男の子
急いで学校に向かった私たちは
10分で行く所を6分で行くことが出来た。
我ながらすごいと思う。
学校について、
まだはぁはぁ行っている雪をほっといて
真っ先に向かったのはクラス表がはりだされている所だ。
急いでクラス表に目を通す。
私は1組・・・雪は・・・
『あっ』おもわず声に出して驚いた。
『雪ーーーー!!クラス一緒だよ!!』
まだ追いついていない雪に向かって
大声でそう言った。
大声で言った私を
みんなが見る。
でもそんな事はお構い無し!
だって雪と一緒のクラス・・・
「まじで!」
そう言って雪は
半分驚きながら でも嬉しそうに
私に向かって駆けてきた。
そんな雪を見つめている男の子は
数知れず・・・
やったー!と私に抱きつく雪
やっぱり雪は可愛いな~♪
そんな事を考えながら1組の教室に向かった。
教室に入ると知らない子がたくさんいて
やっぱり緊張する
見渡してみると ところどころもうグループが出来ている。
(みんな友達作るのはやいな~)なんて考えながら
いったん雪と別れて自分の席は探し始めた。
私は「は」行だから右の方だな~と思って歩いていたら
ある男の子と目があった。その子は見かけたことが無いから多分他の学校の子だろう。
しばらく私は目が合ったまま動けない・・・だって
かっこいい・・・
吸い込まれそうな大きな瞳。
すっと通った鼻。
色白な肌で綺麗な手。
さらっとした髪は少しだけ茶色がかってる。
まるで金縛りにあったみたいに動けない・・・
でも がらら・・・とドアを開けて教室に入ってきた先生の
姿を見た瞬間、急に席を探していた事に気づき、慌てた;;
(ど、どうしよう みんな席につき始めたよ~一人だけポツンと立ってるなんて絶対嫌!)
オロオロしている私に
「おい」という声が聞こえてきた。
声のする方を見てみると・・・
『あっ』
さっきの男の子だ。
「ここ」と隣の席を指さす男の子。
その机の上をみてみると「柊 美優」と書いてある。
急いで席につくと先生が入学式の説明を簡単にし始めた。
やっぱり私が最後に席についた見たいだ
恥ずかしくて下を向いていたら
また男の子が話しかけてきた・・・