫は感嘆の声をあげ、輝は得意げな笑顔を浮かべ。



「……」



 そんな中、ラジコンを見つめ一人固まる海。

 そんな彼の姿を見て、輝は焦りの表情を浮かべる。



「もしかして。気に入らなかったかい……?」



 もしもそうなら、今すぐにでも他のものを買いに行く勢いで(実際、輝はそのつもりだった)輝は身を乗り出し海に問う。

 海は困惑の表情を浮かべながら、輝に言う。



「……これ、なに……?」

「……ああ」



 輝は納得する。

 海は気に入らないから声をあげなかったのではなく、知らないものだったから反応に困っていただけなのだ、と。



 輝は食事を完全に中断し、椅子から立ち上がり海の横へと向かう。



「これはね」



 海からラジコンを箱ごと受け取り、輝は箱の中からそれを取り出し、初設定を行い床に置く。



「こうやって遊ぶものなんだよ」



 海に笑顔を向け、輝はラジコンのコントローラーを動かした。



「――っ!?」



 唸るモーター音と、勢いよく駆け出す赤い車に、海は驚きの声をあげた。



「おぉー!最近のラジコンはすごいねー」



 一方輝は、子供のように声をあげてコントローラーを操る。



 唸りをあげる赤い車。

 それを海は、口を開けて目で追続ける。


 輝はそんな海の姿に微笑み、彼の前で車を止めコントローラーを差し出す。



「海。やってみるかい?」



 輝の言葉に、海は弾けたように顔を彼へと向ける。


 目を見開きその瞳を輝へと、そして彼の持っているコントローラーへと。


 海の瞳に浮かんでいるのは、二つの感情。


 好奇心と、猜疑心だ。



 初めて目にしたラジコン。それを動かしてもいいという事実。それに、海の年相応の好奇心がうずく。


 しかし、同時に浮かぶ猜疑心。


 本当にこれに触ってもいいのだろうか、と。

 実はこれは自分を傷つけるための手なんではないだろうか、と。

 海の経験が警鐘を鳴らす。



 戸惑う海。

 そんな海の背中を、輝が優しく押す。



「これは海のために買ってきたお土産なんだ。出来れば受け取ってほしいな」

「……」



 海は輝の瞳を見る。


 ……そこには、微塵の悪意もなかった。



「……」



 海はおずおずと、輝の表情を窺いながらコントローラーへと手を伸ばす。



 ゆっくりと、ゆっくりと。


 コントローラーに触れる少し手前で躊躇い、海の手が止まる。



 本当にいいのか、本当に大丈夫だろうか。

 そんな恐怖が込み上げてくる。



 海の躊躇い。

 それを打ち破ったのも、やはり輝だった。



「はい」

「っ!」



 押し付けるように渡されたコントローラーを、海は落とさないように両手でしっかりとつかむ。



 海が驚いた表情を輝に向けると、彼は満面の笑みを浮かべていた。


 彼はそのまま海の真横に移り、海の手をつかみ、コントローラーを正しく持たせる。



「ここをこうすると前進。こうすれば後進。ここを動かせば右に曲がって、こうすると左に曲がるよ」



 海の手ごとコントローラーを動かし、一通りの説明をした輝は手を離す。

 そうして、いまだに戸惑いを浮かべている海に笑顔を向け、サムズアップをする。



「さあ!思い切り走らせたまえ!」



 綺麗に閉じられたウインクを見て、手元にあるコントローラーを見て。

 そうしてもう一度輝達の顔色を窺ってから、海はおもむろにコントローラーのレバーを倒す。



「わぁ……」



 唸りをあげて少しだけ前進した赤い車。


 初めて手にしたラジコンに、初めて与えられた、自分だけの玩具に、海は声を漏らした。



「お。なかなか上手いじゃないか」



 おっかなびっくりの海の操縦は、お世辞にも上手いと言えるものではなかった。


 急発進や急停止。それに蛇行を繰り返す。


 だが、輝は海を否定しなかった。

 こうするんだよと、自分を押しつけなかった。


 自分の思うがままに生きてほしい、それが輝達の望みだったから。



 海にしては珍しく興奮をあらわにし、子供のような、いや、年相応の本当の笑顔を浮かべ、ラジコンを操縦した。






 今、海は、とても不思議な気持ちになっていた。


 今までには感じたことのない暖かく、柔らかい気持ち。


 この二人と一緒にいると、度々になるこの気持ち。


 名前の知らないこの気持ちを、海は、嫌とは思わなかった。




 楽しそうに遊ぶ海と輝。


 そんな二人が夕食を再開するのは、数分後、雫がたしなめてからだった。

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